家具とかつみさんと清滝の不思議な時間

昨日は風吹き渡る初夏の爽やかなお天気で、今日は一転一日雨模様でした。
展覧会中に雨が降ると、私はつい「こんな天気じゃあ、清滝まで来てくれる人は少ないだろうなあ」とちょっと悲しい気分になります。でも、かつみさんは、「今日は誰が来てくれるかなあ。こんな日はゆっくりお喋りができていいぞお」と楽しそうに言います。
そして今日もそのとおりの日となりました。


こんな雨の日に来てくださる方は、かつみさんやかつみさんの家具にしっかり向き合おうと思ってきてくださることが多いのです。互いに気持ちも落ち着いて、じっくりゆっくりお話できて、面白い話が聞けます。

 

いろいろなテーブルや椅子に座ってみながら、木の感触を確かめたり座り心地を試したりしつつ、お茶を飲んだり、様々なお話をしたり、木をめぐる物語を聞いたりする時間は、なかなかいいものです。時間が伸びたり縮んだりフッと消えたりするようなひとときがすぎてゆきました。

かつみさんの穏やかでポジティブな思考回路が、そんな気を育んでいるようです。「ここは桃源郷のような不思議なとこだなあ」とかつみさんが言いますが、その気を生んでいるのは、かつみさんの方だと思います。終わってみれば、おだやかで楽しい雨の1日でありました。