月別アーカイブ: 2016年10月

小林斐子草木染織展のお知らせ

11月15日(火)~11月20日(日)

2016初冬彩点 小林斐子草木染織展 開催します。

武蔵野美大で日本画を専攻し、郡上紬の人間国宝、宗廣力三氏に師事して紬織りを学び、染めと織りを40年続けて来られたベテランです。自然の中から色を探し、染め、織り、日々の暮らしに生きる洋服という形で、多くの人々に届けています。

軽くて暖かいシルクを中心に、ウールや綿のコート、ジャケット、ブラウス、ストールなど自然の彩りが並びます。

 

今回は、真綿(絹です)から糸を紡ぐワークショップを予定しています。

会期中の各日3名まで。参加費2000円。所要時間は1時間程度。予約優先です。

薪ストーブに火を入れました

今日、今シーズン初めてストーブに火を入れました。

まだどうしても、というわけではないけれど、火を見ているだけで温かい気持ちになります。

 

こちらは18日におこなわれたモビールづくりのワークショップの様子。

みなさん和気あいあいと作業に取り組みます。

材料は用意されていますが、どんな形にするか、どんな材料をつけるか、は自由なのです。

参加者「橋本さん、これどこにつけたらいいですか?」

橋本さん「さあ~?、それは人それぞれ感覚が違いますからねえ~」

これはこうしなさい!つぎはこうして!というワークショップとはひと味違う、橋本さんらしいゆる~りとした空気のワークショップなのでありました。

でも、自由ってむずかしい!

 

会期は明日23日まで、あと1日のみですが、橋本作品に囲まれて、薪ストーブで暖まり、心にひと息つきたい方、どうぞいらして下さいな。

1日目は光とともに

昨日は輝くばかりの好天でした。

太陽に照らし出されて、清滝川はキラキラ輝き、ほんの少し色が変わり始めた木々の緑も、生き生きして見えました。

会場では、ガラスや和紙や金属を通して見るいろいろな灯りの光が、時間によって刻々と表情を変えていきます。

モビールもくるりくるりと回りながら、光ります。

夕方の会場は、とても静かだけれど、一番光が美しいとき。

 

そして、昨日は、月の光も最高にきれいでした。

広沢の池の上に大きく浮かんだ月明かりを見て、丸太町通でも月を正面に見ながら家に帰りました。

いろいろな光のシャワーを浴びて、秘かな贅沢をした気分を味わいました。

橋本治ワールド始まります!

橋本治作品展「形の情景」明日10月15日(土)~10月23日(日)

今日は橋本さんとご一緒に搬入飾り付けでした。

「お手伝いはどのように?」とお訊ねすると、困った顔で「どう指示したものかわからないです、、」とのお返事。

自分のペースで考えた方がいいのかな?と思い、見守っていると、

橋本さん、おおかたの作品を2階に上げてしまいます。「1階はどうなるの?」と???でしたが、飾り付けは静々と進みます。

夕方になってみれば、あら、いつの間にか、テラの1階も2階も、他の誰のものでもない、確かな橋本さんの世界がそこに出来上がっておりました。寡黙でシャイで繊細で、微妙なバランス感覚とセンスが光る、橋本ワールド、明日からいよいよ始まりです!

 

2階の景色が一変しました。ステンドグラスを通してみる清滝の景色。

 

ここは灯りの部屋。しずかに座って、もの思うひとときをどうぞ。

 

 

木のテーブルに立つ、小さな存在感のあるオブジェたち。

 

1階は、ほんの小さな力で、さざ波のように、いつまでもくるりくるり動き続けるモビールや、複雑な陰影を持つ照明など、ほの暗いゆるやかな空間にしあがりました。

あれ、テラってこんな表情の場所でもあったんだ。

どうぞ、お好きな空間で、ゆっくりした時間をお過ごし下さいね。

 

そうそう、18日と22日のモビールづくりのワークショップ、まだ申し込み承り中です。子どものおもちゃのモビール細工とはひと味違う、大人のビターなモビールですよ。どうぞメールでもお電話でもお申し込み下さい!

次の展覧会は「橋本治展」形の情景

10月15日(土)~10月23日 清滝テラにて開催します。

ステンドグラス、真ちゅう、紙などの素材を使いながら、まさに様々な「形の情景」を創り出す名人、橋本治さんの作品展です。

ガラスを使ったアクセサリーや鏡の独特の趣にも引き込まれるし、橋本さんの大人の万華鏡の世界には、いつもハッとさせられます。紙を使ったオリジナルな版画作品、空間に揺れる真ちゅうのモビール、自立するオブジェ、照明、いろいろな創作表現がありますが、どれを見ても、ああ、橋本さんの世界がそこにあるなあ!って思わずにはいられません。

 

 

今回は下記期中の2日間、橋本さんの指導で真ちゅうを使ったオリジナルもビールを造るワークショップもおこないます。

いつも寡黙でシャイな橋本さんに教えてもらえて、橋本さんの道具も貸してもらって、作る人それぞれに異なるオリジナルなモビールが作れるというのですから、これちょっと貴重な機会です。

10月18日(火)と22日(土)2日間(午後1時半から4時頃まで)を予定しています。ぜひご参加下さい。

紀伊国の手しごと作家たち、帰ってゆきました

展覧会が終わると、ホッとすると同時に寂しい気持ちになります。
がらんとしたテラの空間には、にぎやかだった作品や人の余韻だけがのこっていて、ふとした時に、声や笑顔がよみがえってくるようです。
そんな残像や火照りをさましつつ、ほったらかしになっていた家の仕事や歌人の世話や、たまってしまった事務仕事を片付け、そうこうするうち、また次の展覧会へと向かうことになります。