日別アーカイブ: 2021年4月13日

ふろしき展出展紹介その3 アフリカドッグス

アフリカドッグスは若い会社です。京都生まれの中須俊治さんがトーゴを旅して、その国と人と布に出会い、日本に戻って働く中で、京都の染め工房の職人さんにも出会い、それぞれの素晴らしさや問題点につきあたりながら、トーゴと京都を布で結ぼうと会社を立ち上げました。

昨年春には、その挑戦を『Go to Togo』(烽火書房)という著書も記し、さらに去年秋に西陣の一角(西陣テラから徒歩10分の場所!)に店舗も構えられました。

店舗では生地や製品の販売もしつつ、トーゴの職人さんが、フリーハンドで裁断もし、ミシンも縫うというトーゴ式の仕立てで、服のオーダーも行われています。

そんなアフリカドッグスさんに、風呂敷の制作をお願いしました。大胆な色合いや柄のトーゴの布は、もちろん服もかっこいいけれど、誰でもがどこででも着れるとは限らない、でも、風呂敷だったら、布の良さを大いに楽しめるなあ!と思ったからです。

アフリカのバティックやアフリカンプリントも魅力的ですし、さらに、トーゴのデザインを京都の染め工房で重ね染したもの、そして、中須さんが京都で出会った染め職人、アート・ユニの西田さんによる染め布も風呂敷に仕上げていただきました。

アフリカの染め布と京都の染め布、遠く離れたようでいて、どこかつながるところもある人の手の仕事。先進国が途上国を助ける、とか、豊かな国が貧しい国に手を差し伸べる、とかいう論理とは異なる、これまでとは違ったかたちの経済のあり方や世界の未来を中須さんは思い描いているのかな。そんな気がします。

そうそう、トーゴだけでなく、中須さんのご友人によるベナンの布も少々来ています。合わせてご覧くださいね。

アフリカドッグス代表、中須俊治さんのギャラリートークは、4月17日午後2時からです。お越しをお待ちしています(密を避ける観点から、予約優先とさせていただきます)。