3月の展覧会について

3月6日から15日までは向坂典子さんの展覧会です。

このところ新型コロナウイルスの感染者拡大で日本中が騒然としています。
たしかに未知のウイルスに不安は増すばかりで、すでに全国規模のイベントや催しは中止が相次ぎ、昨日には全国の小中高校の休校要請も出されました。

そんな中で今度の展覧会をどうするべきかーー、向坂さんとも真剣に考え話し合ってきました。
来場される方々や、作家の向坂さん、自分たちも含めて、安全性はいちばん大切なことです。
そこはどうだろうか?
清滝は山里のギャラリーですから、もともとこの辺り一帯人は少なく、古民家ですから通気性はあり(隙間風?)、会期中でも大勢の人が会場内に押しかけるといったことはほぼありません。ただ、ここまで来ていただくためには、何らかの交通手段で移動して頂く必要があり、そこには何らかのリスクがないとは言えないと思います。
一方で、向坂さんは会期中は清滝テラに宿泊予定なので移動のリスクは少なく、私も自家用車で自宅と清滝を往復しているので、そのへんの問題は少なそうです。

はて、どうしたものか、、、。
いろいろ悩み迷ったのですが、私たちは今回、展覧会を予定通り開催しようと思います。
少なくとも、私と向坂さんは会期中会場にいて、安全衛生に留意しながら、ゆっくりのんびりと展覧会を開催する予定です。

向坂さんは福井の田舎で、一から十まで手作りの暮らしを実践しながらものづくりをしています.。テラもまた、人と自然により近づきたいと、街中から拠点をここ清滝に移し、足元からの暮らしを見つめてきました。
そんな両者ですから、私たちの催しは、街の大掛かりな集客イベントとは異なり、ここならではの小さな心落ち着く催しなのではないかと思っています。

健康状態や移動その他に不安を感じる方は、どうぞ無理をなさらず、またの機会にお越しください。もし、来ようと思ってくださる方がおいででしたら、会期中、私たちは安全衛生に留意しつつ会場におりますので、お会いできる喜びを噛み締めながら、ご一緒にゆったりしたひとときを楽しみましょう。

テラにはテレビもありませんので、しばしコロナのニュースから離れ、外界の喧騒を離れた時間が過ごせるかもしれません。消毒も大切ですが、時には心の洗濯の時間も大事なのではないかと思いました。

会場には、皿や鉢や型染めの中に、一足早い野の花がいっぱいです。
会場には、私たちも来場者もできる手仕事をあれこれ持ち込んでいる予定ですので、時間の許す方はご一緒にどうぞ。

以下は最後の制作中の向坂作品より。
黒い線は絵のアタリのための炭線で、これを窯で焼くと炭は炭化して消えるのだそうです。
完成品は会場にてご披露を。