水上勉生誕100年記念 テラ20周年記念
髙橋弘子竹面展と若州人形座朗読公演〜水上勉を読む『閑話一滴』
展示会期 2019年5月11日(土)〜5月19日(日) 11:00〜17:00 入場無料
展示内容 若州人形座の面師・髙橋弘子さんの竹面展、竹人形の展示、竹紙の展示販売
会期中の催し
若州人形座朗読公演〜水上 勉を読む 随想『閑話一滴』その3
作・水上 勉 演出・幸 晃彦 出演・飛鳥井かゞり 静永鮮子
日時 5月15日(水)、16日(木)、17日(金)、18日(土) 午後2時〜4時 入場料 2000円 (約1時間の朗読公演 茶菓、公演後のトークを含む) 要予約 各回先着25人
*公演ご予約承っておりますので、テラのお問い合わせフォームからメールかFAXでお申し込みください。
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今年は、作家として広く知られ、竹紙や竹人形文楽の育ての親でもあった故水上勉先生のご生誕100年を迎えます。竹紙の店とギャラリーを営むテラも今年20周年を迎えています。私は水上勉先生と出会って竹紙の魅力に引き込まれ、テラを始めました。竹人形のかしらを三百体あまりも作り続けてきた面師の髙橋弘子さんも、若州人形座座長を長年務めてきた静永鮮子さんもまた、水上先生との出会いをきっかけに今の道を進んで来られました。水上先生はこれぞと思った人にやる気のかけらを埋め込み、その道を突き進ませてしまう不思議な力を持った人だったように思います。
5月の展覧会では、そんな水上先生を偲びつつ、高橋弘子さんの竹面展と竹人形の展示をおこないます。この竹人形は、ボディーや手足、顔などすべて竹で作られた文楽人形で、かしらもまた竹紙と同じく竹を煮て潰した材料で造形されています。竹面もかしらと同様に竹を煮潰した竹餅が素材です。独特のマテリアルによる高橋さんの作品世界をお楽しみいただきたいと思います。会場には、水上先生の代表作の一つ『越前竹人形』や『竹取物語』なども展示します。間近でゆっくり竹人形をご覧いただけますことも、今回ならではの大きな魅力です。
また、会期中の4日間は、竹人文楽を演じる若州人形座による朗読公演〜水上勉を読む『閑話一滴』〜を開催します。
『閑話一滴』は1991年に出版された水上先生の随想集ですが、竹紙や竹人形のことも書かれていますし、25年以上前に書かれたとは思えない、今なおみずみずしさが感じられる心に沁みる文章です。
この『閑話一滴』から選ばれたいくつかのお話を、若州人形座の語りでおなじみの女優・飛鳥井かゞりさんと座長の静永鮮子さんが、単なる朗読ではなく芝居の趣も入れて朗読公演してくださいます。ふと水上先生の言葉を先生の傍らで生で聞いているような、そんな錯覚にとらわれる素敵な公演です。
公演後にはティータイムの幕間も設けて、演出の幸さん、飛鳥井さん、静永鮮子さんに再登場いただき、水上先生や竹人形について語っていただきましょう。竹人形の仕組みや動かし方、芝居の作りなども少しだけ教えて頂き、竹人形の世界にも誘っていただけるといいなと期待しています。
*申し込み、お問い合わせ先
*公演はご予約承っておりますので、テラのお問い合わせフォームからメールかFAXでお申し込みください。