日別アーカイブ: 2018年1月29日

向坂典子作品展 作陶活動30周年記念展

3月2日(金)〜3月11日(日) 向坂典子さんの作陶活動30周年記念展を清滝テラで開催します。

向坂さんは、京都造形大学(当時は京都芸術短期大学)を卒業して間もなく作家水上勉先生に誘われ、若狭の一滴文庫に窯を構えて以来、今年で陶芸活動も若狭生活も30年だそうです。やっぱり30年一つのことを持続するってすごいことだと思います。そこで、今年は展示はもちろんのこと、いくつかのスペシャルイベントも企画してみました。

3月3日(土)はひな祭り茶会です。早春の清滝川河原にて野点をします。向坂さん作の蓋付き陶器でちらし寿司をいただき、お抹茶とお菓子も楽しみます。渋柿採取からして柿渋染めした小風呂敷と蓋付き陶器は、各自お持ち帰りいただけます。13:30〜15:30まで 参加費4500円(ちらし寿司、お抹茶とお菓子、蓋付き陶器、柿渋小風呂敷含む)要予約 10人程度 (雨天は室内)

3月6日(火)は相曽晴日さんのギャラリーライブがあります。相曽晴日さんは静岡出身のシンガーソングライターで、向坂さんはデビュー当時から35年来のファンだそうです。いつの日か、自分の展覧会でライブをやってもらう日があったらいいなあ!と思っていたとのこと。今回思い切ってお願いしたところ、快く引き受けていただき、夢が実現することになりました。ギャラリー会場にて弾き語りライブをお楽しみいただき、終わった後は、晴日さんと向坂さんを囲み、温かい飲み物やマキストーブでピザなど焼いて、アフターライブも楽しみましょう。13:30〜14:30ライブ 15:00〜16:00アフターライブ 参加費3000円  要予約 30人まで

3月9日(金)は「器と食を楽しむランチ会」です。向坂さんの器は日々の暮らしの器です。ご自身も食の楽しみをたくさん持っていて、ベーコンや生ハム、アンチョビ作りなどお手の物です。そんな食をめぐって親しくなったのが、キッチンみのりの山上公実さんとカフェ・フロッシュのさだひさすみさん。お二人ともそれぞれの場で活躍されているプロの料理人ですが、この日は清滝テラに来ていただき、向坂さんの器に合わせたお料理のコラボレーションを考えていただきます。器と料理は互いに引き立てあって、日々の食事をより楽しくしてくれることと思います。食いしん坊3人との料理をめぐる皆さんとのおしゃべりも楽しみにしています。12:00~14:30 参加費4000円(お料理、デザート、飲み物、陶器角皿お土産つき)要予約 20人

メニュー 魚を使ったメインディッシュと乾物を使ったサイドディッシュ(山上)

自家製麹パンとディップ、スープ(さだすみ)

デザートと飲み物、お楽しみ保存食など

お申込みはお早めに!テラまでメールかお電話、ファックスでどうぞ!

会期中は全日展示を自由にご覧いただけますが、イベント中の時間は一部展示をご覧いただけない場合もございますのでご了承ください。

 

竹紙照明のプレゼンテーション授業

1月23日、京都精華大学の授業に参加させていただいてきました。

昨年12月に精華大プロダクトデザイン学科の皆さんと竹紙のレクチャーと紙漉き体験の授業をしたのですが、その時にお渡しした竹紙を使って、学生さんたちはこの1ヶ月余りの間に各自の照明を制作。今回は完成した作品のプレゼンテーション合評会の授業があったのです。

どんな作品が出来上がっているかなあ?竹紙はどんな風に使われているのかなあ?

ちょっとワクワクしながら一人一人の作品を見てプレゼンに耳を傾けます。

 

 

 

 

 

まずは、それぞれ思い描くコンセプトがあって、似たような作品がないところが良かったです。

私たちが考えると、どうしてもある程度決まった範疇のことに制限を置いてしまいがちなのですが、学生さんたちは、なんてったって自由です。紙を竹ヒゴ感覚で編んでみる作品あり、ピラミッドテントみたいな形で上げ下げできるものあり、絵やひごでシルエットが浮かび上がるものあり、表情の違う箱を積み重ねて変化のできるものあり、、。

プロダクトデザイン学科の小山格平教授が、それぞれの作品に感想や改良点などを指導していかれます。

私も少しだけ感想を言わせていただきましたが、私の場合は、「お、そうきましたか!」という新鮮さを楽しませていただいたというのが実感です。

どれが一番、なんていうことは言える立場にもないのですけれど、合評会に参加させていただいた楽しさのおまけとして、勝手ながら小さな「テラ賞」をお出しすることにしています。

今年は、この作品にテラ賞をお出ししました。

折り紙の手法も入れながら形を作り、花火が開いたような光の陰影が美しかったこと、足にも可動性があり、高さや表情に変化もつけられることなど、工夫された箇所に共感を感じたのが選んだ理由です。

私は竹紙を作り紹介する側の立場ですが、こうやってそこから先の作品や製品を作る人や、それを使う人ともご一緒の時間を持つと、普段は目に入りにくい視点がパンと飛び込んできて、自分にとっても良い刺激になります。あ、竹紙ってこういう面もあったんだなあとも新鮮に感じます。

今年も楽しませていただいた授業でありました。