暖かだった秋の日から、急に冬の寒さがやってきました。
朝晩の寒さが増して、遅かった紅葉もいよいよ進みそうです。
12月初め、初冬の清滝テラで「イランの手織り絨毯・キリム展」を開催します。
イラン出身の店主が営む「アリアナ」は、イランの遊牧民や村落の人々による織敷物をを専門に扱って25年になります。同じイランの織敷物の中にも、部族ごとに異なる模様や地域に伝わる織りの特徴があり、店主マルフィーさんは、そうした作り手の話をとても詳しく聞かせてくれます。
扱うキリムはオールドやアンティークのものも多く、草木染めや天然染料によるものが多いので、異国のものながら、どこか懐かしいような気さえしてきます。
移動の多い遊牧民たちが使うキリムは、大きさも手頃で、持ち運びやすく、用途も敷物だけでなく、ものを包んだり、塩や食べ物を入れる袋になったり、日本の風呂敷のような役目も果たしていたそうです。模様のひとつひとつにも、母から娘へと伝えられる模様があったり、厄を避け幸せを願う模様があったりするそうで、そうした話をマルフィーさんから聞いていると、いつか気持ちは西域へと飛んでいくようです。
会期中は、イランの家庭には必ずあるという茶器、サモワールを使って、紅茶を入れていますので、どうぞお茶を飲みながら、ゆっくりと作品をご覧ください。
また、会期中12月6日(金)と12月7日(土)には、会場2階にて、ヒーリングとマッサージをおこなっています。
ビーイングタッチ&ヴォイスヒーリング ラブシェアリングひろこ
アロマヒーリングとフットマッサージ サロンAmanaちあき
ハンドマッサージ 河村ひろこ
テラでは夏にもこのメンバーによるヒーリングを開催したのですが、その時アリアナ店主夫人である松井美佳さんがたまたま会場に来られ、三つのヒーリング・マッサージを受けられ、とても心地よかったので、ぜひ会期中に実施を、ということになりました。
ラブシェアリングひろこさんは、歌い手さんでもあり、夫でピアニストの村田聡さんとともに「音庭園」という音楽ユニットも組んで活動しています。
彼女が軽く手を当てながら、低く囁くようにヴォイスヒーリングを行うと、肩に当てた手から体内に声が振動のように響きわたっていくのが不思議です。力強くマッサージするのとは全く異なる優しい手当てと響きです。
子供がお腹が痛かったりするとき、お母さんにお腹をさすってもらいながら、小さな子守唄を歌ってもらったり、おばあちゃんにやさしくちちんぷいぷいの言葉を囁いてもらうとと痛みが消えたみたいな感じでしょうか。
ハンドマッサージの河村浩子さんも、長く勤めた介護の心得を生かしながら、手や腕のマッサージで、血行やリンパの流れをよくしてくれます。
アロマヒーリングとフットマッサージのちあきさんは、幾種類ものアロマオイルを常備していて、その人に合ったアロマの香りを使って体をほぐし、フットマッサージをおこなってくれます。
いずれも30分くらいの時間で千円くらいの料金とリーズナブルな価格で、心と体をほぐし緩めてくれることでしょう。
マッサージの前後には、アリアナ店主手作りによるイランの温かいスープなど、簡単なランチを召し上がっていただくこともできます。
どうぞ、ゆったりした気分で、キリムも、ヒーリング・マッサージも、ともに楽しんでいただければ幸いです。