ラオスのお話会 その1

今日は展覧会場にて、牧雄彦さんによるラオスのお話会が開催されました。
ラオスという国の概略、地理、風土、人々、食、生活などについてもわかりやすく語っていただき、30年近い年月、牧さんたちがどこでどんなふうに布づくりに関わってこられたか、写真と共にご説明いただきました。

そして、さらにお話の後半には、最近のラオスの変化についてもお話いただきました。
中国の一帯一路政策により、鉄道が中国からラオスに敷かれ、国境近くの街は、中国による高層ビルのマンションが立ち並び、見違えるような変化を遂げていること。染色植物も豊富だった山や自然林が次々切り開かれ、大規模なゴムの植林やコーヒー農園などに取って代わってきていること。
しかも、それはラオス人自身が望んでというよりは、中国資本によるもので、ラオス人は現金収入を求めて雇われ働く人が増えていること。ラオスの国自体も、中国に大きな借金?を抱え、結局言うがままになっているように思えること。

牧さんたちがラオスの人々と共に育んできた手紡ぎ、自然染色、手織の仕事は、どこまで継続できるのでしょうか?というよりは、その答えは、終末は、もう見えている?と言うしかないのでしょうか?
ラオスの持つのどかさやゆったり感、人の良さ、どこか日本の古い時代を思わせるようななつかしさは、わたしたちの失われた郷愁でしかないのでしょうか?
そうしたものをなくし切る前に、そこに価値があることを伝えたい、とも思うけれど、それも、文化財的に、ではなく、生きた生活の中でなければ意味がないのだ、と言う思いもします、、。

あれこれ考えさせられるテーマと共に、話は終了となりました。