****テラ通信 2026年2月 ****
寒い日が続きましたが、お元気にお過ごしでしょうか?
遅ればせながら、立春を前に、今年第1号のテラ通信をお送りします。今年もよろしくお願い致します。
1、2月は、西陣の家で少し落ち着いた時間を過ごしています。昨年を振り返ったり、これからの企画を立てたり、この1年をどんなふうに過ごそうかと考えたりしています。
家に溜まった古い物を処分しようと試みたりもしていますが、実はこれが苦手です。古い物を前にすると、モノの記憶が押し寄せてきて、あれやこれやと思い出し、押し寄せる記憶の波にただ疲れてしまって、結局元に戻してしまったりしています。
娘に「我が家をゴミ屋敷にしないでね」と嫌味を言われていますが、ゴミと宝の違いは難しく、誰かにとってはゴミでも、誰かにとっては宝かもしれず、その逆もまた然り。
暮らしはなるべくシンプルにしたいけれど、なんでも捨てればいいというわけではなく(もちろん何でも溜め込めばいいわけでもなく)、ひとつひとつ丁寧に活かし切りながら、人と物と自然の調和を図っていきたいと思っています。
2026年の催し予定
1月、2月は西陣テラのみ営業しています。竹紙のご用命は西陣テラにて承ります。
3月6日(金)〜3月15日(日)向坂典子作品展 (「町家の日」参加企画) 清滝テラ
「食いしん坊のうつわ屋さん、午年に跳ねる」
若狭の地で土をこねて器に焼き、柿渋染を行い、燻製や発酵食を作り、一からの十までのものづくりを楽しむ向坂典子さんの展覧会です。3月8日は「町家の日」と制定されていて、3月7日〜15日までの1週間は、京都をはじめとしたいくつかの地域で町家にちなんだイベントや行事が行われます。テラもこれに参加しています。会期中、展示はもちろん、簡易金継ぎのワークショップや、清滝川原で向坂さんの焙煎陶器を使って自家焙煎していただくスペシャルなコーヒー茶会も行います。
向坂さんとうさぎの碧ちゃんは、会期中は全日在廊予定です。
4月11日(土)〜4月19日(日)山岸厚夫漆作品展 清滝テラ
福井のベテラン漆作家、山岸さんの作品展です。越前漆器の伝統を受け継ぎつつ、日常で自由に使えるジーンズのような普段着の漆器を目指して、さまざまな工夫を重ねて現在に至ります。会期中には、オープン当初から山岸さんの漆器をお店の食器にも使う、嵯峨嵐山駅前の「発酵食堂カモシカ」さんともコラボレーションして、食と漆とトークを楽しむ企画も考えています(4/12(日)か4/19(日)を予定)。
5月9日(土)〜5月18日(月)Shoku ラオス布のある暮らし 清滝テラ
ラオスの手紡ぎ・自然染色・手織り綿布の魅力を、現地と日本を結んで伝え続けて26年になるShokuさんと展覧会を行います。創業者の牧雄彦さん喜代子さん、その長女で現在事業を受け継ぐ松井久仁子さんらは、ラオスの人々の伝統や手業を守り育みつつ、日本で服などに仕立て、その心地よさを使いやすい形にしています。ラオスは私も竹紙調査で訪れ、その自然と人とのあり方に大きな影響を受けたところです。布や服を中心に、ラオスの食や雑貨や文化も紹介しつつ、楽しい展覧会にしたいと計画しています。
6月3日(水)〜10日(水)かつみゆきお木の仕事と写真展 清滝テラ 木工職人70年、86歳になられた静岡のかつみさんの木の仕事をご覧いただきましょう。無垢の木を使ったテーブルや椅子、家具から小物、額類まで、あれこれやって来る予定です。かつてはカラコルムの未踏峰の岩壁登山家でもあったかつみさんに会って、その作品と生き様に触れられることが、この展覧会のなによりの醍醐味かもしれません。
8月25日(火)〜8月31日(月)内山貞和・森口信一作品展 清滝テラ
倉敷で古民家を改築し、ご自身でもサロン・ド・ヴァンホーを営む内山貞和さんと、その友人で木工作家の森口信一さんによる展覧会を行います。森口さんは、石川県山中温泉近くにあった伝統的な栗のくりぬき盆「我谷盆(わがたぼん)」の復活継承者としても知られます。今回は、展示のほか、この我谷盆づくりのワークショップを行う予定。内山さんは、縄文から現代に至るまで人が作り続けてきたさまざまなモノを使ってアクセサリーを展示されます。
10月3日(土)〜10月12日(月)江崎満木版画と陶展 清滝テラ
能登半島山中にあるよろみ村から江崎満さんがやってきます。自然の中で暮らし、鳥や植物や魚たちと共に力一杯「命を生きる」江崎さんとその作品。能登の震災から2年が過ぎ、新作にも取り組んでくださるとのことです。秋にはどんな展覧会となるか楽しみにしています。会期中の10月6日(火)には、江崎さんの古い友人でもある綾部のそば処あじき堂さんも出張そばをしてくださる予定です。
11月10日(火)〜11月15日(日)小林斐子草木染織展 清滝テラ
滋賀県安曇川の自然から色を取り出し、自然染色、手織りして、着心地良い服に仕立てる小林さん。長年のおつきあいになりますが、そのエネルギーは衰えず、いつもまわりには人が集い、皆が賑やかに手や口を動かしています。「命ある限り織る」とおっしゃる言葉は力強く、私も作品からもご本人からも元気をもらっています。
11月28日(土)〜12月6日(日)伊藤久佳・中村ちとせ作品展 清滝テラ
陶芸家の伊藤さんと銅版画家の中村さんの二人展を行います。伊藤さんはメキシコに10年間住んでおられ、そこで陶芸に開眼したそうです。中村さんもアジアや中南米など50ヵ国以上世界各地を旅して、そこからインスパイアされて作品を作っておられます。そんな二人の女性に作品展をしていただくことを楽しみにしています。どこか遠い世界に旅する気分を味あわせてもらえるでしょうか。会期中には、異国で学んだランチやティータイムもあり、二人のコラボライブやトークもあり、楽しい時間となりそうです。
*いずれも現時点で予定されている企画ですので、多少の変更や増減が生じる可能性もあります。詳しくはブログやFBやインスタなど、最新のご案内をご覧ください。
人生はいつ何が起きるかわかりません。世の中もどうなることかわかりませんし、当たり前と思っていた日々も、ある日突然変わることもあります。だからこそ、今を、一生懸命に、ひとつひとつ丁寧に生きていこうと思うこの年の始まりです。
(テラ 小林亜里)


