18日は濱口祐自さんのギターライブの夜でした。
ブルース、カントリー、ジャズ、クラシック、オリジナル、いろんなジャンルの音楽があったと思うのだけれど、いい曲にジャンルなんか関係なく、「これ、ええなあ!」そんな濱口さんのギターの音世界、「濱口ワールド」に、皆があっという間に引き込まれていってしまいました。
勝浦の漁港に生まれ、マグロ漁船に乗ってパプアニューギニアに行ったり、竹で民家を改装した店を作ったり、海外をストリート演奏で旅したり、大体その風貌からして濃厚すぎるイメージの濱口さんですが、その音世界は、とても繊細で技巧的、にもかかわらず、人をキリキリ緊張させない、心が解きほぐれてゆくような穏やかさのある演奏だなあと感じました。
私、中でも格別心惹かれた曲があって、後で「あれ、なんていう曲ですか?」とお聞きしたんです。そしたらそれこそが「Bamboo flower」でした。人をびっくりさせたりする音ではなく、でもさわさわと小さく光り輝くような絶妙なサウンドが心にしみたのですが、その曲は、濱口さんが竹林で出会った光景の中で思いつかれた曲と伺い、ああやっぱり!と思わず頷き共鳴してしまいました。
ライブタイムはあっという間に過ぎ、その後は2階に席を移して「アフターライブ」。こちらも大いに盛り上がり、濱口さん手すりに腰掛け、再び演奏も惜しみなく。
濱口さんを今回の展覧会に誘ってくれた今竹生さんも、竹の笛で1曲共演。
お天気にも恵まれ、川面に飛び交う蛍も見ながら、心地よく、誰もがなごり尽きないライブの夜でありました。