年別アーカイブ: 2023年

小林斐子展開催中

小林斐子さんの草木染織展、開催中です。

野山の植物と、自然の色が会場いっぱいに展示され、にぎやかに、バタバタと、日が過ぎています。あと土日を残すところです。

15日と16日には、会場内で原始機の体験教室も開催されました。
会場はさながらアジアか中南米の農村みたいです。
女性たちが座って、腰で糸を張って、ごく単純な仕組みの道具で、織物を織っていきます。

時におしゃべりし、時に黙々と、手と口を動かしながら作業する風景は良いものです。

こんな感じにできました!

長い人は首にも巻けそう、ちょっと短めの人はタペストリーに飾ってもいいかな?
それぞれの個性とペースで、自由に織った作品は、どれもすてきです!

お疲れ様でした!

 

西陣ピック終了

織田信長ゆかりの寺としても知られる、上京区の妙覚寺さんで行われた「西陣ピック」、無事終了しました。

1日の野外イベントで、時間をどう過ごすかな、なんて思っていましたが、始まってみれば、子供たちが次々訪れて、一緒に型染めワークショップをすることに追われ、あっという間に時間が経ち夕方になりました。

50人以上の子供たちが来て参加してくれました。

いろいろな型を作ったけれど、一番人気は来年の干支の「たつ」だったかな。
子どもたちの自由な創造力は、想定を超えていて、同じ色で、延々と紅葉の葉っぱを型染めしていく子がいたり、龍野模様に、細かくびっしり鱗を描いていく子がいたり、クリスマスの飾りの周りにカラフルな雪をハガキ全面に描く子がいたり、いやいや、「今どきの子たちも、なかなかやるやん!」ものづくりの心は失われていないと思った次第です。

その自由はなっそうに、こちらも固定的な考えに凝り固まっていてはいけないと、触発された思いです。

会場には、一般的なマルシェとはまた一味変わったものづくりのブースがいくつも出ていて(3Dプリンター持ち込んでいる人や、ペットボトルで三味線作って弾いている人も)、そうした方々のものづくりを見ているのも楽しかったです。が、予想以上に忙しかったので、他のブースでぶらぶら遊び暇が少なくて残念(でも、忙しくて嬉しいことでした)。

テラのブースは、本堂のすぐ前で、朝の搬入時にはお堂から厳かな読経が響く中で設営、イベント中にも、ご近所のお年寄りが覗きに来られて、お寺の歴史を話してくださったりもして、地域の中で催しをする意味も感じられてよかったです。

西陣ピックに出展します

明日11月12日(日)は、上京区の妙覚寺で行われる「西陣ピック」に出展します!


テラは
・竹紙の紹介と販売
・竹紙ハガキに型染め (ワークショップは300円〜)
予約不要、子供でも大人でも、誰でもどうぞ!
10時〜16時まで会場にてやっています(売り切れ終了)。

西陣地区の30余のいろんなモノづくりの店や、フード関係もあれこれ出るそうです。
テラは、山門入って一番奥、本堂向かって右側にテントと机出してま〜す。

竹紙ハガキ、がんばっていっぱい漉きました。
柿渋紙で型もあれこれいろいろ作りました。
紅葉もクリスマスバージョンも来年の干支の龍もあり。
間際のお知らせですが、お時間許す人、ぜひぜひ遊びにきてくださいね!!

詳しくはこちらに。
https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=9105
https://nishizine.city.kyoto.lg.jp/event/nishijin_pic2023/
#西陣活性化プロジェクト
#西陣ピック
#まるごとマルシェ
#妙覚寺
#myokakujitemple
#NISHIJENE
#ワークショップ
#もの作り体験
#子供#親子でワークショップ

保育園の子どもたちと紙漉きしました!

ご近所の保育園の年長さん23人の子どもたちが、西陣テラに竹紙漉きにやってきました。

来る前は、子どもたち、うまく漉けるかなあ?
大人でも20人なんて人数まとめきれないのに、5歳児23人なんて、私、大丈夫か?
てんでバラバラに行動し出したら、収拾つかないことにならないかしら?

なんて心配もしていたのですが、どうしてどうして、子どもたちは、私の言うことも、先生の言うことも、ちゃんと聞いてくれて、一人ずつちゃんと順番も守って紙を漉いてくれたのでした。

しかも、意外にもスイスイ漉くのがうまいです!
無心で漉くからうまくいくのか?子どもって水遊びが得意だからうまいの?

流石に大判は、体が小さいので少し難しそうでしたが、それでもとっても上手に、混乱なく、紙が漉けました。

あらかじめ漉いておいた紙で、型染めにも挑戦してもらいました。
クリスマスカードや動物模様、来年の干支のたつなど用意しておきましたが、ちょっと滲みながらも、皆一生懸命難しい型染めに挑戦してくれました。中には配色や配置デザインなど、なかなか良いセンスの子もいたみたいですよ。

案ずるより産むが易し。
終わってから「楽しかった?」って聞いてみたら、大きな声で「たのしかったあ!」って答えてくれたのが、とても嬉しかったです。

「西陣ピック」に参加します!

来る11月12日(日)、西陣エリアの魅力を多くの人に知っていただく体験型イベント「西陣ピック」に出展参加します!10:00~16:00 場所:妙覚寺(京都市上京区下清蔵口町135)

  市民新聞11月号より

これまで、百貨店や野外イベントにはあまり参加することのなかったテラですが、私たちが住まう西陣地域と、この地域の大きな特色である「ものづくり」の魅力を伝える「西陣ピック」というイベントが、今年初めて開催されることになり、市の西陣活性化プロジェクトよりお誘いいただき、出展参加させていただくことになりました。

テラは、
・「手漉き竹紙」の紹介と販売
・「型染め竹紙」づくりのワークショップ
を行います。

小中学生も多く来られるイベントとのことですので、子供たちが来てその場でパッとできることがいいなと思い、着物の友禅で伝統的に用いられてきた伊勢型紙を使い、竹紙に顔彩で型染めをしてもらおうと思います。
子どもさんがお小遣いでワークショップできるよう、リーズナブルな価格を予定していますが、子どもだけでなく、大人の方も参加可能です。

「西陣ピック」では、テラ以外にも西新エリアでお店を出しているところや、伝統産業、ものづくりをしているところなど、いろいろ出展される予定だそうです。食べ物も出店もあれこれあるようですので、お時間許す方は、どうぞお越しください!

詳細はこちら
https://nishizine.city.kyoto.lg.jp/event/nishijin_pic2023/
https://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000317864.html

会場となる妙覚寺は、織田信長ゆかりの寺としても知られ、足利義輝、織田信長、伊達政宗らが宿所として利用し、千利休が茶会を開いたことでも知られるお寺です。

この時期は、この地域一帯で、スタンプラリーやフォトコンテストもやっているようですので、併せてご参加してみてはいかがでしょう?

 

 

 

11月の展覧会 小林斐子染織展

ようやく暑い夏が過ぎた、と思ったら、いきなり朝晩の冷え込みに寒さを感じるこの頃です。それでもこのところ秋晴れの日が多く、気持ち良い日々が続いています。夏冬物の入れ替えや、冬の薪の準備など寒さの備え、長年の課題だった、清滝の山側通路の補修工事も検討しています。

11月14日〜11月19日までは小林斐子さんの染織展を開催予定です。
自然の植物から色を取り出し、シルクやウール、木綿など、手染め 手織りの軽くて着心地よい服に仕立てています。

小林斐子草木染織展 2023初冬彩点
会期  11月14日(火)〜11月19日(日) 時間 11:00〜17:00(最終日16時)
会場  清滝ギャラリーテラ 会期中無休
★原始機体験教室 参加費3,000円
11/15日(水)、11/16日(木) 11:00~
織の原点とも言える原始バタで真綿(シルク)のストールを手織りします。できた長さのお持ち帰り。どちらも4名まで 要予約(先着順)

■小林斐子さんより■ 熱月の盛夏は、大根のために土を耕すこと、 そして織をすることでのりきれたか。 それにしても、国の軍備強化をおそれる。戦争は犯罪だ。 78年前を振り返るべき。争いをなくすよう、手をつくすべき。 ビワ、葛、ナンキンハゼなどで染めました。 コート、タペストリー、チュニックetc、出展します。 ぜひ、おこし下さい。

小林斐子略歴
武蔵野美術大学日本画卒業。
宗廣力三氏に紬織りを学び 染めと織りを40年続ける。
滋賀県高島市在住

季節はちょうど清滝周辺が紅葉の見頃となる頃です。昨年はここ10年で一番とも言えるくらい、紅葉が綺麗でした。今年の紅葉はどうでしょうか?
会場の中でも外でも自然の色をふんだんに味わえます。
みなさんどうぞお楽しみに!

 

「色と食と植」展終了しました

9月28日、29日には村田啓子さんの料理会がありました。
メニューは
・おくどさんで炊いたご飯
・味噌汁(煮干しだし、えのき、なす、とうふ)
・大根葉のお好み焼き(大根間引き菜、玄米餅、チーズ、オイルサーディン、三升漬け乗せ)
・きゅうりとツルムラサキの酢の物(柿酢)
・小松菜の胡麻和え(自家製胡麻)
・れんこん、じゃがいも、ナスの重ね焼き(しそ漬け乗せ)
・カボチャコロッケ

この料理を作るために材料を揃えて、ということではなく、今手元にあるものを使って、素材を生かした組み合わせや料理方法を考えていく啓子さんの料理スタイル。肉や魚もあまり使わず、かといって精進料理です、という気負いもなく、それでも十分にボリュームもあって食べ応えがあるのです。

私が気に入ったのは大根葉のお好み焼き。キャベツと豚肉がなくてはできない気がしていたけれど、あれ、こういう材料でもいけるんだ。しかもお好みソースでなく、「三升漬け」というトウガラシと醤油と麹を混ぜて漬け込んだものをちょこっとかけていただく味は、ヘルシーで飽きのこないお好み焼きでした。
カボチャコロッケも、肉類は全く入っておらず、カボチャと玉ねぎと椎茸のみが材料。それでも全然物足りないことはなく、素材の味が美味しく味わえて、ちょっとカルチャーショックの一品でした。

2日間の食事会には、飛び込みの参加者もあり、1日目にはドミニカとレバノン出身の2人の女性が参加。2日目には「お腹ぺこぺこなんだけど」と吸い寄せられるように入ってきたフランスとスウェーデンの若者2人が参加となりました。

私自身、旅に出て、地元の人や食べ物に触れ合うことは大きな楽しみでもあったので、こんなふうに家庭料理を食べられる機会って、きっと嬉しかったのではないかしら。こちらとしても楽しいサプライズでありました。

今回は、他にも海外からのお客さまが多く、インバウンド回復や、ちょっとコアでディープな旅行の楽しみ方など感じることが多かったです。

今回の展覧会はこれにて終了。
村田啓子さんは能登のよろみ村に帰っていかれました。10月5日には、よろみの稲刈りだそうです。

 

展覧会は中盤戦へ

28、29日は村田啓子さんの昼食会があります。鹿君の料理とはまた全く異なる、対極とも言える料理会になりそうです。

今ここにあるもので何が作られるか?
あるものは、自家製の米、餅、味噌、漬物、玉ねぎ、カボチャ、じゃがいも、胡麻、それに柿酢と梅酢、へしことオイルサーディン、、、。

今年の夏の暑さで畑のトマトは残らなかった。
鹿君が置いて行ってくれた加賀蓮根は土付きのままある。
あとは少し葉物を近所で足すとして、さて、何ができるかな?

禅宗の典座の心境でもあり、やりくり使い切りの主婦の心境でもあり?

今からでもご参加可能な方あれば、28日はまだ若干名のお席あり。29日も1名でしたら参加可能です。
限られた材料を工夫して何ができるか、が面白いので、お時間許す方は、12時前の準備段階からのご参加も可能です。


写真メニューは、材料から啓子さんが考えた「候補案」ですので、何が出るかは当日まで分かりません。
9月28日(木)29日(金)12時〜14時
参加費 1000円 昼食とその後のお話も
ご希望の方はテラ小林までご連絡を。

厨 鹿(くりや ろく)の料理会

清滝テラでの「厨 鹿(くりや ろく)」村田 鹿君の料理会を無事終えました!

鹿君としては、テラの慣れない調理場に苦労したところもあったようですが、選りすぐった材料を最高の状態でお客様にお出しするために最大限の努力をする、と同時に、一から十までを一人でやり、かつ、来られた方との料理を通してのコミュニケーションを楽しむ鹿君の姿勢を、敬意を持って拝見しました。

メニューは下記の通りでした。
・羽釜のご飯
・鱧と松茸のお吸い物
・能登の岩もずく酢のもの
・炙りカマスと剣先イカのお造り
・大根間引き菜とジャコのあえもの
・れんこん饅頭 生湯葉あんかけ
・子持ち鮎の塩焼き

今回は、包丁、まな板はもちろん、羽釜から炭焼きの台、水、調理具、食器まで持参いただいての大移動でした。

鮎は生きたものを持ち込み、清滝川で生かしてあったので、なんらかの理由でいなくなっていたらどうしよう?!と心配でしたが、大丈夫でホッとしました。炭火で1時間かけて焼くと、皮はパリパリ、中はほくほく、骨まで食べられるのだそうです。

鱧と松茸は、この時期だけ両者が出会える貴重な一品だそうです。蓮根饅頭は柔らかに仕上げているけれど、蓮根の食感を残し、そこにとろりと生湯葉のあんかけがかかっていました。

あれこれ作る過程のご説明も楽しく、みなさんお話も弾みました。

羽釜ご飯も美味しくて、みなさん帰りによろみのお米を買って抱えて帰ってくださったのですが、その後、知らない通りすがりのお客さんが、「通りで会う人がみなさんお米を抱えてこられるのですが、ここでお米を売っているのですか?」と不思議そうに訪ねてこられたのは、ちょっと嬉しくおかしいことでした。

今回参加くださった方々も、そうでない方も、次はぜひ石川県の古民家「厨 鹿」のお店の方へもいらしてみてください(予約を取るのは、なかなか大変そうではありますが)。そして、また機会があれば、清滝での料理会も再び実現できたらいいなあ、と思いつつ、鹿君を見送りました。 ありがとうございました!

いよいよ「色・食・植」展 始まります

いよいよ明日から展覧会始まります。

今日は村田啓子さん、鹿さんが到着して、搬入と展示設営。
鹿さん、荷物が多い!
鋳物の五徳コンロ、魚を焼くための炭焼き台、鉄の羽釜、包丁、まな板、食器類、ポリタンいっぱいの水も持参です!
「家の近くのこの水がやっぱり一番美味い。吸い物の出汁の味も、この水で全然変わってくるから」とのこと。

24日、25日の料理会が楽しみです。

さて、啓子さんの作品は、藍と柿渋と墨染のみ。限られた色と材料で勝負です。

それでもTシャツ、スカート、のれん、タペストリー、風呂敷、小物などいろいろきましたよ。

藍の絞り染も、以前にも増して変化に富んでいるようです。

よろみのお米(玄米、白米)、玄米餅もたくさん来ましたよ〜。

さて、展覧会は明日からです。