月別アーカイブ: 2022年1月

2022年のはじまりに

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
皆様にとって、この一年が心豊かな幸多き年となりますように。
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます!

さて、今年のテラの年間予定をお知らせいたします。

2022年テラ年間予定
1〜2月は、清滝テラはお休み、西陣テラ(竹紙竹筆専門店)のみ営業します(打ち合わせその他外出する場合もありますので、お越しの前にはご予約ご一報お願いします)。

3月5日(土)・3月8日(火) 13:30〜15:00 西陣テラにて
竹紙づくりワークショップ開催
「町家の日」(町家の日実行委員会主催)のイベントとして、西陣テラにて竹紙のレクチャー&手漉き竹紙の体験講習を行います。我が家の和室が店でもありますから、いろいろな竹紙をご覧いただきながらレクチャーをいたします。竹紙作り体験は庭先にて、手漉き前の長い工程もじっくりご覧いただきましょう。参加費お一人2000円、各日10名程度まで(漉いた竹紙3枚持ち帰りまたは後日送付、茶菓付、小学生までのお子さんと保護者で竹紙が一人分で良い場合は一人分参加費で可)*事前予約必要 ご予約承ります
詳細 https://machiyanohi.jp/ek2022/

3月13日(日) 10:00~13:00  清滝テラにて
竹紙づくりワークショップ開催
「小倉山再生プロジェクト」(景勝・小倉山を守る会)の主催により、竹紙作りのレクチャーとワークショップを行います。終了後には、地元嵯峨野産の古今嵯峨米を使い、テラのおくどさんでご飯を炊いて、昼食もお召し上がりいただきます。参加費お一人2000円(小倉山を守る会会員は1500円)、20名まで(漉いた竹紙3枚お持ち帰りまたは後日送付、昼食代込、小学生までのお子さんと保護者で竹紙が一人分で良い場合は一人分参加費+食費ひとり500円)*事前予約必要 ご予約承ります
詳細 http://hitomori.sakura.ne.jp/schedule.html#竹紙

3月19日(土)〜3月27日(日) 11:00~17:00  清滝テラにて
向坂典子作品展 〜食いしん坊のための料理が美味しくなる器展〜
若狭の地で、土をこねて器に焼き、柿渋染を行い、燻製や発酵食を作り、ともかく一からの十までのものづくりを楽しむ向坂典子さん。その好奇心旺盛さ、器用さ、食いしん坊さゆえ、「おいしく食べる工夫」にも余念がありません。テラでも、ピザ皿、薪ストーブ用グラタン皿、大中小皿、蓋つき小鉢、ピッチャー、茶器、カトラリーなど、いろいろ作ってもらってきました。さて、今年はどんな作品を出展していただけるでしょうか? 〜食いしん坊のための料理が美味しくなる器〜とテーマを書きましたが、器だけでなく、食まわりのあれこれの工夫も楽しめるよう考えていただきます。清滝川での花見茶会も予定しています。

4月16日(土)〜4月24日(日)山岸厚夫漆作品展 ~発酵食堂カモシカとのコラボレーションも!〜
越前漆の産地で伝統的漆器制作を代々の家業としつつ、漆に熱い情熱を注ぎ自在に操る山岸厚夫さん。「扱いが難しいのでは?」と思われがちな漆器を、まるで「着古したジーンズのように」使えるものにしようと、独自の手法で制作を重ねてこられました。暮らしの中で長く使える漆器、自由な発想の漆作品、竹紙と漆の結合にも挑戦していただきます。
そして今回は、嵐山で発酵をテーマにした食の店を営む「発酵食堂カモシカ」さんとコラボレーションします!カモシカ食堂では、オープン当初から山岸さんの漆器を定食などの料理に使いつづけているのです。4月16日(土)初日には、カモシカさんで山岸さんの漆器でランチを食べて、店主関恵さんに漆と食のミニ解説もしていただいてから、清滝テラへ移動し、山岸さんのギャラリートークとともに会場を見て回るという贅沢なミニツアーも行います(参加費2000円 事前予約必要)。4月20日から数日間は、テラ会場にて、山岸さんの合鹿椀でカモシカ食堂のへしこ茶漬けが食べられる予定もありますよ(有料、売り切れ時終了)。どうぞお申し込みください!

5月7日(土)〜5月15日(日) 江崎満版画と陶の作品展
能登半島の山中で、版画と陶を作り、カヤックを操り魚を釣って「生きるを楽しむ」江崎満さんが、新緑の清滝にやってきます。
さて、今年はどんな作品を見せていただけるでしょうか。みなさんと何をしてどんな風に遊び、語らいましょうか?江崎さんが来るというだけで、なんだかエネルギーも免疫力も上がりそうな気がします。
5月7日(土)と8日(日)には、江崎さんの友人で、綾部のこだわりそば職人、あじき堂さんにお越しいただき、出張そばをしてもらいます。蕎麦本来の美味しさを味わうシンプルなもりそばを中心に、蕎麦団子や綾部の食産品なども少し持ってきていただけるかと思います。こちらもご予約制となりますので、どうぞお申し込みくださ〜い!

6月4日(土)〜6月12日(日) かつみゆきお 木の仕事展
静岡のベテラン家具職人、御年82歳のかつみゆきおさんが、今年も木の仕事を携えてきてくださる予定です。お元気に新作の椅子や大きなベンチにも挑戦されておいでです。どこまでGo!と申し上げて良いものか悩みますが、その時々で判断しながら、できることを楽しくやっていただければと思っています。是非かつみさんとかつみさんの木の仕事に会いにおいでください。

7月2日(土)〜7月10日(日)頃 デボラと寛太郎の七夕展(和紙と友禅)
亀岡在住のデボラ・スタウトさんは和紙の作家です。コウゾから和紙を作り、さまざまな空間、平面作品を作っています。寛太郎さんは友禅作家として活躍され、デボラさんの良きパートナーでもありましたが、2019年に惜しくも逝去されました。デボラさんの手元にのこされた多くの作品を拝見しながら、七夕の日に、お二人の作品を同じ空間に飾ってみたいと思いました。織姫と彦星が年に一度会うことができるように。
七夕は笹の葉に願い事を書く日でもありますから、デボラさんの和紙を使い、いくつかの紙のワークショップもしてみたいと考えています。デボラさんと交流ある友人達にも協力してもらう予定です。

7月〜8月 テラ漆部 部活予定
テラ恒例、漆部部活動をこの時期に予定しています。木地作りから挑戦している北山杉の曲げわっぱの拭き漆が間に合うかどうか、、、?

8月22日(月)〜8月28日(日) 内山貞和・藤井勘圿 作品展
倉敷にて古民家を再生されたギャラリー「サロン・ド・ヴァンホー」を営みつつ、木や石や動植物の実や骨をつかった個性的な彫刻やアクセサリーを作る造形作家、内山貞和さん。京都嵐山の日本猿を描き続けて30年余、独特の画風で猿や野菜や花などを描く日本画家、藤井勘圿さん。それぞれに他にはない強い個性を放つベテラン作家お二人の作品を、合わせてご覧いただけるという、ちょっとめったにない機会に恵まれることになりました。
お二方とテラの出会いの始まりは古いのですが、昨年内山さんを通じて再びお目にかかる機会があり、ご一緒に展覧会をすることができる運びとなり、嬉しい限りです。夏の終わりの京都清滝でどんな展開がありますか(きっと個性的な展覧会となるだろうなあ)、とても楽しみです。

9月23日(金)〜9月28日(水)  ペルシャキリムと革のかばん展 アリアナキリム&アトリエフィスク
富山でペルシャキリムの販売とギャラリーを営むアリアナさんと、敦賀で手縫いの革のかばんや世界の石や素材を使ったアクセサリーなどを作るアトリエフィスクさんの展覧会が行われます。
イラン人のマルフィーさんが語るペルシャの遊牧民たちの暮らしや手仕事の話を聞きながら見るキリムは、いながらにしての旅。アトリエフィスクの奥井さんも革の鞄に世界で集めた布などを縫い込んでいて、物語はいろいろに膨らみます。会期中はイランの茶器でお茶が飲めるほか、フィスクさんによる手縫鞄のワークショップも企画しています。

11月15日(火)〜11月20日(日) 小林斐子草木染織展〜2022初冬彩点〜
滋賀県安曇川にて自然から色を取り出し、糸を染め、手織りし、服に仕立てて、コートやジャケットなどを作る小林斐子さん。展示とともに、毎年、草木染めや原始機などのワークショップもしています。今年は順番から行くと、草木染めになるかな?身近な染色植物を教えていただくのも楽しみです。

*今のところ決まっている展覧会を掲載しています。多少の変更もあるかもしれませんし、これから増えていく企画もあるかと思います。「こんなことやりたい!」「こんなことをやって!」という自薦他薦もお待ちしています。

今日の京都は雪景色です。写真は西陣テラの景色です。

今年も年初めからコロナウイルスに翻弄される日々ですが、いつも「今何が一番大切なことなのか」という本筋を忘れないようにしながら、その時々ですべき判断をしていきたいと思っています。
今年もどうぞよろしくお願いします。  テラ 小林亜里