日別アーカイブ: 2016年7月1日

7月3日は命を紡ぐ「出会いの会」

江崎展も終わり、一息ついたところですが、7月3日に法然院で会を催します。

 

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去年、この会では、小出裕章さんをお招きし、福島原発の現状についてお話を伺いました。今年は「つ・む・ぐ~織り人は風の道をゆく~」というドキュメンタリー映画を観て、その中心的な登場人物のひとりである医師、船戸崇史先生のお話を伺います。

優秀な外科医だった船戸先生が、メスで病気を消し去る医療から、「自分らしく生き、自分らしく死んで行く」サポートとしての医療に方向を変え、末期のガン患者と向き合っていく様は、ここのところ家族の医療に向き合う機会の多かった私には、惹き付けられずにいられません。病院で「医療とはなんだろう」と考えてしまうことも多かったので、この機会に皆さんとともに「命」について考えてみたい、と切に思います。
織物のこと、農と生のこと、医療のことなどが縦横に紡がれていきますが、去年のお話とも本質的につながる「命」のあり方、「生きるとは何か」を問う映画であり、会になるかと思っています。
吉岡敏朗監督の舞台挨拶もあり、映画の挿入曲にも使われている山本公成さんほしこさんの月ゆめライブもあります。

 

そして、今回の会の収益金は、テラの竹紙作家としてもおなじみで、去年の出会いの会の実行委員でもあった菅野今竹生(菅野明彦)さんが主催する、福島の子供たち(子供と保護者20人位)を和歌山に招いておこなう今夏の「保養キャンプ」に寄付されます。

福島出身で、2011年以来、福島のことを考え続けて来た菅野さんが、大きな組織をもたずに、志ある個人メンバーで立ち上げた会で、資金も乏しい中、今年7月末の実施に向けて、力と知恵を絞って準備中です。(*保養キャンプは、福島の放射能汚染地域での生活を余儀なくされる低年齢層のデトックスと心身のリフレッシュ、さらには出かける側と迎える側の互いの理解と共有をめざしておこなわれます)

私は、今回の会が、たくさんの人に見聞きしていただきよい会になるのを願うのはもちろんのこと、保養キャンプ実施に向けての後方支援にもなればいいなと思っています。
今年の「出会いの会」にたくさんの参加者があれば、福島の子供たちの「保養キャンプ」にも、より応援カンパできます。それは、去年小出裕章さんからお話しいただいた福島を風化させないということにもつながってゆき、みなができる形で小出さんから学んだことを繋げていければ、小さな波はひろがっていくだろうと思うのです。

 

今回の収益金は、和歌山の保養キャンプのほか、堺でおこなわれる幼い子供さんを持つ親子の保養キャンプにも使われます。小さな地域での足元からの活動が、あちこちで起こり、どこかで緩やかにつながり、いつしか大きくうねっていくことを願っています。
夏のはじめの法然院、方丈の間で、お庭を眺め、風を感じながらの「出会いの会」。

間際のご案内ではありますが、もしお時間ある方お出かけ下さい。

お電話でお申し込みも可ですし、当日受付もしています。