月別アーカイブ: 2024年4月

5月の展覧会 津田昭子染織作品展

新緑の美しい季節になり、清滝は色とりどりの緑が輝いています。

5月の展覧会は、津田昭子染織作品展〜嵯峨の自然とともに〜
2024年5月11日(土)〜5月19日(日)
嵯峨鳥居本在住の染織家、津田昭子さんの展覧会です。

人間国宝の染織家、志村ふくみさんに師事し、日本工芸会で学ばれて40年 余りになります。嵯峨や愛宕山周辺にご縁が深く、嵯峨野周辺の野山を歩き、 自然から学び、自然からいただきながら、作品を創ってこられたとのことです。
そのフィールドの一角にある清滝の地で、喜寿の記念展をしていただくことに なりました。
これまで植物から糸を染め手織りしてこられた作品を、初期のものから近作 までご覧いただく予定です。帛紗や仕覆、信玄袋などの小品もあわせて展示 いたします。どうぞごゆっくりお出かけください。

山岸厚夫展始まりました。

2日ほど前、90センチ正方くらいの大きな段ボール箱が9箱送られてきて、展示品の多さと、そこに渦巻く山岸エネルギーの大きさに圧倒されました。

漆器の多さのみならず、和紙に漆を施した作品も大小100枚余り?!

ど、ど、どうしたものか!?
たくさんの作品を見せていただける嬉しさはもちろんのこと、そのエネルギーに圧倒され、立ちすくむ私でしたが、なんとかかんとか、展示初日に漕ぎ着けることができました。

そして今日2日目。嵯峨嵐山で「発酵食堂カモシカ」を営む代表の関さんご夫妻が、会場に足を運んでくださいました。

関さんはカモシカの食堂をオープンする時、「発酵」にこだわり、食だけでなく、器にも発酵を求めて、漆器を使おうと思われたそうです。
その時、思い浮かんだのが、以前から自分のために買い求めて使っていた山岸さんの漆器。
それから、山岸さんの工房を訪ね、お話を重ねて、食堂で使われる漆器を作ってもらい、定食などで使われることにされたのだそうです。


それから10年。発酵食堂はこの5月に10周年を迎えます。
カモシカさんで使われている山岸さんの漆器も10年を迎えています。

4月20日(土)には、発酵食堂カモシカで、その山岸さんの漆器を使った発酵定食をいただき、関さんからも少し漆と発酵のお話を聞き、その後、場所を清滝へ移動して、山岸さんと共に、作品を見ていただくというスペシャルコラボツアーを予定しています。
自分のやりたいと思ったことを、努力しながらまっすぐに前進し、実現に向かうお二人に会って、お話を聞いたなら、きっとちょっと元気出るよ、と思う私です。

参加費2000円です。(発酵定食、ドリンク、往路タクシー代、積算、山岸さんのお話、ギャラリー見学含む)

まだ定員に若干名余裕がありますので、ぜひ、テラまでお電話でもメッセージでもくださいますよう、お声かけお待ちしています!!

 

 

4月の催しは「山岸厚夫作品展」〜着古したジーンズのように漆を!〜

4月の展覧会をご案内します。
「山岸厚夫作品展」〜着古したジーンズのように漆を!〜
4月13日(土)〜4月21日(日)の開催です(会期中無休、展示は入場自由)

越前漆の伝統的産地に生まれ、10代から家業の漆器業を受け継ぎながら、漆本来の持つ力と未来の姿を見つめ、独自の制作に挑み続ける「山岸厚夫さん」の漆の作品展です。


昔、山岸さんが各地の展覧会場で漆器を展示していると、作品自体のことよりも、漆器の扱い方や手入れ方法にばかり質問が来たといいます。「そんなに扱い方がむずかしいと思うなら、最初から着古したジーンズのようにラフな仕上げしておけば、気楽に漆を使ってもらえるのでは?」と思い、編み出したという独自の漆器は、まず木地にたっぷりの漆を染み込ませて堅牢さを確保してから、あえて最後の仕上げはラフにすること。

伝統の技をしっかり受け継ぎつつも、そこにずっと固執せず、思い切り良くエイヤッ!と飛び出せる大胆さ。前向きな明るさ、エネルギーは、漆器を手にする人を元気にしてくれるように感じます。自分達の暮らしの中にも、そんな心意気を取り込めたら、なんだか日々を元気に過ごせそうな気がします。

数年前に脳出血に倒れられて、右半身がご不自由になられましたが、その前向きさと情熱は、衰えることなく、左手を使って制作に挑み続けておいでです。

会期中のイベント①
4/13 4/14 4/15「山岸さんとティータイム」午後2時頃〜
4月13日〜15日は、山岸さんご夫妻が在廊されています。
午後2時ごろからは、「山岸さんとティータイム」を予定。
詳しくは決めていませんが、山岸さんの漆器を何かしら使って、ご一緒にお茶の時間を設けたいと思います。
漆器の手触りや口触りを味わいつつ、山岸さんからお話もちょこっと聞けたらいいなあと思っています。
予約制にしていませんので、どうぞ気楽にご参加ください。

会期中のイベント②
4/20(土)カモシカランチとギャラリーツアー
JR嵯峨嵐山駅北口にある発酵を専門とした人気店、「発酵食堂カモシカ」で、山岸さんの漆器を使った発酵定食をいただき、その後、清滝テラに移動して、山岸さんのご案内で作品を見て回ります。
「発酵食堂カモシカ」では、オープン当初から、山岸さんの器を定食屋丼者に使っています。「なぜ漆器なのか」「発酵と漆器って?」など、代表の関さんからのお話も少し伺いましょう。

12時発酵食堂カモシカ集合。15時清滝ギャラリーテラにて解散。
参加費2000円(昼食代、ドリンク、往路タクシー代、関さん山岸さんのお話含む)
事前予約必要 10名程度
*ただいまご予約受付中です!どうぞテラまでメールでもお電話でもお声かけください!