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4月の展覧会について

4月に入りました。4月になれば新型コロナウィルスも少し収まってくれるかも、との淡い期待に反して、状況は3月よりさらに厳しさをましてきた様子です。

4月後半には、「世界の竹紙と竹紙の可能性」というテーマで展覧会をしようと企画していましたが、この状況下では、4月後半に皆さんに集まっていただくような形での展覧会は難しいかなと思っています。

これからも様子を見守ってはいきますが、現時点では、ブログやフェイスブックを使って、写真と文章でネット上で見ていただくような展覧会にすべきかなと思っています。本来しゃべるより書くほうがしっかり気持ちが伝えられる方ですが、一方的で反応がないのは寂しいです。期間を決めて、皆様からも感想や質問など受け付けるような双方向のネット上の展覧会にできたら良いかなあなど考えたりしています。海外の竹紙レポートだに加えて、国内の作家の現況や作品なども見ていただけたらたのしいかなあ。

リアルにお目にかかれないのは残念なことですが、今はこうしてSNSなどもあり、離れていても伝えられるものもあるのはありがたいことです。今ここで自分にできる形を模索しながら進んでいきたいと思っています。

どうぞ皆様もご自身の健康に留意して、ご家族ともども健やかな時間をお過ごしくださいますよう心より願っております。

2020年のテラの催し

2020年のテラの催し予定をご案内します。

3月6日(金)〜3月15日(日) 向坂典子作品展  11:00〜17:00  清滝テラ
福井の若州一滴文庫でものづくりの日々を送る向坂典子さんの作品展を開催します。土作りから窯焼きまでひとりでおこなう陶芸はもちろん、青柿を潰すところからの柿渋染め、竹紙のはりこ、野花のスケッチから生み出された型染め竹紙のカードなど、自然の中からさまざまな作品が生み出だされていきます。早春の清滝だからこそのお楽しみ、薪ストーブやおくどさんの火をみながら、手や口を動かしながらワークショップや自然の恵みを味わいましょう。

4月24日(金)〜5月3日(日) 世界の竹紙と竹紙の可能性

★この展覧会は、新型コロナウイルス感染拡大を避けるため、ネット上でのオンライン展とする予定です。今週中にはなんとかブログでアップさせる予定です。

テラ小林がこれまでに竹紙探訪の旅で訪れた世界の竹紙漉き場の様子を写真とお話で紹介します。誰がどこでなんのためにどんな紙を漉くのかー、中国(福建省、浙江省、四川省)、ラオス、ミャンマーなど報告予定です。
合わせて、日本のこれからの竹紙の可能性も考えながら、いろいろな竹紙をご紹介したいと思っています。場所は清滝か西陣か、ちょっと迷っていますので詳細HPやFBでご確認ください。私が毎年分けていただいている西山のたけのこもご一緒に味わう日があってもいいな、とも思っています。(タケノコ料理も残念ながら実際には味わっていただけないと思いますが、ネット上でオンライン料理会に、、、)

5月下旬 竹紙のための竹の漬け込み作業           西陣テラ
たけのこから竹へと、竹が大きく伸びて枝葉が広がる前頃、竹を切り、竹紙のための竹の漬け込み作業を行う予定です。

6月19日(金)〜6月25日(木) かつみゆきお木の仕事と旅の写真展
  ( *←6月5日(金)〜6月11日(木)の予定でしたが、上記に延期変更いたします)
静岡のベテラン木工作家、かつみゆきおさんの家具や木の仕事の展覧会を開催します。と共に、12月に1ヶ月近く一人旅をされた、スペイン、ポルトガルを中心とした旅の写真もご覧いただければとかつみさんとご相談しています。楽しい出会いも大変な出会いも含めて、80歳のかつみさんは、話も仕事も旅も積み重ねてきた年輪があり、無鉄砲なチャレンジャーでもあり、まあ面白いこと間違いなし。

6月下旬 清滝にゲンジボタルが飛びますよ            清滝テラ
*詳細未定ですが、ご希望の方あればご一緒に

6月下旬〜8月 テラ「漆部」部活します               清滝テラ

7月23日(木)〜8月1日(日) 世界の竹紙と竹紙の可能性     清滝テラ
年始めのお知らせでは、清水範康さんと松岡宏大さんのコラボ展を予定していましたが、清水さんが急なご病気で入院され、一旦企画を延期することになりました。今は清水さんのご快復を祈りつつ、新たな時を待ちたいと思います。
代わりに、5月に予定していて、コロナ禍で会場展示ができなかった竹紙の企画を、この時期に再度実施することにいたしました。世界の竹紙漉きの写真展示とともに、和歌山県の竹紙作家、菅野今竹生さんの作品展も開催します。多様な竹紙もいろいろご覧いただけることと思います。

*恒例の愛宕山千日詣りにつきましては、今年は31日の夜間の千日詣りは中止され、7月23日〜
8月1日までの昼間が千日詣り参拝期間とされています。交通規制などもありませんので、どう
ぞごゆっくり会場と自然をお楽しみください。

9月5日(土)〜13日(日) 江崎 満木版画と陶展       清滝テラ
能登山中のよろみ村で自然と向き合い、ある日は哲学し、ある日は魚釣りに熱くなる江崎満さんの、木版画と陶の展覧会です。今年はどんな展覧会になるかな?清滝で江崎さんだからこそできる展覧会はなんだろう、と考えています。頭も体も口も動かす展覧会になるでしょうか?きっと楽しい展覧会になることは間違いないです。嵐を呼ぶ男、江崎さんが台風を呼んでこないことだけを祈っていますが。

10月 
「お弁当とお弁当箱の展覧会」をしたいと思っていましたが、今年の事情を鑑みて、この展覧会は延期します。かねがねやりたいテーマですので、構想をねって、来年以降に実現させたいです。

11月17日(火)〜11月22日(日)小林斐子草木染織展〜2020初冬彩点〜     清滝テラ   滋賀の自然から草木の色を見つけ、手染、手織りし、シルクやウールの着心地の良いコートや服やストールに仕上げるベテラン作家、小林斐子さんの展覧会です。紅葉の清滝を楽しみながら、自然の恵みと手仕事の魅力を味わっていただこうと思います。  昨年は朽木で染色植物を見て歩き、持ち帰った植物で染色をし、そのとき染めたシルク糸で原始機のワークショップを行いました。今年はどんなことをしましょうか?こちらもまだ検討中です。

 

*今年も催しをあれこれ企画中です。現時点での予定につき、まだ変更や企画増もありますので詳細はテラのHPやお知らせでご覧いただくか、テラ小林まで直接お尋ねください。
*清滝テラでの展示会以外は、西陣テラにて竹紙と竹筆、竹小物など常設で販売しています。   書画はもちろん、襖や障子、壁紙、照明など、暮らしの中でのご利用ご相談も承りますので、お気軽にお越しください(ただし打ち合わせその他外出している場合もありますので、お越しの前にお電話かメールでご一報いただければ幸いです)。

【テラの遠足】小林斐子さんと朽木の森へ染色に行こう!

◉10月2日(水)   滋賀県朽木にて開催  要予約受付中!
小林斐子さんと朽木の森で染色植物を採集 草木染めする1日ワークショップ(要予約)

清滝テラで11月19日(火)〜24日(日)に染織展を予定している小林斐子さんと、一足先に、滋賀県朽木の森を散策しながら、自然の植物からの染色についてお話を伺います。「くつきの森」の海老澤さんにも森のご案内をしていただきます。

 

その場でいくつかの植物を採集させていただき、屋外で焚き木を燃やして鍋で植物を煮出し、スカーフや布・糸を染めましょう。

 

昼食は森の中にある本格ピザ窯でみなさんご一緒にピザ作りもして、おいしい窯焼きピザをいただきます。

 

*この日に現地で草木染めした糸を使い、11月の清滝テラ展覧会時には原始機の講習を予定しています。そちらへのご参加もお待ちしています。

【予定】10/2(水)9時半JR安曇川駅集合、車に分乗して朽木の森へ。染色レクチャー散策、植物採集、昼食、染色作業、16時安曇川駅解散予定 参加費3000円位(講義、染色作業、昼食代、施設利用費など含む)、駅までの交通費は各自、染用布代は別途必要。布の持ち込み可です)。

要予約受付中につきお早めにメールかお電話、Faxでテラまでお申し込みください..
お待ちしていま〜す!

お知らせとお詫び

[お知らせ]
9月7日から西陣テラにて開催を予定しておりました「世界の竹紙探訪の旅報告と竹紙展」ですが、大変申し訳ありませんが、しばらく延期させていただきたいと存じます。

理由は長年介護を続けてまいりました義母が重篤な健康状態にあるためで、個人的な理由ではありますが、人の暮らしを考えつつ職住不分離でやってまいりましたテラでありますので、どうぞみなさまにご理解お許しいただきますよう心よりお願い申し上げます。

「世界の竹紙探訪の旅」は、わたしのライフワークでもあるテーマですので、また機会を改めまして、ご報告申し上げたいと存じます。

まずは、取り急ぎましてお知らせとお詫びを申し上げます。 (テラ 小林亜里)

これからのテラ催し

◉9月7日(土)〜9月16日(月)   西陣テラにて開催     10:30~17:30
世界の竹紙探訪の旅報告(中国、ラオス、ミャンマーなど)と竹紙展

これまでに訪れた世界の竹紙探訪の旅の写真を見ていただきながら、私のライフワークでもある「誰がどこで何のために竹紙を漉くのか」をご紹介したいと思います。中国四川省、福建省、浙江省などの竹紙づくりの様子、ラオス北部の少数民族の竹紙づくりの様子、ミャンマーでの竹紙づくりの様子など、随時ご覧いただけます。

   中国にて

  ラオスにて

  ミャンマーにて

自宅兼店のさほど広くない空間ですが、日頃竹紙を扱っている場でもありますから、竹紙を使ったしつらえもある中で、来られた方々と竹紙の話もじっくりしてみたりしたいと思います。テラでおなじみの国内の漉き手たちの竹紙もあれこれ置いていますので、どうぞご覧ください。

希望者があれば、庭で竹紙の漉き方や竹紙の利用法のレクチャーも可能です。ご希望の方は、テラまで事前にお声掛けください。数人ずつ日程調整いたします。

 

◉10月2日(水)   滋賀県朽木にて開催
小林斐子さんと朽木の森散策 染色植物採集&染色ワークショップ(要予約)

清滝テラで11月19日(火)〜24日(日)に染織展を予定している小林斐子さんと、一足先に、滋賀県朽木の森を散策しながら、自然の植物からの染色についてお話を伺います。「くつきの森」の海老澤さんにも森のご案内をしていただきます。

その場でいくつかの植物を採集させていただき、屋外で焚き木を燃やして鍋で植物を煮出し、スカーフや布・糸を染めましょう。昼食は森の中にある本格ピザ窯でみなさんご一緒にピザ作りもして、おいしい窯焼きピザをいただきます。

*この日に現地で草木染めした糸を使い、11月の清滝テラ展覧会時には原始機の講習を予定しています。そちらへのご参加もお待ちしています。

【予定】10/2(水)9時半JR安曇川駅集合、車に分乗して朽木の森へ。染色レクチャー散策、植物採集、昼食、染色作業、16時安曇川駅解散予定 参加費3000円位(講義、染色作業、昼食代、施設利用費など含む)、駅までの交通費は各自、染用布代は別途必要。布の持ち込み可です)。要予約受付中につきお早めにテラまでお申し込みください。

 

◉10月18日(金)〜23日(水)    清滝テラにて開催            11:00~17:00
松本昌子人形展&松本ちこライブ&アリアナキリム展

イランのキリムでおなじみのアリアナさんがご縁をつないでくださり、国際的に活躍する古布人形作家・松本昌子さんの作品展と、娘さんでシンガーとして活躍中のちこさんのダイナミックなライブが実現することになりました。アリアナさんのオールドキリムと松本昌子さんのエキゾチックな古布人形が見事に調和して、世界の国境の壁を飛び越えてくれることでしょう。ちこさんもまたしかり。そんな世界をみなさんとご一緒したいと思います。
ライブは19日午後に予定しています。(ライブは要予約)

 

◉11月9日(土)    清滝テラにて開催            13:00~16:30
ことばの勉強会
苅谷夏子さんによる「大村はま先生に学ぶ」(大村はま記念国語教育の会事務局長)
大村はま先生の教え子であり、後年の大村先生を支えながら研究会や講演活動を
おこなってこられ、著書も記される苅谷さんに、大村はま先生とその国語教育に
ついてお話いただきます。
後半は大村はま先生の模擬授業を会場のみなさんとご一緒にやってみましょう!

金水 敏さんによる「ことばの力を語る」  (大阪大学文学部教授・言語学者)
大阪大学文学部長として卒業式で読まれた式辞は多くの人の共感を呼びました。
「文学部ってなんの役に立つの?」「ことばってなんの役に立つの?」
言語学者として、古典から現代カルチャーまでを幅広く見渡し、ユニークな観点
から研究していらっしゃる金水さんに「ことばの力」について語っていただきま
す。

*「大村はま先生」は国語教育界では今なその名を知られる伝説的な教師です。亡くなられて10年以上経つ今も、その名を冠した研究会が全国規模で続けられています。
実はテラの小林は、公立中学校にて3年間「大村はま先生」に国語の授業を学びました。そして今にして、その国語教育は、自分が人生を生きていく上で、どれほど大切なことだったかを実感しています。
そこで、だからこそ、「ことばの力」について考えたく思い、東京から苅谷夏子さんに来ていただきお話を伺います。また今年は、苅谷さんと東大の同級生でいらっしゃるご縁により、大阪大学文学部教授・金水敏先生にもお越しいただけることになりました。
小さな僻地のギャラリーにお呼びするのは申し訳ないような贅沢過ぎるお二人の講師ですが、お二人を囲んで、「ことばの力」について考え、自由闊達に話し合える時間が過ごせますことは、大きな楽しみ喜びです。

どうぞみなさんご参加をお待ちしています。参加費2000円 要予約

 

◉11月19日(火)〜24日(日) 清滝テラにて開催 11:00~17:00
小林斐子草木染織展〜2019初冬彩点〜
滋賀県の染織作家、小林斐子さんの恒例の展覧会です。草木染めで手織りされたシルクの織布やウールの染布などを、着心地の良い服やジャケットなどに仕立てて、展示販売しています。「日々の暮らしの中にこそ本物を」
会期中には原始機のワークショップも予定しています。腰を使って糸を張る原始的な旗で、草木染めしたシルクの糸を織っていきます。要予約

催し物のお知らせ 1

向坂展も終了し、桜前線も近づいてきました(スギ花粉前線も真っ盛りですが)。
これからの催し物のご案内をいくつかさせていただきます。

4月5日(金)〜4月7日(日)
滋賀県高島市安曇川町で行われる陶房彌榮ギャラリーの3周年記念展に出店させていただきます。
外の展覧会に出店することは大変少ないテラですが、ご縁あり、竹紙、竹筆、竹紙作品、照明などをもって、春の安曇川にお邪魔します。

陶芸家宮崎彌栄さんの工房ギャラリーでありますが、骨董古道具も残る古民家で、今回は古本や豆本、手作り小物、コーヒー、パン、ワイン、いちごやジャムなども合わせて展示販売されるそうです。
私も4月5日、6日の日中は会場を楽しませていただきたいと思っていますので、お時間許す方はどうぞお越しください。

2019年テラの催し予定

3月2日(土)〜3月10日(日) 向坂典子作品展 〜早春の野に遊ぶ〜   清滝テラ
福井の若州一滴文庫でものづくりの日々を送る向坂典子さんの作品展です。土作りから窯焼きまでひとりでおこなう陶芸はもちろん、柿渋染め、竹紙のはりこ、野花のスケッチなど自然の中からさまざまな作品を生み出しています。3月3日のひな祭り野点は、今年は洋茶会とします。向坂さん手作りの紅茶や自家焙煎のコーヒーを自家製ランプで温める予定。3月6日はテラの手漉き竹紙に向坂さんの型染めでカードを作るワークショップを行います。薪ストーブやおくどさんに火をくべながらの美味しいお楽しみもあれこれあります。どうぞごゆっくりお越しください。

4月5日〜7日 滋賀県安曇川の古民家で陶芸と骨董と半農を営むTOUBOU YASAKA GALLERYの3周年記念イベントに参加予定です。春の滋賀に遊びに出かけてみませんか?

4月17日(水)吉田香世子さんに聞くラオスのお話 12:00〜            清滝テラ
ラオス在住の吉田香世子さんの帰京に合わせてお話を聞く会を行います。吉田さんはもともと京都大学大学院でラオスの地域文化を研究しておられ、その後ラオス人のご夫君と結婚、現在は二人の子供さんを育てつつ、ラオスの日本大使館に勤務されています。
 テラ小林は2011年に竹紙の調査のためにラオスを訪れ、香世子さんのご夫君ニットさんに通訳を務めていただきました。少数民族の村にも気さくに入り、お年寄りをちょっと手伝いながらゆっくり話に入り込んでいくニットさんの通訳に、私達はとても助けられ、たくさんの出会いや思いがけない深い経験をすることができました。今回は吉田香世子さんお一人の来日ですが、折角の機会ですから、ラオスの今の様子や文化のことなど、最新のラオス事情を話していただこうと思います。日本に滞在するラオス留学生たちにも参加してもらい、日本のことラオスのこと語り合いたいと思います。

当日はタマサート thammasart 小松聖児さんの出張ラオス料理も会場にて食べられます。ラオス料理もつまみながら、みなさんと双方向のお話を楽しみたいと考えていますので、どうぞご関心のある方は事前にテラまでご予約ください。

★当日は、テラ小林がラオス竹紙探訪の旅に出かけたときの写真も、この前後に展示予定です。少数民族の村での竹紙漉きや竹紙を使った儀式などの記録もご覧ください。

 

5月11日(土)〜5月19日(日) 髙橋弘子竹面・竹人形展 11:00〜17:00(入場無料)   清滝テラ
5月15日(水)16日(木)17日(金)18日(土)  若州人形座朗読公演  〜水上 勉を読む 随想『閑話一滴』(有料)
今年は水上勉先生のご生誕100年の年です。水上先生と竹紙に出会って誕生したテラも20周年ですから、水上先生ゆかりの展覧会を企画しました。水上文学の竹人形の頭を300体以上創ってこられた高橋弘子さんの竹面展と竹人形の展示、そして、竹人形文楽を演じる若州人形座による朗読公演〜水上勉を読む『閑話一滴』〜を開催します。『閑話一滴』は1991年に出版された水上先生の随想集ですが、今なおみずみずしく心に沁みる文章です。人形座の語りでおなじみの女優・飛鳥井かゞりさんと座長の静永鮮子さんが、単なる朗読ではなく芝居の趣も入れて公演してくださいます。
公演後にはティータイムの幕間も設けて、演出の幸さん、飛鳥井さん、静永さんに水上先生や竹人形について語っていただきましょう。竹人形の仕組みや動かし方、芝居の作りなども少し教えて頂き、竹人形の世界にも誘っていただこうと思います。会場には、水上先生の代表作の竹人形なども展示します。竹紙の展示販売も行う予定です。

5月15日(水)16日(木)17日(金)18日(土) 若州人形座朗読公演〜水上 勉を読む 随想『閑話一滴』その3
午後2時〜4時   作・水上 勉  演出・幸 晃彦  出演・飛鳥井かゞり 静永鮮子
入場料 2000円 (約1時間の朗読公演 飲み物、公演後のトークを含む)
要予約 各回先着25名 *テラの電話、Fax,メールにてお申込み受付開始しています!

6月6日(木)〜12日(水) 静岡のベテラン木工作家、かつみゆきおさんの展覧会をこの時期に予定しています。
 重ねる年や思わぬ病など諸々ありますが、そんな中でも「今自分にできることはなにか」と探りつづけて前を見るかつみさんと、今年も何かやろうとご相談しています。

6月上旬 竹紙のための竹の漬け込み作業          西陣テラにて
6月15日(土)16日(日)若狭の若州一滴文庫にて「越前竹人形」公演
6月21日(金) ライブとかまどごはんとホタルの夕べ   清滝テラにて
音庭園(SATOSHI MURATA/ラブシェアリングひろこ)のお二人による清滝川の水辺でのインプロビゼーション(即興演奏)ライブのあとは、テラのおくどさん(かまど)で炊いたごはんを。あたりが暗くなるのを待って、清滝川のホタルを楽しみます。要予約2500円。テラまでお申し込みください。

7月〜8月 テラ「漆部」部活します      清滝テラ
梅雨期の清滝は湿気が多くいつもちょっと悩みなのですが、漆塗りには湿気が大切です。そこで「マイナスをプラスに」の発想で、この時期の清滝テラを天然の室(むろ)に見立てて、毎年季節限定の漆塗りをしています。素人ですからプロのような仕事はできませんが、国産漆と漆の暮らしの中への復活を願いつつ、自家採取した国産生漆を使って(すごい贅沢です)拭き漆の作業をしています。木地からつくる人、古いものを直す人など、参加者によりいろいろな取組もしています。参加ご希望の方はテラまで詳細お尋ねください。全10回くらいおこなう予定で2回以上から受付可。清滝川での川泳ぎオプション(爽快!)もありますよ。

7月27日〜8月1日 石田佳織陶展&Watte Chai
沖縄の竹細工、自然食品とともに

7月31日〜8月1日 愛宕山千日詣り
 今年の愛宕山の千日詣りはテラをオープン予定です。この日ここに来た人だけが味わえる「何か」を計画中です。

8月3日(土)〜8月6日(火)あたり? 能登よろみ村龍昌寺へのテラツアー
 能登よろみ村の禅寺、龍昌寺へテラツアー。去年もとっても楽しかったので、今年も実施予定です。朝は座禅と作務から始まり、昼は畑仕事や収穫作業、藍染め作業やちくちく刺し子、書道も予定しています。食事作りは畑と相談しながらみなさんご一緒に。夜は満天の星空を眺めましょうか。宿泊はお寺の宿坊です。もちろん私(小林)もご一緒します。何もない豊かな暮らしのススメ。ご関心ある方はテラまで詳細お尋ねください。

9月7日(土)〜16日(月) 世界の竹紙探訪の旅レポート&竹紙展
 国内外の竹紙と竹紙を使った作品を、テラゆかりの方々とともにいろいろな形で紹介します。竹紙のワークショップも計画中です。また、小林がこれまでに竹紙探訪の旅で訪れた各地の紙漉き場の人と様子を写真とお話で紹介します。誰がどこでなんのために紙を漉くのかー、中国(福建省、浙江省、四川省)、ラオス、ミャンマーなど報告予定です。どうぞお楽しみに!

10月2日(水)朽木の森を歩いて染色植物を見つけよう!
以前から一度やってみたかった企画が実現することになりました。染織作家の小林斐子さんに朽木の森を案内していただき、野の草花を見て歩きます。草木染めに使える植物を教えていただき、お昼を食べた後は、その植物を使って草木染体験に挑戦。滋賀の自然の中から草木染をして織る小林さんならではの、山歩き&草木染めの1日です。要予約、テラまで詳細お尋ねください。

10月18日(金)〜23日(水) 松本昌子人形展&松本ちこライブ&アリアナキリム展 清滝テラ
イランのキリムでおなじみのアリアナさんがご縁をつないでくださり、国際的に活躍する古布人形作家・松本昌子さんの作品展と、娘さんでシンガーとして活躍中のちこさんのダイナミックなライブが実現することになりました。アリアナさんのオールドキリムと松本昌子さんのエキゾチックな古布人形の世界は、見事に調和して世界の国境の壁を飛び越えてくれることでしょう。ちこさんもまたしかり。そんな世界をみなさんとご一緒したいと思います。ライブは19日ごご予定

 11月9日(土)ことばの勉強会 13:00~16:30
苅谷夏子さんによる「大村はま先生に学ぶ」(大村はま記念国語教育の会事務局長)
金水 敏さんによる「ことばの力を語る」  (大阪大学文学部教授・言語学者)
お二人の先生をお招きして、ことばについて学び考える会です。私の中学校の国語の先生だった「大村はま先生」(今なお国語教育会ではその名を知られる伝説教師です)の教えから、ことばの大切さを皆さんと共に考えたいです。模擬授業もやりますよ。

 

11月19日(火)〜11月24日(日)小林斐子草木染織展〜2019初冬彩点〜     清滝テラ 

滋賀の自然から草木の色を見つけ、手染、手織りし、シルクやウールの着心地の良いコートや服やストールに仕上げるベテラン作家、小林斐子さんの展覧会です。紅葉の清滝を楽しみながら、自然の恵みと手仕事の魅力を味わっていただこうと思います。

*今年も催しをあれこれ企画中です。現時点での予定につき、まだ変更や企画増もありますので詳細はテラのHPやお知らせでご覧いただくか、テラ小林まで直接お尋ねください。それぞれお申し込みも承っております。

*清滝テラでの展示会以外は、西陣テラにて竹紙と竹筆、竹小物など常設で販売しています。  書画はもちろん、襖や障子、壁紙、照明など、暮らしの中でのご利用ご相談も承りますので、お気軽にお越しください(ただし打ち合わせその他で外出している場合もありますので、お越しの前にお電話かメールでご一報いただければ幸いです)。

テラ20周年を迎えて

2019年も立春を過ぎ、旧暦でも新年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年、テラは竹紙の店とギャラリーをはじめて20周年を迎えました。1998年夏に寺町通りで呼び止められるように一軒の古い京町家に出会いました。この家を残したいなあと願い、大家さんを探して借受け、傷んだ家に息を吹き込むように修繕し、会社を立ち上げ、竹紙の店とギャラリーを始めたのが1999年1月でした。その前よりご縁をいただいていた故・水上勉先生にご相談したところ、エールを送っていただくとともに、「竹紙は自分でも漉かなくてはだめです」と言われ、修繕中の店の間の壁紙は竹紙にしようと決心。若狭に通って竹紙を材料から作り、手漉きして自分たちで壁に貼りました。家と出会ってから半年足らず、まったく怒涛のような日々でした。

店を始めてからも、自転車全力疾走のように走り続け、多くの方々に出会いました。そして2009年に10周年をやり終えたとき、ふと「この家にしてあげられることをやり終えたなあ」という気持ちが湧いてきて、一度西陣の自宅に戻ろうと思ったのです。あんまり突っ走ってきたではないか。もう少し自然と暮らしに近くありたいと。

そう思い始めていた11月半ば、たまたま清滝に散策に出かけました。その年の紅葉は素晴らしく美しく、真紅に染まった川沿いの道を犬を連れて歩いていると、またまた一軒の家に呼び止められました。「あれ?こんなところに家が?」

12月末にはその古民家を購入することになり、また傷んだ家を修繕することになりました。柱を根接ぎし、漆喰や土壁を復活させ、湿気の強い家に風を通すことを心がけましたが、同時にどうしてもやりたいと思い始めたことがひとつありました。それは、火伏せの神・愛宕山のお膝元であるこの家に、おくどさんを復活させることでした。

これは夫が中心になって手作りで行いました。あちこちの古いかまどを調べたり、左官屋さんの教えを受けたりしつつ、試行錯誤で作り上げましたが、出来上がったおくどさんは予想以上に使い勝手が良く、ご飯もおかずもすこぶる美味しいのです。共に設置した薪ストーブと合わせて、料理に暖房に大活躍。新しいギャラリー、清滝テラの象徴的存在となりました。

自宅である西陣テラを竹紙の店に、清滝テラをギャラリーにと拠点を移してからは、人と自然と暮らしの調和を求めて活動を続けています。

 

おかげさまで、こうしてテラは20歳になりました。ようやく成人になったとも言えるのでしょうか?  多くの人に出会い、多くの人に支えられてここまで来ましたことを、皆様に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

今年は、来し方を振り返りつつ、さらに行きし方を見つめつつ、一年を過ごしていきたいと思っています。水上先生にやりますとお約束した「世界の竹紙」についてのご報告もしていきたいと思っています。自分も昔ほど若くはないのだし、家族の状況も変化してきています。でも、ここにきて、また少しやりたい目標も湧いてきました。落ち着いて、心の火は絶やさず、しっかり自分も周りも見つめながら、ゆっくり前を向いて進んでいきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくご指導ください。そして見守ってくださいますようお願い申し上げます。                     (テラ 小林亜里)

台風接近

明日の台風が気になる清滝テラの小林です。江崎さんは、泰然と構えておいでですが、山あいの地だけに、いろいろな状況も考えておかねばと、私は少し頭を悩ませています。

5日はあじき堂のお蕎麦と音庭園のライブの日、多分この日までにはもう台風は抜けていることでしょう。

今の予報だと、近畿地方の雨風が強いのは4日昼から夕方のようです。今はまだ結論が出ておりませんが、状況によっては、明日の展示を臨時休業させていただく場合もあるかもしれません。そんな場合には、フェイスブックとテラHPブログに掲載いたしますので、どうぞご案内を注意してご覧ください。

みなさま、どうぞご無理と危険のないようにご判断いただきたいと存じます。自然の力には勝てませんので、祈るばかりですが。

愛宕山の千日参り

7月31日は愛宕山の千日詣りです。この日は夜通し登山道に灯が灯り、お山に登る人が絶えません。老いも若きも男も女も、自分の足で登るしかない愛宕山。なかなかしんどい山ですが、京都では火伏せの神として知られ、多くの京のダイドコには、愛宕神社の「火の用心」のお札が祀られています。3歳までに登ると一生火の難に合わないとも言われ、幼い子供を連れての登山も多いです。料理や陶芸など、火を使う職人さんの中には、年参り、月参りを欠かさない人も多くいます。なにせ、この日に登れば千日登ったご利益があるということですから、頑張りがいもあるというものです。

昨年は一晩中ギャラリーを開けていたのですが、今年は8月1日から能登にテラ出張ツアーに出かけることとなりました。残念ながら今年の千日詣りにギャラリーはオープンしておりません。

登山されるみなさん、お顔を拝見できずに申し訳ありません。一日早いですがお山に登られる方に遠隔よりお声かけさせていただきますね。「おのぼりやす!」。