竹紙照明のプレゼンテーション授業

1月23日、京都精華大学の授業に参加させていただいてきました。

昨年12月に精華大プロダクトデザイン学科の皆さんと竹紙のレクチャーと紙漉き体験の授業をしたのですが、その時にお渡しした竹紙を使って、学生さんたちはこの1ヶ月余りの間に各自の照明を制作。今回は完成した作品のプレゼンテーション合評会の授業があったのです。

どんな作品が出来上がっているかなあ?竹紙はどんな風に使われているのかなあ?

ちょっとワクワクしながら一人一人の作品を見てプレゼンに耳を傾けます。

 

 

 

 

 

まずは、それぞれ思い描くコンセプトがあって、似たような作品がないところが良かったです。

私たちが考えると、どうしてもある程度決まった範疇のことに制限を置いてしまいがちなのですが、学生さんたちは、なんてったって自由です。紙を竹ヒゴ感覚で編んでみる作品あり、ピラミッドテントみたいな形で上げ下げできるものあり、絵やひごでシルエットが浮かび上がるものあり、表情の違う箱を積み重ねて変化のできるものあり、、。

プロダクトデザイン学科の小山格平教授が、それぞれの作品に感想や改良点などを指導していかれます。

私も少しだけ感想を言わせていただきましたが、私の場合は、「お、そうきましたか!」という新鮮さを楽しませていただいたというのが実感です。

どれが一番、なんていうことは言える立場にもないのですけれど、合評会に参加させていただいた楽しさのおまけとして、勝手ながら小さな「テラ賞」をお出しすることにしています。

今年は、この作品にテラ賞をお出ししました。

折り紙の手法も入れながら形を作り、花火が開いたような光の陰影が美しかったこと、足にも可動性があり、高さや表情に変化もつけられることなど、工夫された箇所に共感を感じたのが選んだ理由です。

私は竹紙を作り紹介する側の立場ですが、こうやってそこから先の作品や製品を作る人や、それを使う人ともご一緒の時間を持つと、普段は目に入りにくい視点がパンと飛び込んできて、自分にとっても良い刺激になります。あ、竹紙ってこういう面もあったんだなあとも新鮮に感じます。

今年も楽しませていただいた授業でありました。