月別アーカイブ: 2024年8月

9月の展覧会 江崎満木版画と陶展

9月の展覧会のご案内です。
いよいよ江崎満さんが清滝にやってきます!

9月21日(土)〜9月29日(日)江崎満 木版画と陶展
9月24日(火)25日(水)会場にて「あじき堂」の出張そばあり

能登の震災で大きな被害に遭われ、陶窯も崩れてしまいましたが、版木は無事で、制作も続けておられます。若かりし頃、ユンボを運転して解体のバイトをしていた経験が生きて?、数十年ぶりにユンボ運転の腕を振るっているとのこと。よろみ村の住民は生きる力を持った人たちですから、住民はもちろん、友人たちもそれぞれの技を活かして駆けつけ、自給自足の復興が、少しずつ進んでいるようです。

テラを通して義援金のご協力をいただいた皆様、本当にありがとうございました。ぜひこの機会にお越しいただき、現在のよろみ村の様子、能登半島全体の現況など、お聞きいただければと思います。

そして何より、そんな中でも、変わらず命輝き続ける花、鳥、虫、木々、それらを描く江崎さんとそのの作品と出会っていただければ嬉しいです。

9月24日(火)25日(水)の2日間は、江崎さんの旧友で、綾部で誠実な蕎麦作りを営む「あじき堂」さんの出張そばが、会場で食べられます。
予約、当日可(売り切れ終了) 12時~15時まで。


お越しをお待ちしています!

 

展覧会レポート

展覧会も残すところあと1日となりました。

毎日が「筋書きのないドラマ」です。
私は、会場に来られた方々から、齋藤さんのことをたくさん知ることができたように思います。

作品は、どうしたって、つくった人を映し出す鏡のようなものです。
作者の風貌と作品は一見かけ離れて見えることもありますが、それでもやっぱり作品には作る人のどこか一面が見え隠れするのはまちがいないでしょう。
作品を見ながら、つくった人のことを想像するのも、私の密かな楽しみです。

昨日は「音庭園」のSATOSHI MURATAさんとラブシェアリングひろこさんによるミニライブを会場で行っていただきました。

夏の終わりの風が吹き抜ける中、涼やかに演奏は始まりました。
心地よいピアノの音色とソフトなヴォイスの響き、二人の音楽は、あらかじめ出来上がった音楽ではなく、その空間やそこにある作品、居合わせた人々があって初めて生み出される即興音楽です。


背面に飾られた古代文字の作品は「そらにひかり やまにはあめ ひとはうまれ のにはへいわ つちにかえり そらにひかり」
奏でる音楽は、この言葉ともぴったりだなあなんて思いながら聞いていましたが、2曲ほどが終わったところで、ピアノの村田さんが話し出しました。

「齋藤さんのこの作品の下には、制作年月日のような時間が記されています。それは、 広島と長崎に原爆が投下された日時と時間だそうです。それを知ってこの作品を見ると、言葉の持つ意味もまったく違う意味に感じられます。次は僕がそこからインスパイアされた曲を演奏します」

今度はそれまでとは打って変わった激しい曲調のピアノとなりました。稲妻のような空の光、噴き上がるキノコ雲、黒い雨、行き惑う人々、そんなシーンが見えてくるような、そこで人が感じた恐れや怒りや悲しみが伝わってくるような鋭く厳しい演奏でした。


私が呑気に、光溢れる自然を感じる良い言葉だなあ、なんて思っていた作品に、この人はこんな思いを読み取っていたのか、予想していなかった驚きを持って、演奏を聴きました。
そして、その想いは、齋藤さんも作品に込めていた思いでもあったのでしょう。

作品を作る人、会場でそれを見る人、それぞれのさまざまな思いがあり、読み解き方もそれぞれあることと思いますが、今日は音楽で、その受け止めを見せていただけたなあ、と感慨深い想いでした。

今日は今日で面白い1日でした。
明日の最終日にはどんなドラマが待っているでしょうか?

作品の上にはいつの間にか、カマキリの来訪者。
自然の造形物?展示に加わってくれていたみたいです。

緊急!8月21日のキルトお話会中止のお知らせ

緊急のお知らせです。
明日8月21日(水)午後、齋藤洋さんによるメモリアルキルトのお話の会を予定していましたが、齋藤さんの急なご病気(コロナ陽性)のため、お話し会は中止とさせていただきます。
大変残念ですが、今は齋藤さんのご回復を祈りつつ、またの機会が持てますことをお待ちしたいと思います。
なお、内山さんとテラ小林には全く症状がありませんが、念のため、コロナ検査キットにて検査の上、展示会を続けて参りたいと存じます。

なお、お話会の中止をご存知ないまま会場に来てくださった方々には、キルトをご覧いただきながら、齋藤さんよりお預かりしておりますキルトの動画映像をご覧いただこうと存じます。ご了承くださいませ。

内山貞和・齋藤 洋 二人展

8月19日〜25日、ベテランお二人による展覧会が開かれます。

お二人は、まだ20代の頃に、京都でご一緒の場で働かれた時代があるそうです。
内山さんは造形、齋藤さんは染色と、お仕事のジャンルは違ったけれど、互いに刺激を受けあい、その後の道に進まれたとのこと。
それから数十年を経て、それぞれベテラン作家としてご活躍されるお二人が、夏の終わりの清滝テラで、展覧会を開催してくださることtなりました。

内山さんは、縄文から人新世に至るまでのさまざまな素材(人が作り出してきたもの)を使い、身につける彫刻、レリーフを造形しています。

齋藤さんは「染め」が基本。服やストールになることもあれば、タペストリーやハギレを使った造形作品もあり。ご自身で刺し子を施した作品も魅力的です。
さまざまな形に変化しつつも、その根には「染め」があり、齋藤さんは「染め」から世界に繋がっているのだなあと思います。

今回は、齋藤さんが長年取り組んできた活動の一つ。メモリアルキルトの作品も特別に3点出品予定です。

このキルトについては、齋藤さんからお話とご紹介の場を設けたく、8月21日(水)午後2時〜会場にてお話ししていただきます。
作品を見て、ゆっくりお茶を飲みながら、双方向に語り合う場にしたいと思いますので、ぜひ皆様お気軽にお越しくださいね!

会期中は、内山さんも齋藤さんも会場に在廊してくださる予定です。

すっぴんマルシェ終了!

愛宕山千日詣りの期間に行われた「すっぴん!マルシェ」、3日間の日程を終え、無事終了となりました。

「出展者もお客さんも楽しもうね!」が合言葉でしたので、会期中はもちろんのこと、準備の日には空也の滝に行き、最終日、片付けの合間に清滝川で泳ぎ、夏を満喫してのマルシェとなりました。  

またお会いできる日を楽しみに!