しばしご無沙汰しているうちに5月となりました。もう夏のように暑い日があったり、まだ肌寒い日があったり、季節がめまぐるしく変わりますが、ここのところは、基本西陣テラをベースに過ごしています。
4月、毎年タケノコでも竹紙の材料でもお世話になっている西山の竹林に、今年も出かけました。もう30年余りも通っているタケノコ農家で掘りたてのタケノコを分けてもらい、気持ち良い草むらでお弁当を食べる。毎年変わらぬ季節の行事を楽しみました。
西陣テラでは、小さな庭にも次々に季節の花が咲き、春先のスミレ、ハナダイコン、ヤマブキ、カラスノエンドウ、シャガ、ホウチャクソウ、フタリシズカ、バイカウツギなど少しずつ変化して行っています。
「やる!」と宣言してからもうずいぶん日が経ってしまった西陣テラの一角に畑を作る「街を耕す」(アスファルトの駐車場の一部を土に戻して畑にする)計画も、遅々としてではありますが、進んでいます。
その畑の一角に漆の苗木を植えました。テラうるし部の部活の一環ですが、漆塗りを楽しむだけではなく、国産うるしを育てていかなくては、という思いもあり、京北の方にも植樹の試みをしたのですが、鹿の害でなかなか進まない、という話もあり、ならば鹿のやってこない西陣テラの一角にうるしの苗木を植えてみようということになったのでした。
3本の苗木を植えました。
日差しが暖かくなるにつれて、新芽が出てきています。10年ぐらいたったら西陣テラで育ったうるしの木で漆掻きができるかもしれません。そしたら西陣テラさんの漆で拭き漆をしてみたいものです。気長な取り組みですが、見守っていきたいと思っています。