展覧会も半ばとなりました。
いろいろな方がいろいろなところから来られて、いろいろなドラマが展開されています。

内山さんの作品は、貝や木の実や石、魚、動物の骨など、自然からの素材も多いですが、一方で縄文遺跡や畦板や機械のチェーン?といった人工的な素材もあります。縄文から人新世に至るまでの「人間が関わることで生まれてきたもの」が素材といえるでしょうか。

さまざまな素材を、身につけるアクセサリーとして、作りかえて、見せてくれています。
一方の川勝さんの作品は、素材である桐の木は、ほとんど自分達の山から切り出し製材し、今回の作品の全てご自身が木地のろくろ挽きをしたものだそうです。

桐の木は、柔らかいので、割れや凹みが出やすい。そこで、木地に蚊帳やドンゴロスなどの布を被せ、その上から漆をぬりこんでいく。木も布も漆を吸いやすいので、漆がたっぷりいるけれど、その分、柔らかな木地は保護され、丈夫になっていく。そして仕上がった漆椀は軽くて丈夫。
川勝さんは、こうしたやり方を、師を持たずに独自の試行錯誤で作り上げていったとのことです。
耳付き椀もそんな川勝式の発想の中から生まれた作品です。




