月別アーカイブ: 2016年7月

7月3日の報告

遅ればせのご報告になりましたが、7月3日の「命を紡ぐ出会いの会」、緑の法然院にて無事終了致しました。
開場してみれば、お客様は次々来て下さり、当日お越しの方を含め、入場者は100名を越えました。

ドキュメンタリー映画「つ・む・ぐ」の上映会は1時間半の長さでしたが、ときに笑いが起こり、ときに涙があふれ、時間は短く感じられました。上映後には、吉岡敏朗監督が挨拶に立ち、軽快に端的に映画のことを語って下さいました。

 

休憩を挟んでからは、山本公成さん、ほしこさんの月ゆめライブ。笛の音が夕方の緑の法然院の内に外にと響き、いつまでも聞いていたい!と思う心地良さでした。凝縮した時を感じる演奏でした。

 

最後は船戸崇史先生のお話。
冒頭に用意されたパワーポイント映像がプロジェクターと同期しないというハプニングがありましたが、すぐに先生が頭を切り替えて下さり、「きっと今日はこれは使うなということなのでしょう」と生のお話にして下さったのです。それがまたよかった。生の言葉で私達ひとりひとりに具体的に語りかけて下さるようで、お話がダイレクトに中まで伝わった気がしました。

締めは船戸先生の音頭とりによる「かに踊り」。これ一度やってみたかったんです!私。人生は思うようにいかないことばかり、、、と思う時も多いのに、ほんとに言えるんだろうか?そんな思いもあったのですが、あなたもやってみればわかります。

「すべてはうまくいっている」言ってみることで、やってみることで、動くものってあるんだなあ!と。

最後は会場中がハグの渦となって、あんなに暑かったのに、汗もかいていたのに、そんなことはどうでもよいことに思え、知らない方も含めて、ホントに数多くの人と思いを共有する会となりました。
おかげさまで、福島の子供たちを和歌山と堺に招く保養キャンプへの寄付金は、当日の収益金(前回残金含む)と会場内でのカンパも合わせて、16万円余となりました。
皆様の大きなご協力に心より感謝します。

それぞれの方が、身近なところから、自分にできる何かを紡いでゆかれることを願ってやみません。
ありがとうございました。

手描きジャワ更紗展 

2016年8月3日(水)~8月7日(日)11時から17時まで

インドネシアと日本を行き来しながら、手描きのジャワ更紗制作を続ける工房「くらくら」の展覧会です。

「くらくら」の塚本幸子さんとジャワ島の現地職人さんが協力しながら、伝統的な南洋のろうけつ染めを手間ひまかけてて仕事しています。

 

産地ごとに色や模様の異なる更紗布様々をご覧いただける他、丁寧に仕立てたブラウス、ワンピース、スカート、パンツなども制作展示します。テラでも展覧会をしていただいているナラサキシノブさんが、くらくらの更紗布をデザイン縫製したものもあります。

会場では、会場内のデザインで布地を選んでいただいて服を制作する簡易オーダーも承ります。

 

初日のみですが、夫の達彦さんが作る「くらくら特製麺」のスペシャルメニューもあります。化学調味料を使用しない無添加スープに鶏又は豚の特製チャーシューなどトッピングを選んでいただけます。全国に隠れファンのいる「くらくら麺」。こちらもお楽しみに(予約優先、売り切れ御免)。

7月3日は命を紡ぐ「出会いの会」

江崎展も終わり、一息ついたところですが、7月3日に法然院で会を催します。

 

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去年、この会では、小出裕章さんをお招きし、福島原発の現状についてお話を伺いました。今年は「つ・む・ぐ~織り人は風の道をゆく~」というドキュメンタリー映画を観て、その中心的な登場人物のひとりである医師、船戸崇史先生のお話を伺います。

優秀な外科医だった船戸先生が、メスで病気を消し去る医療から、「自分らしく生き、自分らしく死んで行く」サポートとしての医療に方向を変え、末期のガン患者と向き合っていく様は、ここのところ家族の医療に向き合う機会の多かった私には、惹き付けられずにいられません。病院で「医療とはなんだろう」と考えてしまうことも多かったので、この機会に皆さんとともに「命」について考えてみたい、と切に思います。
織物のこと、農と生のこと、医療のことなどが縦横に紡がれていきますが、去年のお話とも本質的につながる「命」のあり方、「生きるとは何か」を問う映画であり、会になるかと思っています。
吉岡敏朗監督の舞台挨拶もあり、映画の挿入曲にも使われている山本公成さんほしこさんの月ゆめライブもあります。

 

そして、今回の会の収益金は、テラの竹紙作家としてもおなじみで、去年の出会いの会の実行委員でもあった菅野今竹生(菅野明彦)さんが主催する、福島の子供たち(子供と保護者20人位)を和歌山に招いておこなう今夏の「保養キャンプ」に寄付されます。

福島出身で、2011年以来、福島のことを考え続けて来た菅野さんが、大きな組織をもたずに、志ある個人メンバーで立ち上げた会で、資金も乏しい中、今年7月末の実施に向けて、力と知恵を絞って準備中です。(*保養キャンプは、福島の放射能汚染地域での生活を余儀なくされる低年齢層のデトックスと心身のリフレッシュ、さらには出かける側と迎える側の互いの理解と共有をめざしておこなわれます)

私は、今回の会が、たくさんの人に見聞きしていただきよい会になるのを願うのはもちろんのこと、保養キャンプ実施に向けての後方支援にもなればいいなと思っています。
今年の「出会いの会」にたくさんの参加者があれば、福島の子供たちの「保養キャンプ」にも、より応援カンパできます。それは、去年小出裕章さんからお話しいただいた福島を風化させないということにもつながってゆき、みなができる形で小出さんから学んだことを繋げていければ、小さな波はひろがっていくだろうと思うのです。

 

今回の収益金は、和歌山の保養キャンプのほか、堺でおこなわれる幼い子供さんを持つ親子の保養キャンプにも使われます。小さな地域での足元からの活動が、あちこちで起こり、どこかで緩やかにつながり、いつしか大きくうねっていくことを願っています。
夏のはじめの法然院、方丈の間で、お庭を眺め、風を感じながらの「出会いの会」。

間際のご案内ではありますが、もしお時間ある方お出かけ下さい。

お電話でお申し込みも可ですし、当日受付もしています。