向坂典子展終了

始まった時は、桜も蕾でしたが、会期終了時には桜満開。
急ぐ春とともにバタバタしているうちに、3月も終わりを迎え、投稿アップが遅くなってしまいました。

向坂典子展にお越しくださった皆様、ありがとうございました。
人はもちろん、たくさんの動物達にも会場でお目にかかりましたね。
お越しいただきありがとうです。

コーヒー茶会の日は、あいにくの雨で野点がかないませんでしたが、会場内で、一から十まで通しでコーヒー茶会を楽しみました。
世界のコーヒー豆くらべ。生豆を焙烙で焙煎すること、茶色くなって、油で艶の出た豆を手で挽き、香り高いコーヒーを、それぞれが選んだ向坂さんのマグカップでいただきました。
ゆっくりお話しwも楽しみました。

薪ストーブで焼いたアップルパイとコーヒーのお茶会の最後には、能管奏者、野中久美子さんの笛の演奏も聞かせていただきました。お腹も心も少し豊かになったひとときでした。

野の花の小鉢や大好きな兎皿、向坂さんの好きなもの、興味あるものが、いつもに増してたくさん作品となって出てきた展覧会だったように思います。

会期終了時には、満開となった佐賀の佐野藤右衛門さんの枝垂れ桜を楽しみました。

向坂展始まっています!

3月18日から展覧会始まりました。

いつにも増して、向坂さんの「好きなもの」に満ち満ちた展覧会になっています。

モデルはこちら。ご機嫌で会場入りしております。

2階には季節の野の花満載です。

そして、今回はコーヒー豆グッズも。

テラの裏庭は、特設焙煎室に早変わり。焙煎人はもちろん向坂さん。生豆をほうろくで煎っているところです。このほうろく、コーヒー豆だけでなく、胡麻や銀杏、ほうじ茶入りにも使えるそうですよ。

さてさて、展覧会は26日まで続きます。

もうすっかり春?

いつのまにかすっかり春の気配、を通り越して、すでに暑いような気さえするこの頃です。家のネコヤナギはあっという間に花盛り。

我が家の小さな池は、去年夏以降、冬の間もほったらかしで、もう何も棲んでいないものだと思い、先日底をさらえたのだけれど、ここ数日小さな金魚が泳いでいてびっくり!(もう何年も生き延びているすごいやつ)。

うれしいな、また会えた。

竹紙ワークショップその2終了

「町家の日」に協賛して行われましたイベント「竹紙手漉きワークショップ」を3/4、3/8ともに無事終えました。

3/8も和やかに楽しく作業やお話が弾みました。若い方から88歳の方まで男女のご参加があり、紙や竹や工芸に関心ある方、町家の暮らしに関心ある方、いろいろの方がおいででした。

国籍も日本だけでなく、韓国の方やフランスの方もいらっしゃって、韓国の方もフランスの方も、日本人顔負けに紙のことに詳しい方で驚きました。

ワークショプは、竹切り後の漬け込み、煮熟、叩解などの工程を実際に見ていただただき、一部体験もしていただいてから、紙漉きに挑戦。
A4とハガキサイズのキナリや竹皮入り紙を漉いた後は、藍染めや草木染めの竹繊維を模様にした竹紙にも挑戦していただきました。それぞれ個性豊かなオリジナル竹紙が漉き上がりました。

日本の家はもともと木と土と紙でできていて、紙は暮らしに溶け込んでおり、利便性もあるかと思います。書画としての紙の利用の他にも、町家の暮らしの中に、もっともっと紙が生きていってくれたらよいなと思っています。 竹紙がその一助になれば幸いです。

「町家の日」ウィークに手漉き竹紙のワークショップその1

「町家の日ウィーク」のはじまり。
竹紙ワークショップ第1回目無事終了。

今日は人数にも比較的余裕があったのでゆったり、と思っていたら、みなさんとついつい話し込んで、予定時間を1時間もオーバーしてしまいました。

しかも、肝心のみなさんが紙を漉いているところ、写真撮り忘れ(夢中になって作業し出すと、写真を撮ることに頭がいかない)。

これは漉く前の材料叩きの様子。

みなさん素敵な紙が漉けましたよ。

日本はともかくアジアの紙漉きの話から、古文書美術品の修復作業の話まで、 紙漉き作業と紙談義に花が咲いた1日でした。

「町家の日」は3月 12日まで、京都のたくさんの町家会場で様々なイベントが展開されています。
町家の日 https://machiyanohi.jp
テラの竹紙ワークショップの第2回目は3月8日です。

3月の展覧会「向坂典子作品展」卯年に跳ねる!

いよいよ3月になりました。
春近し。生き物が動き始めるという「啓蟄」も近づいてきました。
暖かくなると、人も動物も植物も動き出したくなるのは同じですね。

3月18日(土)〜3月26日(日)清滝テラでの展覧会です。
食いしん坊のうつわ屋さん「向坂典子作品展」卯年に跳ねる!

若狭の地で土をこね、器に焼き、絵を描き、柿渋染を行い、燻製から豆の焙煎まで、一からの十までのものづくりを楽しむ向坂典子さん。 いつもその好奇心旺盛さ、器用さ、食いしん坊さには舌を巻きます。 今年は向坂さんが何より家族と愛する「うさぎの年」。 作品作りでも、思いっきり「跳ねて」もらうとしましょうか。 会期中は向坂さんとうさぎの碧(そう)ちゃんが在廊しています。 見ること、食べること、作ることー、ギャラリーの中も、清滝の自然も、 どうぞごゆっくりお楽しみください。

会期中イベント *お電話、Fax、メールでご予約ください
★ 野点のコーヒー茶会 3月23日(木)13:30〜15:30
参加費 4,000円  要予約 8人 (雨天室内)
*春の清滝川を散策し、自家焙煎のコーヒーとお菓子で一服 。ご使用のマグカップと柿渋小風呂敷はお持ち帰りいただけます

★ 会期中に、簡易金継ぎ、はりこ、一閑張、竹紙型染   カード、その他制作ワークショップ可能です。 ご希望の方は日時ご相談ください

竹紙手漉き体験募集します!

寒さと大雪に縮まっていた1月が過ぎ、2月も半ば近くとなりました。
節分を終え、「立春大吉」という言葉を聞くと、まだ寒くても、春の近さを感じるような気がします。光の明るさにも「春は近い」「もう少しの辛抱」と感じられて、救われる気持ちです。

テラの催しは3月からですが、そろそろいろいろな準備を始めなくては。企画を練り込んだり、清滝のメンテナンスを進めたり、少しずつ動き始めています。

3月4日(土)と3月8日(水)には、「町家の日」のイベントに参加する形で、今年も西陣テラにて「竹紙手漉き体験」のワークショップを行います。両日とも内容は同じで、時間は午後1時30分〜3時ごろまで。参加費は2,000円です(手漉きした竹紙3枚持ち帰り、お茶とお菓子付き)。

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竹から紙ができる工程も、竹の漬け込み、煮熟、叩解など、実物を見ながらご説明し、繊維の叩解などすこし体験していただきましょうか。基本的な紙漉きや多少の応用篇なども楽しんでやってみましょう!

各日、定員は10名までとしますので、参加ご希望の方は、メールかお電話かファックスで事前お申し込みをお願いいたします!
皆様のご参加お待ちしています!!

町家の日について
https://machiyanohi.jp

 

雪の京都

1月24日の午後4時ごろまでは、市内に雪の気配はなかったんです。
「気象予報は10年に一度の大雪」なんて言っていたけれど、京都は大したことなさそうだな」なんてたかを括っていました。
それが5時過ぎごろ、急に嵐のような横殴りの雪となりました。

家(西陣テラ)の縁側(一応屋根はあるところ)は見る間に雪道のように!
まさに暴風雪ともいうような真横から吹雪く吹雪となったのです。

JR京都線が京都や山科の線路上で長時間立ち往生してしまったり、名神でも長時間の渋滞が発生してしまったり、大変な混乱となったことは皆さんご承知の通りですが、その前の時間帯があまりにも平穏な感じだったので、誰もがつい油断してしまった、あまりにも突然の変化についていけなかった、ということだったかなあと思います。

翌朝にはこんな様子で、積雪は15センチくらいでしたが、まあ、昨夕の暴風雪の激しさに比べると、静かな朝という感じでありました。

雪の朝は静かで世界が止まったようです。
個人的には雪の日は好きだなあという思いもありますが、やっぱり自然の変化は突然で怖いものだなあ、と、実感させられた1日でありました。

日本各地でも、いろいろな状況がありますね。油断は大敵。
まさに暦通りの「大寒」の季節。なんとか春まで元気で暮らしていけますよう、気を配って参りましょう。

2023年の催し予定

2023年の催し予定

1月、2月は西陣テラにて営業しています。竹紙の御用命その他、西陣テラにてお気軽に承ります。ただ、外出していることもありますので、お訪ねの際には事前にご一報いただけると助かります。

3月4日(土)竹紙作りのワークショップ    西陣テラにて
3月8日(水)竹紙作りのワークショップ    西陣テラにて
「町家の日」(町家の日実行委員会主催)のイベントとして、西陣テラにて竹紙のレクチャー&手漉き竹紙の体験講習を行います。我が家の和室が店ですので、いろいろな竹紙もご覧いただけます。竹紙ができるまでには長い工程がありますが、その過程もご覧いただきながら、それぞれの紙漉きに挑戦していただきましょう。
参加費お一人2000円、各日10名程度まで(漉いた竹紙3枚持ち帰りまたは後日送付、茶菓付)*メール、FAX、お電話にて事前予約必要 ★ご予約承り中!

3月18日(土)〜3月26日(日)向坂典子展
食いしん坊のうつわ屋さん「卯年に跳ねる!」
若狭の地で、土をこねて器に焼き、柿渋染を行い、燻製や発酵食を作り、ともかく一からの十までのものづくりを楽しむ向坂典子さん。その好奇心旺盛さ、器用さ、食いしん坊さには舌を巻きます。さて、今年はどんな作品を出展していただけるでしょうか?
今年は典子さんの愛するうさぎの年。思いっきり跳ねてもらうとしましょうか。

5月13日(土)〜5月21日(日)ALS患者 甲谷匡賛の一畳百色
~舞踏家 由良部正美のパフォーマンスとともに〜
京都在住の整体師だった甲谷匡賛さんがALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、病気が進行してどう生きるかが問われた時、友人の由良部正美さんたちはサポートチームを作り、甲谷さんが自宅で24時間介護の元に一人暮らしできる道を切り開いてきました。改築された自宅にはスタジオも作られ、そこは由良部さんの舞踏の場にもなり、さまざまな人々が集う場にもなってきました。発病から15年以上が過ぎた今も、サポートチームによる自宅介護は続いています。ご自宅には、2005〜2006年頃甲谷さんがわずかに動く手を使ってパソコンで描いた絵が、70点余残されています。
テラ小林は、以前から、由良部さんの舞踏にも甲谷さんの絵にも心惹かれ、彼らの生き方も含めて、皆さんと共有する機会があればと思っていました。
「窓を開け放ち、吹き抜ける風を感じながら、舞踏も絵も同じ空間で楽しむ」ことをめざして、現在、由良部さんと企画を進めています。この企画展が、誰の人生にとっても、風通しよく、前向きに「生」を捉える機会となることを切に願っています。

5月〜6月
若狭の若州一滴文庫で、長年竹人形のかしらを制作していた高橋弘子さんが亡くなられて3年目になります。6月10日、11日には一滴文庫で竹人形公演が行われます。その前後に一滴文庫で、弘子さんや竹人形、水上勉先生の芝居の世界を見直す展覧会が行われるとお聞きしています。水上勉先生が考案され、これまで続けられてこられた竹人形がこれからにつながるような展覧会になればいいなと願っています.私もお手伝いできることがあればお手伝いしたいと思っています。

6月17日(土)〜6月25日(土) かつみゆきお木の仕事展
静岡のベテラン家具職人、御年83歳のかつみさんとは、じつは今年も正月早々ご注文制作〜納品のお仕事をご一緒しました。いつまでお仕事をご一緒できるものかしら、と考えるとドキドキしてしまいますが、今年もご一緒に展覧会を予定しています。まだまだやりたいお仕事を抱え、新たな新作にも挑戦されておいでです。どうぞかつみさんとかつみさんの木の仕事に会いにおいでください。

7月23日(日)〜8月1日(火)「旅をする人・旅をするモノ」
昔から「旅するように暮らしたい」「暮らすように旅したい」と思ってきました。いつも「明日どこへでも行けるように」と思ってきました。でも実のところ、今はそう身軽でもなく、コロナ禍も続き、世界は少し遠くなった感ありです。
それでもいつも旅に思いを馳せています。「今は旅の途中」と言いたいです。
そこで「旅」をキーワードとしたジャンルを問わない展示販売を企画しました。旅に持っていきたいもの、旅先で役に立つもの、旅先から持ち帰ってきたもの、旅をした気分にさせてくれるものーー、異なる空間、時間をつなぐ物と人ーそこに「旅」を感じようという企画展です。
今自由に動ける人も動けない人も、遠くまで旅をする人も小さな旅をする人も、縄文からの時間を旅する人も今を生きる人も、空間、時間を問わず、ご一緒にいろいろな旅を楽しんでみませんか。時と場所は、愛宕山千日詣り前後の清滝テラにて。 物販、ドリンク、フードもあり。
★現在出展参加者募集中です!ご関心ある方はテラ小林までご相談ください。

8月21日(月)〜8月27日(日) 内山貞和+ゲストアーティスト展
倉敷にて古民家を再生されたギャラリー「サロン・ド・ヴァンホー」を営みつつ、縄文から現代までこの世にに遺されたもの、木や石や動植物の実や骨までつかって、個性的な彫刻やアクセサリーを作る造形作家、内山貞和さんの作品展です。ご自身の作品とともに、内山さんがこの方はと見込まれたゲストアーティストとのコラボレーション展を予定しています。さて、今年はどなたとどんな展覧会になりますか?発表はもう少し後ほどに。

9月23日(土)〜10月1日(日)村田啓子作品展+よろみの寒麹+厨 鹿の出張料理  音座マリカ作品展と共に
能登山中に禅寺を興し、畑と田んぼで食べ物を作り、藍を育て、柿渋を作り、日々を暮らすよろみ村龍昌寺。昨年末の寒波大雪では停電となり、10日間も電話もネットも繋がらなかったそうですが、そういう時こそよろみは強い。ストーブもお風呂も薪だし、食べるものは畑にあります。そんな寺の大黒さんを務める村田啓子さんの藍と柿渋と墨の作品展をおこないます。長男の遼雲さんが作る寒麹も楽しみだし、津幡の過疎の村に移り住み、空き家を改造し新たな店を始めた三男の鹿さんに出張料理もお願いしたいなと思っています。
啓子さんの友人で野の花の絵を描く音座マリカさんにも出展いただきます。

11月14日(火)〜19日(日)小林斐子草木染織展
滋賀県安曇川にて自然から色を取り出し、糸を染め、手織りし、服に仕立てて、コートやジャケットなどを作る小林斐子さん。地域の女性たちとの活動も長年続けていて、会場はいつも賑やかな笑い声に溢れています。展示とともに、毎年、草木染めや原始機などのワークショップもしています。今年は順番から行くと、原始機になるかな?「織る」ということの原点を教えていただけるワークショップです。

11月23日(木)〜11月30日(木)山田 毅作品展
清滝の手前、嵯峨鳥居本に在住の日本画家、山田毅さんの作品展を開催します。山田さんとの出会いは、もう10年余り前の清瀧です。薪ストーブがつないでくれたご縁です。いつかこんな展覧会ができるといいですねとお話ししていたことが、今年実現します。清滝や鳥居本、嵯峨野周辺のスケッチ作品も登場予定です。地元ならではここならではの展覧会になればいいなとご相談中です。
*『お知らせ」この展覧会は、作家のご都合により、延期させていただくことになりました。お楽しみはもう少し先へ、ということになりそうですが、機が熟するのを待ちたいと思います。

*今企画が進んでいる展覧会をお知らせしています。今後の変更もあり得ますので、詳細はホームページやFacebookなどの最新告知をご覧ください。
清滝テラは展示催しがある時のみオープンしています。西陣テラは竹紙竹筆専門店として常設営業していますが、不定休で不在にする場合もありますので、お越しの前にご一報いただけると助かります。

有限会社テラ
西陣テラ 京都市上京区鳳瑞町240番地  竹紙竹筆専門店テラ
清滝テラ 京都市右京区嵯峨清滝町11-2 ギャラリーテラ
連絡先 (西陣、清滝共通)Tel&Fax 075-204-8122
テラホームページ https://terra2010.com
フェイスブック  https://www.facebook.com/galleryterra

今年もよろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。(小林亜里)

2023年新年に

遅ればせながら、あけましてめでとうございます。
穏やかな年でありますように、平和な年でありますようにと、心から願います。

我が家(西陣テラ)の正月は、毎年あまり変わりません。
12月の中頃、事始めの頃から正月に向けての準備がはじまり、毎年30日が餅つきです。

庭先で杵と石臼で餅をつき、縁側で丸めます。

コロナ前は大勢の友人知人が集って飲んだり食べたり一日中賑やかでしたが、今は、身近な家族親族でしています。

最後は餅花を作り、柳の枝に飾ります。

そして、31日には、お煮しめ、たたきごぼう、かずのこ、黒豆、ごまめ、卵焼き、かまぼこ、蓮根など、まあ定番にちょっと家族の好みを反映したおせち料理をお重に詰め、元旦には白味噌雑煮と一緒にいただきます。
初詣は近くの北野天満宮にお参りします。

毎年あまり変わらないお正月ではありますが、「変わらない」ということもまた、貴重なことのようにも思えるこの頃です。当たり前のように思っていたことも、ある日突然そうではなくなったり、ずっと続くものだと思っていたことも続かないものだということを、私たちはこの数年で知った気がします。

大事にしようと思うものを大事にしつつ、丁寧に穏やかに暮らしてゆきたいと思っています。
まずは身近なところから、それを実行してゆきたいと思っています。