月別アーカイブ: 2017年5月

6月の展覧会「竹のチカラ、蛍のユメ」ご案内

6月17日(土)~6月25日(日) 今竹生(竹紙) 寶介(竹工芸) 濱口祐自(ギターライブ)
竹をこよなく愛する実力派の3人が,それぞれのアプローチから竹パワーを発揮します。会期中は清滝川にホタルが乱舞する時期、作品展をご覧いただいた後にホタルを眺めるのも幻想的です。

★6月18日(日)18:30〜20:00 ギターライブ 参加費3,000円(1ドリンク付)先着30人 要予約(テラまでメール、ファックス、お電話でお早めにどうぞ!)

★6月19日(月)、6月24日(土)13:30〜16:30 竹細工教室開催 寳介さんの指導で竹かごを編みましょう!・大サイズ 直径35センチほど 10,000円 ・小サイズ 直径25センチほど 7,000円 花かご、物入れ、いろいろに使え、3時間ほどで編みあがります (テラまで事前予約をどうぞ!)

★6月20日〜23日竹紙ワークショップ開催予定 今竹生さんと竹の紙を使ってものづくりをしましょう!竹紙を使ったフットライト(4000円くらい)とギャラリー裏に生える竹で骨から作り竹紙を貼って仕上げるうちわ作り(2000円くらい)を予定しています。(空いていれば当日も可ですが、予約優先です)

作者紹介

■今竹生■ 「憎いアンチクショウ」ではなく「今竹生」 (コンチクショウ)。今、竹に生きる、和歌 山県龍神村在住の竹紙作家です。 書くための紙作りにとどまらず、平面から 立体までの竹紙造形に挑み、手作りの竹筆 や竹の楽器も人気あり。

■寳介■ 竹の新たな可能性を求めて、日々竹と向 き合う仕事人。有名寺社から個人宅まで 様々な竹垣作りや造園に取り組む一方、 竹照明・インテリア・竹小物・竹籠など 新感覚の作品も制作し受賞多数。竹細工 教室指導も行う。京都から竹を世界へ!

■濱口祐自■竹とワインを愛する熊野在住の異色のギタリスト。80年代:遠洋マグロ漁船に乗りパプアニューギニアに行く。勝浦漁港の古い民家を、自らの手で切り出した竹を使ってクラブに改造、12年間経営と演奏。90年代:ヨーロッパ(ドイツ、スイス、オランダ、フランス)の各地でストリート演奏の旅。98年ソロギターアルバム「竹林パワーDream」発表。2001年 東京青山での全国フィンガーピッキングギターコンテストに於いて会場投票1位のオーディエンス賞獲得。2013年 アルバム制作開始。渋谷のライブハウス、SARAVAH東京での10月ショウケースと明けて1月の2度目では記録的な観客動員を果たす。2014年6月、60歳を前にメジャー・デビュー・アルバム『Yuji Hamaguchi from KatsuUra』を日本コロムビアよりリリース。新聞・雑誌・ラジオ・テレビで話題沸騰となる。11月にはテレビ朝日「題名のない音楽会」に出演し大反響。2015年7月にセカンドアルバム『Yuji Hamaguchi Going Home』をリリース。

 

ゴザ編み講習

さて、15日にもんでん奈津代さんのツバル離島の写真工芸展、無事終了いたしました。というべきところなのですが、
しか〜し! な、な、なんと、
最終日のゴザ編み講習、9人の参加者が楽しくかつ一生懸命作業に取り組んだにもかかわらず、全員が夕方までにミニサイズのゴザを完成させることができなかったのです!
改めて、ナヌマンガ島の女性たちのゴザ編み手わざのすごさと彼女たちへの尊敬の念が湧いてきた次第です。

が、このまま「はい、皆さんさようなら」では悔しくないか!ということで、もんでんさんとご相談し、この講習メンバーのフォローアップの会をしよう、ということになりつつあります。
そんなことがあり、またご縁が切れずに繋がるというのも、それはそれで悪いことではないでしょう。


(一足先にプレ講習をして、やはり完成に至らなかった私は、「私だけがむっちゃ不器用なのか?」と密かに恐れていたのですが、皆さんもあまり変わらない状況にちょっと安心しました。でもやっぱり若い参加者は飲み込みが早かったなあ。ま、いいか。物事は早さだけが決め手ではない。次は私も参加者の一人になろうっと。)
次回に続く、なのです。

夢さんの話、ナツさんの話

今日はもんでんさんの娘の夢さんが会場でお話をしてくれた。1歳ごろからもんでんさんに連れられて南の島に行き始め、4歳からはツバルと日本を行き来しつつ成長してきた現在16歳の夢さん、全く環境の異なるツバルと日本でどんな風に生活してきたのだろうか?あまりにギャップの大きい二つの社会の間で、戸惑ったり混乱したりはしなかったのだろうか?
 
そんなことを考え、彼女の話を聞いてみたかったのだけれど、彼女の答えは、意外にもとってもすっきりしたものだった。
「ツバルにはツバルの楽しみがあるし、日本には日本のいいところもある、それぞれの場所に行ったら、そこのやり方に切り替えてそこでの生活を楽しむだけだから、あまり混乱ってないんです」
そうなの?!子供ってキャパが広いっていうか、大人が思う以上に柔軟なんだなあ!
 
ツバルでも日本でも、義務教育としての学校には行かなかったという彼女だが、その話や行動は、とてもきちんと組み立てができていて聡明さを感じた。
実は展覧会の搬入の時、夢さんは準備を手伝ってくれたのだが、2階の展示や飾り付けを担当してくれた彼女は、「何したらいい?」とか「次どうするの?」とかはほとんど聞くことがなく、最初にやることを聞いた後は、ほとんど自分で考え、決めて行動して作業を完成してくれたのだった。
イベント中の食事の後片付けなどでも、指図されることなく、黙って準備や片付けを手伝ってくれたのは夢さんだった。
 
いやいや、人が「学ぶ」とは一体なんなのか、どう学ぶことが子供を育てることなのか、人の賢さとは? あれこれ考えてしまうひとときだった。
 
後半はもんでん奈津代さんのお話。母と子、両方の話を続けて聞いてみると、それぞれが異なる視線や見ていることや、見ているものの違いが浮かび上がってくるようで、やはり面白いお話会になったと実感している。
 
来てくださった皆さん、ありがとうございました。
ナツさん、夢さん、ありがとうございました。

ツバルお話会1日目

もんでんさんのお話会1日目終了。
ツバル離島での12年間、そこでの人と暮らしと工芸について、ビデオとお話で語っていただきました。
ツバルの中でも、船で何日もかけて行くしかないナヌマンガ島での暮らし。そこで当たり前の日常生活を送る人々。そんな島だからこそに残るござ編み工芸や植物染めの技法などについても伝えてもらいました。
最後は祭りに使う草スカートをもんでんさんが身につけて、ツバルの歌と踊りを披露してくれました。海の上を滑るように走るカヌー、その上を吹きすぎていく南の風、そんな感覚が伝わってくるような、なんとも気持ちの良い歌と踊りでありました。

ツバル展搬入完了

13日からの南の島ツバルの写真工芸展。もんでん奈津代さん、娘の夢菜さん、辻中育子さんがそれぞれのパートをきびきび飾り付けてくれて、早めに無事展示作業終了。

現在16歳の夢菜さんは、2階にツバルの草スカートを飾り付けながら、この草スカートはツバル離島の女性たちが自分のために作ってくれたものだと教えてくれた。「もう小さくなって着られへんなあ」。
幼少期から10年以上、日本とツバルを往復しながら成長してきた夢さんが、14日に何を語ってくれるか、とても楽しみだ。

今回は、もんでんさんが撮影したツバルの数多くの写真の他に、辻中育子さんの手焼きのモノクロ写真も展示している。そこに切り取られているのは、日本にいる時のもんでん奈津代さんとその家族の日常だ。
ツバルの人々を写したもんでんさんの底抜けに明るい人や風景とはまた異なる視点から、辻中さんがもんでん奈津代さんを見つめている。

もんでん奈津代さん、夢菜さん、辻中育子さん、3人の視点を借りながら、ツバルのこと、日本のこと、自分のこと、これまでとこれからのこと、あれこれ多層的に見ることになるのではないかと思う。

新緑のかんざし

ゴールデンウィークも今日で終わり。13日からの展覧会に備えて清滝にお掃除に出かけました。清滝川周辺は新緑でまばゆいばかり。
新緑の山あいにはかんざしのように野生のフジの花が咲き乱れていて、うっとりする美しさでした。