月別アーカイブ: 2017年7月

石原友写真展「PACHMARHI CANTT」

7月29日(土)〜8月2日(木) 愛宕山の千日詣の前後に、石原友さんの写真展「PACHMARHI CANTT」を開催します。

インド・デカン高原にあるシヴァ神の聖なる山、夜間に老若男女が槍を持って登頂し、自然と神と人が交差するところ、パチマリはそんな場所だと石原さんから教えてもらいました。「それってまるで愛宕の千日詣りみたい!」

世界の国々で、祈りの形はそれぞれ異なっていても、人の奥底に潜む祈る心や、自然や暗闇への畏敬、日常空間と異空間の間、祭りと祈りへの思い、それらにはどこか共通するところがあると思います。

10代からインドに行き、世界の多くの国々を旅してきた石原さんが、インドのパチマリで何に出会って何に惹かれ、どのように感じてきたのか、それをどんな風に切り取って人々に見せようというのか、今からちょっとドキドキします。

会場には今展の象徴ともいうべきオブジェを漆作家の亀谷彩さんが協力制作し展示されるほか、創造と破壊のチャイ屋「Watte Chai」も出店(会期中全日予定)。円町と紙屋川にあるイルピアット(知る人ぞ知る小さな名店です!)によるカレーも限定販売予定(30日〜31日、予約可、売り切れ次第終了)です。
30日には会場にて石原さんと清水範康さんによるギャラリートークもあり、31日夜(愛宕千日詣りの日です)はオールナイト開催。

千日詣りで愛宕山に登られる方、どうぞ立ち寄って覗いてくださいね。これを見て、愛宕に登ってみようというのもアリかも。(あ、肝心なことを言い忘れましたが、清滝ギャラリーテラは愛宕山の登り口の鳥居から徒歩1分のところにあります)。もちろん山に登らない人もお気軽にどうぞ。
まったく、一体どんな日々になるのでしょうか?

ものづくりに思う

 

少し前になりますが、以前から存じ上げているジュエリー作家の井澤葉子さんが、フィリピンからのお客様を連れて西陣テラに来られました。お客様のビンさんはフィリピンでも良質のアバカ繊維を産出し伝統的な編み物をつくる村のご出身で指導的な立場にある方、村ではとっても美しい光沢のある編み物が作られています。井澤さんは村の伝統工芸の手仕事を日本の需要につなげるお手伝いをされています。

以前より、村にも行かれた井澤さんからお話を聞き、その繊維の魅力にも惹かれていましたので、会った早々3人で繊維話で盛り上がり。アバカとバンブーの繊維の話、紙づくりの話など、互いに興味津々質問が飛び交い、たくさん聞かせてもらい話しました。
こういうとき、ものづくりには、国や言葉の壁や隔てがなく、すっと中に入って話がはずんでいけるのが楽しいところ。その後ご一緒に西陣の工房での組紐作りにもチャレンジして、手仕事の魅力と隔てのなさを楽しんだ1日でした。

村にはたくさんバンブーやアバカが生育しているようなので、いつか行って、ご一緒に繊維を取り出し、編み物や紙づくりをしてみたいなあ。

このところ、「ゴザ編み」「竹細工」「拭き漆」など、ものづくりにチャレンジする機会に恵まれ、その面白さを再認識しています。元来手は不器用でして、細かい精密な仕事は苦手なのですが、一から十までものを作っていくことにはとても魅力を感じます。自然の素材から衣食住の術を見つけてきた古の人のDNAが蘇るのでしょうか?「これ、こうやって作られているんだ」「作ろうと思えばできるものなんだ」と知ることも新鮮な驚きです。

そして、ものを手でつくる時、大方の場合によくある作業、「繰り返し」を続けるという作業にも、実はしばしば密かな心地良さを覚えます。「縦糸と横糸を交差させる」とか「繊維を水にくぐらせ紙をすく」とか「木に漆を塗っては拭いてゆく」とか、そうした単純な繰り返し作業は、ごちゃごちゃしょうもないことを考えがちな頭を空洞にして、無心になれるひと時で、私、嫌いではありません。

これからも、下手なりにも、暮らしに使える様々なものをつくっていってみたいと思っています。みなさんともそうした作業をご一緒もしたいし、逆にものづくりのプロにも、更に尊敬の念を持っていきたいと思っています。

 

「竹のチカラ、蛍のユメ」展終了

あっという間に日は過ぎて、六月の展覧会が終了しました。

やっぱり竹は無限の可能性を秘めた素材だと思います。

寳介さんの竹細工教室では、竹からものを作る楽しさを教えてもらいました。竹からヒゴを作る、そのヒゴを一目一目編む、小さな積み重ねがいつしか形になっていきます。ずっと平面で四角く編んでいたものが、ある段階で突然立体に曲線になっていくー、その変化にダイナミズムを感じます。ま、ちょっとぐらいいいか適当でも、なんて思っている自分のいい加減さは、後々結局きっちり自分にはね返ってきたりして、竹細工の作業をする間にいろいろなことを気づかされたりしました。

今竹生さんには会期中ずっと在廊していただき、お世話になりました。

展覧会の企画段階から今竹生さんがイメージしていた蛍のような灯り。今回はこの形となりました。竹紙の繊維は光に透かすと本当に美しいと思いますので、またいろいろな展開も考えられるかと思います。

竹紙のうちわも会期中に今竹生さんといくつか作りました。裏山の竹から柄や中骨もつくり、竹紙を貼って仕上げますが、なんでも一からやってみるとその仕組みもわかり、奥も深くて、やっぱり物作りは面白いものです。

ちょうど会期中は蛍飛ぶ季節でもあり、梅雨とは言いながら雨もさほど降らなかったので、川面や樹間で点滅する蛍を楽しむこともできました。宵に出会う人、自然、生き物たち、それもまた夢のように思えました。