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本日最終日

「津田昭子染織作品展」はやくも本日最終日です。

連日多くのお客様がお越しでした。
懐かしい方、初めましての方、ご近所の方、お話ししているうちに、思わぬつながりが見えたり、共通のお知り合いがいたりするのは、京都あるあるです。
それも津田さんの日頃のおつきあいの広さや、おひとりおひとりと丁寧にお付き合いしていらっしゃることから生まれることなのでしょう。

中頃には、志村ふくみさん、志村洋子さんが創設された染織の学校「アルスシムラ」と工房「アトリエシムラ」の方々も、14人できてくださいました。

これから染織を学んでいこうとする若い方々も多く、皆さん熱心に間近に寄って、津田さんの織を細かくみておいででした。
津田さんも、ご自分が辿ってきた40年の日々を思い起こしながら、みなさんを温かく励ましていらっしゃいました。

志村洋子さん、津田昭子さんとともに。

 

昨日は会場に小さなバイオリニストも来てくださいました。
「着物の展示の前で演奏してみたい」とおっしゃる8歳のお嬢さんです。

バッハなどクラシック4曲を堂々と演奏して、最後はアンコール曲の「ふるさと」なども演奏してくださいましたよ。
将来が楽しみです。

さて、今日は最終日。どんな出会いが待っていることでしょう。

植物から糸を染めて織る

「手織り」というと、機に向かって静かに織物をする印象があるかもしれませんが、植物染は実は体力のいる仕事です。

まず、作業は、染料となる植物を探し求めるところから始まります。
津田さんも、師である志村ふくみさんやその門下の方々とともに、嵯峨野や愛宕山周辺のフィールドを歩き、山に登り、自然に学ぶことから多くを得て来られたそうです。
もちろん染料となる植物をいただくこともありますが、それだけではなく、足で歩き、目で植物や自然や風景を見ることで、多くのイマジネーションを膨らませ、作品のモチーフをいただいてきたのだそうです。

さまざまな植物から糸を染め、それぞれの思う色を染め上げ、糸を作り、整経して、初めて旗を折ることができます。

植物から着物までの長い工程を辿りながら、着物を見ていくと、抱く感想も変わってくるような気がします。

今日から津田昭子展

いよいよ今日から始まります!
津田昭子染織作品展〜嵯峨の自然と共に〜
準備はできました(はず)。あとはみなさんにご覧いただくばかり。

2階の和室も、いつもとは少し異なる改まった面持ちです。

1階にも衣桁に着物が並びました。

春から初夏へ。嵯峨野から愛宕周辺の自然を、会場の中でも外でもご堪能くださいね。
さまざまな緑が輝いています。

会期は5月11日(土)〜19日(日)までです。