木工作家の窪田謙二さんの工房は山と川に囲まれた京北にあります。
住所を目当てに車を走らせていくと、玄関先に木材をたくさん立てかけているお宅があり、きっとここかなあと思い、「窪田さ〜ん!」とお声かけしてみると、中から作業着姿の窪田さんが出てきてくださいました。
「今も展示会に持っていくテーブルの作業をしていたところですよ」とのこと(突撃ですみませ〜ん!)
窪田さんは京都市立芸大の塗装専攻がご出身。ということは、もともと漆塗りを学ばれていたのだと思いますが、今は山桜や栗など、広葉樹を使った家具全般をあれこれをつくられていて、それに拭き漆やオイルを塗って仕上げていらっしゃるそうです。
こちらはブビンガというアフリカ産の木の無垢の木の置き床。元の木の形を生かしつつ、三角の角には銀を象嵌してあります。さりげない造形の中に、キラッとセンスが光る作品です。
椅子も形にも色にもひとつずつ少しずつ変化があり、きっと素材の色や形をよく見て、そこからこれぞという作品をイメージされて作品作りをされているのだろうなあと感じました。
今回はお茶の会に使用する立礼卓もご用意いただく予定です(こちらは見てのお楽しみですよ)。
あ、こんな作品もあります。
パッとみると洋風のボードのようですが(取っ手がかわいい!)
中を開くと和ダンス仕様。(これは織作家である妻の吉川敦子さんのリクエストで作られたそうで、中をサイドボードにすることも可能とのこと)。
こちらは小ぶりの額作品。
私が見た時は、中に絵が入っていましたが、今度の展覧会では、ぜひ吉川さんの織作品を中に入れてくださるようリクエストしておきました。おたのしみに。
さて、次回の投稿では、吉川敦子さんをご紹介させていただきますね。