月別アーカイブ: 2016年6月

江崎満展の濃密な日々

江崎満展(6月18日から26日まで)、会期も半ばにさしかかってまいりました。

 

展示作品は、1階だけで50点あまり、2階にはな、なんと120点以上が飾られています!

 

 

圧倒的パワーで命のエネルギー炸裂する江崎さんの作品に加え、今回は初日から3晩続いてホタルライブをおこなったので、毎日、それはそれは濃密な時間です。

 

18日は、山本公成さんほしこさんの月ゆめライブ。

江崎さんとは20数年ぶりの再会とか、やんちゃだった若かりし頃がよみがえるようでした。

 

19日は村田聡さんのピアノライブ。

北畠弘子さんとのヴォイスとピアノのコラボレーションもすごく新鮮なセッションでした。

 

20日はデュオ睡蓮のおふたり。アコースティックギターと澄んだボーカルが会場に響きました。

 

いずれも、それぞれの形での江崎作品を受け止め、それぞれの形で表現する、すごいコラボレーションになったなあと思います。

 

展覧会は26日まで続きます。

連日、様々な方が来られて、禅問答のようだったり、人生談義だったり、創作への意気込みだったり、とにかく江崎さんと共に、濃くて熱い日々が続いています!

明日から江崎満展開際します!

江崎さん、ハイエースに作品満載して到着。
車から降ろした作品は、これでもか!ってくらいのすごい量で、とても全部は飾りきれないと思ったけれど、いやはやこんなにテラに飾るところがあったなんて。


1階も2階も江崎作品炸裂してます!

 

 

そうそう、昨夜確かめましたが、ちゃんとホタルも飛んでいますよ。

今日はいいお天気だから、夜にはホタルが見られるでしょう。

ライブまであと数時間。

不思議な1日

昨日はとても不思議な1日でした。

我が家では、この時期、毎年奈良の山中に新茶を買いに行きます。
そこは、山と畑、茶畑が広がる静かな気持ちのよい山里で、私達はその場所もお茶の味も大好きなので、もう30年以上も、そこに1年分のお茶を買いに出かけています。
まわりは、春日大社の神山として狩りや伐採を禁じられて来た原始林がひろがり、古い歴史の趣残る地域でもあります。また、カンヌ映画祭でグランプリを取った河瀬直美監督の「殯の森」の舞台になった地域でもあります。

さて、今年も頼んであった新茶を農家で分けていただき、その帰りのことです。夫がふとなぜか、いつもとは違う道に行こうと言い出しました。その道を進んで行くと、山道はどんどん狭くなり、木や草がうっそうと生い茂り、車一台通るのもやっとこさっとこという状況になりました。しかも、山はかなり深く、行けども行けども抜けられません。しかも天気は雨。もちろん車一台、人っ子一人出会いません。

ひどい道に来てしまったと、なんだか心細くなり、姥捨て山に来たような怪しい気分に陥りながら道を進んでいると、突然、信じられない光景と出くわしてしまいました。

その細い山道のカーブで、トラックが一台、道の端の溝に落ちて傾き動けなくなっているのです。しかも、そのトラックをよけようとしたのでしょうか、反対側の溝には、もう一台別の乗用車が、こちらも溝にはまって、これまた動けなくなっています。

トラックの人は、助けを求めにどこかに行ったのか、姿が見えません。乗用車の人は、雨の中、ひとり、どうしたものかと途方に暮れています。こちらも2台が道を塞いでいるので、進むことも戻ることもできませんから、なんとかすべしとお手伝いすることになりました。

病み上がりの夫は力仕事はできませんが、これまたなんという偶然か、昨日は、たまたま息子が京都にいたので、めったにないことですが同乗していました。それで、木や石を探してタイヤの下に挟んだり、皆で車を持ち上げようとしたり、、。最後に、車に積んであった折りたたみの金属椅子を溝に敷いて、エンジンをかけ、ついになんとかタイヤを溝から出すことに成功しました!

乗用車は、アンテナが折れたり車体がへこんだりはしていましたが、運転に支障はないようで、そのまま進行して行きました。そうこうするうち、トラックの方も、若い運転手さんが、麓の村から助けの人を呼んで来られたようで、こちらも何とかなりそうでしたので、私達は、なんとかそこを抜けて、それから15分ほど走り、山道を抜けることができました。

いつもの道を走っていれば、こんな山道に来ることはなく、こんな事故現場に出会うこともなかったでしょう。でも、なぜかその日そのとき、この道に来たおかげで、あんな山中で動かない車を抱えて困っている人を手助けすることになりました。

私達はいったい運が良かったのか悪かったのか、人はどこでどんな偶然とともに生きているのか、必然と生きているのか。
なんだかとても不思議な感覚となった1日でありました。