いよいよ山岸厚夫作品展

さて、山岸厚夫作品展〜着古したジーンズのように漆を!〜いよいよ明日4月16日からです。山岸さんの溢れ出るエネルギーをたっぷりとご覧いただきたいと思います。

会場正面には、二つの特大の漆作品がバ〜ン!と並びました。
ひとつは数年前、病に倒れる前の山岸さんが右手で制作された木の漆作品です。もうひとつは今年になってから山岸さんが左手のみで描かれた竹紙の漆作品です。二つの作品は、「木と紙」「黒と白」「右手と左手」とまったく対照的な作品なのですが、どちらもすごく山岸さんらしくて、すごくパワフルで、今回の展覧会を象徴しているような作品です。ぜひ本物をじかに見ていただきたいので、今日はまだアップしませんよ。明日カモシカランチとギャラリーツアーに来られる方は、会場にてご覧くださいね。どうぞお楽しみに!


伝統的な越前漆を基礎に置きつつ、ストーンウォッシュのジーンズの如く、一旦たっぷり木地に漆を染み込ませた後に、漆を重ね、それを研ぎ出して根来塗りにしたり、ラフな刷毛塗りにしたり、山岸さん独特の漆塗りの世界が展開された漆器類。どうぞ手に取ってご覧ください。漆の展覧会に行くと、あまりにピカピカに磨かれていて、触ることも手に取ることもためらわれて怖くなるような作品もあるけれど、やっぱり暮らしの中で実用に使うものが触ることもためらわれるようでは困ります。

 

漆の魅力をいろいろな角度から再認識するような展覧会になればいいなあ!と思っています。ぜひ会期中にお運びいただければ幸いです。

 

山岸さんご夫妻は、16〜18日(夕方帰路)、23日(午後〜)、24日、在廊予定です。
テラの竹紙が、山岸漆でどのように変化したのか、も、お楽しみに!