日別アーカイブ: 2025年5月5日

工房探訪その1安藤卓美さん

ゴールデンウィーク中の1日、京北に出かけたので、5月13日から展覧会をご一緒する安藤さんと窪田さんの工房にちょっと立ち寄らせていただきました。
と言ってもアポなしの突撃探訪でしたので、いらっしゃるかなあ?御迷惑にならないかなあ?と思いつつ、でもやっぱりモノづくりの現場の雰囲気はちょっと味わっておきたくて、住所を頼りにお訪ねしたのでした。

安藤さんのお住まい兼工房は、京北から花背に抜ける山中の高台にあります。
大きくカーブする川をはるか上から見下ろす、たいへんダイナミックな景観の場所です。
よくここに家を建てられたなあ!と感心しますが、この地に窯を据え住まわれてから、すでに40年以上?になるそうです。

工房隣には、カフェギャラリーを併設されていて、奥様が美味しいコーヒーを淹れてくださいました。

安藤さんの陶芸のはじまりは、島根県の陶芸家、船木研児さんに師事したところから始まるそうです。船木さんといえば、スリップウェアという泥化粧による陶器作品が有名で、スリップウェアはイギリスのバーナード・リーチや日本の民藝運動の作家たちにも愛された古い陶芸の手法です。

安藤さんは、スリップウェアへの感動から陶芸を始められたものの、その後、さまざまな手法による作陶活動を続けて来られたそうです。近年になって、初心の感動を胸に、再びスリップウェア作品にも挑戦されていると伺いました。

今回ご一緒に作品展示される織の吉川敦子さんは、お茶人でもあり、安藤さんのカラフルで緻密な茶器やピッチャーが使いやすくてお好きとおっしゃっていました。
私は元来スリップウェアの色や質感が好きなので、今回、安藤作品のスリップウェアもとても楽しみにしています。

安藤さんと奥様(突然の訪問撮影にて)

さて、今回の展覧会では、どのような作品を拝見させていただけるでしょうか?
楽しみです!


カフェギャラリーテラスからの眺め (それぞれテイストの異なる作品と共に)

次回の投稿では、窪田さんと吉川さんのご紹介をさせていただこうと思っています。

展覧会は5/13(火)〜5/19(月)まで。清滝ギャラリーテラにて(11:00~17:00まで)。
5/15と5/17 13:30~ 作家作品を使い、お話を伺いながらのお茶の会を行います。
安藤さんの器でお抹茶とお菓子がいただける(、そして作品にまつわるお話も聞かせていただける)貴重な機会でもありますよ。