今日は晴天の清滝で掃除に励む。
掃除機をかけてから床の拭き掃除。舞踏では畳一畳を使うので、畳を一枚上げて、風を通し、日光に当てて天日干し。
午後には由良部さんも来られて、打ち合わせ。
会期中には、甲谷さん始め、車椅子の方が複数来られるかもしれないので、由良部さんに車椅子の動線を見てもらう。バリアフリーとは言い難い古民家の清滝テラだけれど、たくさんの車椅子の観客が集う会場なんて、すごく楽しみだなあ!
でも、いざそれを実現しようと思うと、いろいろ細かいことが気になってくる。フローリングの床には車椅子ごと上がってもらえばいいとしても、土間とフローリングの段差は上がれるのか?スロープを作っては?いや、スロープを作るには後ろに引きの長さが必要だが、テラには引きのスペースが足りない。
由良部さん、会場の寸法を細かく測っていかれる。一気に車椅子を上げるのではなく、もう一段段差を作って、二段階で車椅子をそこに上げたほうがよいと提案してくださる。
絵を飾るにしても、大人が立って鑑賞するのと、車椅子で鑑賞するのでは高さも異なるだろう。出入りのこと、トイレのこと、一つ一つ考えておかねば困ることばかりだ。
だからと言って、それはできないというのではなく、ではどうしたらいいかと考えることが、大事なことなのだろう。
「お前の目は節穴か」甲谷匡賛作品より
恥ずかしながら、実際にやろうと思って初めて、問題点がなんなのか、どこに問題があるのか、次第にわかってくる気がする。
障害のある方に手を貸したいと思っていても、どうしたらいいのかわからないまま、何もできないでいることって多いのだと思う。私もそう。でも、経験して、こうすればいいのかと知れば、次にはもう少し余裕を持って何かできるというものだ。
そういう意味でも、やってみるって大事なことだ。そういう経験をたくさんするって大切なことだ。
車椅子の方が来られて、自分はもちろん、会場に居合わせた見ず知らずの人にも手を貸していただき、みなさんとともにこの展覧会を共有できたら、たいへん嬉しいことだと思っています。みなさん、どうぞよろしくご協力お願いします!
清滝は晴天。新緑むくむく成長中。