清滝テラはギャラリー

清滝テラは、おくどさんと薪ストーブのあるギャラリーです。

観光客で賑わう嵐山からバスでほんの10分ほどのところにあります。

化野の念仏寺や鮎の宿で知られる奥嵯峨の鳥居本から、ふる~いトンネルを抜けると、そこはタイムスリップしたような別世界。

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京都の中心街から30分

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山の緑は深く茂り、清滝川の清流が澄み切った流れを見せます。春には山桜、それから若葉から新緑へと色を深めていく緑の木々、初夏には群舞するホタルが見 られ、オオサンショウウオも生息しています。夏には子どもたちが歓声をあげて川で泳ぎ、鮎釣りの人の姿も。秋に黄色から赤、茶色へと日々移り変わって行く 錦秋の紅葉はため息をつくほど見事です。晩秋から冬にかけては、鹿が鳴き、猿も時折姿をあらわします。
ここが京都の中心街から30分もかからない場所とは、なんとも不思議な気がします。

信仰の山として知られる愛宕山のお膝元

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また、この地は、千数百年の昔から信仰の山として知られる愛宕山のお膝元にあたり、テラから歩いて1分のところには登山口の鳥居が立っていて、そこから大勢の登山客が山に登ってゆきます。
かつては、テラの前の道も愛宕詣りの表参道として、旅籠や茶店で大変にぎわったそうです。愛宕山は「火伏の神」ですから、少し昔の京都の台所には、たいていこの愛宕山の日よけのお札が貼ってありました(今も料理屋さんには必ず貼ってあると思いますよ)。
伊勢へ七たび、熊野へ三たび、愛宕山へは月詣りと言われたそうです。

清滝の古民家

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私たちは、そんな古い面影を残す清滝の古民家に縁を得て、古い家に少しずつ手を入れ、傷みを直し、元のよい形に戻しつつ、いろいろ楽しめるようにと工夫し ています。京町家のネットワークを通じて、大工さん、左官屋さんにも大変お世話になりましたが、自分たちでも額に汗しつつ、出来るところに手を入れていま す。

おくどさんと薪ストーブ

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また、なんと言っても「火伏の神」のお膝元に家を得たのですから、どうしてもなくてはならないと思ったのが、おくどさんと薪ストーブでした。どちらも作る までは大変でしたが、実現した今となっては、本当に快適!こんなに使いごこちの良いすばらしいものだったとは、現代人はこれまで何を捨てて何を得て来たの でしょう!?
その設置に至るまでの詳細は別項に譲るとして、清滝テラは、単なる展示会用のギャラリーにとどまらず、人と自然がうまくつきあっていく道を模索し、暮らしの中から五感を通して衣食住を楽しむための場として、皆様とともにいろいろに活用していきたいと考えています。
そんな空間になったらいいなあといつも願っています。

京町家再生の試み

京町家.net 京町家再生の試みおくどさんと薪ストーブのあるギャラリー ─右京区・「清滝テラ」をご参照ください。

清滝テラの写真

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