日別アーカイブ: 2021年4月16日

ふろしき展出展者紹介その9 Y&Y南澤

Y&Y南澤は、南澤洋子さんと南澤 侑さんのイニシャルをとったネーミングです。今回の作品は、洋子さんが描いた作品と、息子さんの侑さんが描いた作品、侑さんの絵を母の洋子さんがいろいろな方法で布の上にデザイン製作した作品があります。


以前からおふたりの絵を見せていただく機会があり、その面白さに注目していたので、お二人の共作による風呂敷展出品をお誘いしました。
若く多感な感性と、それをを認め育む感性の共作です。

Y&Y南澤さんのギャラリートークは、22日午後2時から会場にて行います。お越しをお待ちしています。

ふろしき展出展者紹介その8 辻中育子

辻中育子さんとは、テラが寺町通にあった頃からのおつきあいです。これまでに幾度か写真展を開催されてきたので、私の中では彼女は「写真家」なのですけれど、近年、古布などを使い、服をつくり布を使った作品づくりもされています。

写真にも布仕事にも、独特の視点と世界観があって、いわゆる流行りの洋服や民芸調の布仕事とは一風異なる、辻中ワールド(秘かにフフフと楽しみ、秘かに激しくぶっ飛んだ世界かな)を感じます。

風呂敷はご自身でも以前から作り、実際に使っておられるそうですよ。

18日午後1時30分より、会場にてギャラリートークを予定しています。

ふろしき展出展者紹介その7 友渕定代

和歌山の山中に暮らし、ご夫君と共に土と藁の家、ストローベイルハウスを手作りし、畑を耕し、人の手と自分の手で作り出した植物の糸を染め、手織りして作品を作られています。


今回も、苧麻やアロー(イラクサの仲間の植物)、藤や茶綿など、いろいろな植物繊維を手織りして風呂敷を作っていただきました。それぞれの作品には、定代さんによる手書きのメモがついています。ゆっくり読んでいただくと、植物から布ができていくまでの物語が見えてくると思います。


端切れを活かした裂き織りもされています。

ふろしき展出展者紹介その6 鳥巣祥子

大学で型染めを学び、卒業後京都の川勝染色研究所で友禅制作彩色部で働き、結婚後少しずつ作品作りをしています。
2年前に川西市から篠山市に引っ越してきました。年末には祈祷の獅子舞が家々をまわり、集落の人皆で神社の門松を作るために、松から何から山に切り出しに行きます。ふきのとうを発見し天ぷらにしてみたり、昔の暮らしを季節ごとに感じることができている気がしています。

鳥巣さんは、今回の出展者の中でお一人だけ私がお会いしたことがない方です。この企画を立ててみなさんに呼びかけていたところ、ある方からお電話をいただきました。「この展覧会にぜひ推薦したい人がいるのです」とのこと。ご自身が作品を出すのではなく、推薦です。
それが鳥巣さんでした。私たちは連絡を取り合い、作品を見せてもらい、互いを紹介しあって、ご一緒にやりましょうということになりました。作品を通してその人を知る、理解するっていうのもいいな、と思っています。

 

ふろしき展出展者紹介その5 三柴啓子

以下はご本人の言葉です。
「三柴啓子は魚が好き、ずっと好き。海に潜っても、本を見ても、図鑑を見ても、見飽きない。ついでに両生類や海洋生物も好き…。形や色で色々なことを表すのが、自分にはピッタリ合っていて、いつまででも出来る。つまり自分は、色と形でモノを考えている、と最近思います。
地球を出来るだけ汚さないのも良い。で、餅粉、米粉、塩…食べられる物で防染し染める糊型染が1番性に合ってる、と悟って以来、江戸時代の宮崎友禅斎さんと同じ技法で、性懲りも無く染めています…。」

テラの小林と三柴啓子さんは、福音館書店より『町の水族館と町の植物園 さかなやさんとやおやさん』という絵本を共著しています。魚屋さんを町の水族館に見立て、八百屋さんを町の植物園に見立て、たくさんの魚屋さんや八百屋さんを観察しスケッチし食べて絵本を作りあげました。1995年の出版ですが、現在12刷の小さなロングセラー。一緒に絵本を作ろうとお声かけしたきっかけのひとつが、当時見た啓子さんの魚の型染めがとても魅力的だったからでした。

4月21日午後2時よりギャラリートークを予定しています。

ふろしき展出展者紹介その4 sowナラサキシノブ

服づくりを中心に、手仕事の布と一緒に創造しています。
ラオス、ブータン、インドなど、各国を旅して、そこで出会った布を使い、デザインから縫製まで一人でされています。自分の足で歩いて出会い持ち帰られた布も多いので、小さなハギレも無駄にせず、パッチワークなどで布を生かし切って、魅力ある作品に仕立てます。
ふだんは着心地の良い綿の服やパンツ、バッグなどを作られることが多く、日本やアジアに伝わる労働着を見直す服づくりなども研究されています。

今回は風呂敷がテーマということで、絵画感覚も楽しみながらのパッチワークや、ご自身で藍染絞りなどを施した布も使って作品を作っていただきました。

19日の午後2時からギャラリートークを予定しています。お越しをお待ちしています。