かつみゆきお展後半へ

 

昨日の京都は気温36度越えだったそうですが、清滝テラはそれほど暑さを感じません。

山と川が近いせいもありますが、漆喰の古い建物自体が、蔵の中のようにひんやりしていて、さほど暑さを感じない気がします。それと、裏山から吹きおろす水を含んだ冷たい空気が、天然冷房の役割をしてくれているようです。裏口前が会場内の特等席ですよ。

2階にはずらりとかつみさんの旅の写真を展示しましたが、1階壁が空いていたので、そこにも少し額の写真を展示しました。
トルコ・イスタンブール、、ギリシャ・エーゲ海のミコノス島、ギリシャ・メテオア、スイス・グリンデルワルト、アイガー北壁。

こちらは木曽のサワラの木で作ったボックス。以前は白木で仕上げていましたが、今回は漆を塗って仕上げましたのでより変色や水にも強くなりました。並べてもよし、重ねてもよし、自由に使えるのが便利です。

かつみさんは大変お元気に過ごしておいでです。
今回は、主に夜間は西陣テラに泊まっておいでですので、早朝のお散歩に、西陣の街をぶらぶら歩くのを楽しんでおいでです(どこにいても「行きあたりばったりの一人旅」ですね)。

 

かつみゆきお展開催中!

!土日と降った雨も上がり(気温も上がり始めました)、展覧会も盛り上がってきています。
懐かしい方、毎年感謝!の方、愛宕山帰りの方、バイクで3時間半かけての方、若い方から80代の方まで、さまざまな方が来られるのも清滝ならでは、かつみさんならではの展覧会風景です。

ぐーんとカーブしているこのテーブルは、栓(セン)の木のテーブル。
北海道に生えていた木だそうで、北側は年輪が密になっていて、南側は年輪が租になっている、部分によって木の表情にも差がある天板だそうです。ともすれば、狂いが出やすく嫌がられがちは木を巧みに生かして作品に仕上げるのは、かつみさんのお得意とするところです。

奥に写る衣桁は販売作品なのですが、なぜか、いつもかつみさんのさしこの上着が、まるで自分の部屋のようにかけられています。まあ、このように使えますと言うことでお許しくだされ。

こちらは胡桃の丸テーブル。オイル仕上げですが、少し木目に癖のある木で、オイルの染み込みに差が出るそうですが、そこがまた面白味になっていて、味わいがあります。

これはかつみさんの定番「イギリス人の椅子」肘付き布張りです。布張り部分は、今年101歳で亡くなられた柚木沙美郎さんの染織作品が座面に使われていて、座面にそれを使っちゃうところが、かつみゆきおさんならでは。なかなか大胆でおしゃれです。

 

 

明日からかつみゆきお展

 

本日無事搬入が終わり、明日からいよいよかつみゆきおさんの「木の仕事」展始まります。

自然木のテーブル、旅から帰ってから作った新作の丸テーブル、たくさんの椅子、ちょっと不思議な格子オブジェ(これ、かつみさんは中空に吊って展示したいとおっしゃったのですが、、私が安全上の理由から却下し床置きに_その発想斬新すぎます)などなど

2階は旅の写真がずらりずらり。
あれっ、いつもたくさん持ってきている売り物のさまざまなサイズの額や木の小物は?

旅の写真の展示のことで頭の中も車の中もいっぱいで(?)、今回は持って来られなかったみたいです、、、。もし、必要な方、ご希望の方あれば、サイズ表を見て注文いただければ、取り寄せ可ですので。

かわりにって言ってはなんですが、使いやすそうな、サワラの木のボックスが、たくさん、漆で塗られて到着しましたよ。これ、重ねてもよし、並べてもよし、テーブルの足代わりにしてもよし、多様に使えそうな優れものです。

搬入を手伝いがてら、久々に立ち寄ってくれた、龍神村の菅野今竹生さん、夜は旅の土産のジョニーウォーカーで一献酌み交わし、現在お二人とも我が家で就寝中。

さあ、明日からの展覧会、どんな出会いがありますか、楽しみです。

かつみさんの本が出来上がりました!

お待ちかねのかつみゆきおさんの本の印刷が出来上がってきました!

『遊びが仕事で仕事が遊びⅢ』〜行きあたりばったりの一人旅〜

これは、かつみさんの旅の話でもあるけれど、85年の生き方の話でもあると思います。

本の中のかつみさんのメモ(日記)に、スーパーで100本で200円台の竹の箸を買う話が出てきます。その安さに驚きながら、かつみさんは、その使い捨ての竹の箸に漆を塗ろうと考えます。

「安価な竹の箸を、使い捨てでない箸に変身させようとしている。これはどう見ても遊びだね、されど仕事だね」

その考え方が好きです。
そして、85歳のかつみさんのことばに、胸熱くなったり、心励まされたりしている私です。
(まあ、しばしば、振り回されたりもしているわけですが)

さあ、明後日13日には、かつみさんご本人が清滝に到着されて、搬入予定です。
展覧会期は6月14日(土)〜22日(日)まで。
もちろんかつみゆきおさんご本人は会期中全日会場にいらっしゃる予定です。

「木の仕事」も、「旅の写真展」も、出来立てホヤホヤの「本」も、ご覧いただけると嬉しいです。

 

 

テラの遠足「すっぴんマルシェ in 大山崎」

6月7日(土)と8日(日)の2日間、テラは大山崎で行われる「すっぴんマルシェ in 大山崎」に参加します。

日時 6月7日(土)11:00~17:00    6月8日(日)11:00~16:00
会場 京都市乙訓郡大山崎町大山崎谷田40-2 和装ハーブサロン くつろか
JR山崎駅、阪急大山崎駅より 徒歩7分

昨夏、清滝テラでも開催しましたが、今回の会場は大山崎美術館近くの和草ハーブサロン・くつろかさんです。

内容は、アロマやヴォイスヒーリングなどのリラクゼーション・ヒーリングと、ラオス布やアフリカ布のクラフト、型染め、刺繍、絵など、さらにモノづくりワークショップやヒーリングライブなども加わっての楽しい2日間です。

テラも竹紙あれこれ持って展示販売に出かけます。
さらに、2日間のお好きな時間に、型染め竹紙のワークショップも行う予定。友禅の型染めと同様のやり方で、柿渋型紙を使い、顔彩で竹紙ハガキに型染めしてみます。
ハガキ3枚1200円〜でご希望があれば、大判型染めも可能。

会場の和草ハーブサロンくつろかさんのある場所は、日本のモダン建築の設計者として知られる藤井厚二氏が自邸として建てられた「聴竹居」のお隣。そのお庭や建物を借景のように眺められるスペースで、こちらも藤井氏のお弟子さんが建てられた建物とか。

建物にもレトロモダンの香りが残り、縁側から聴竹居の建物を眺めながらぼうっと時を過ごすのも楽しそう。思い思いのリラクゼーションやワークショップをしながら、心も体も言った地緩める2日間をご一緒にどうぞ!

私(テラ小林)も、自分のギャラリーだと、ホスト役の務めを果たすことに追われてしまいがちですが、今回は、一参加者の立場で、その場を楽しみ、皆さんとおしゃべりや交流をして、ゆったりすっぴんになりたいなあって思っています。

今回は飲食出店はないので、会場でサービスする和草茶を飲むもよし、おむすび持ってきて、会場で食べるもよし、です。
お時間許す方、ぜひご一緒に楽しみましょう!お越しをお待ちしています。

かつみゆきお「木の仕事」と写真展

85歳の木工職人、かつみゆきおさんの「木の仕事」。
6月14日(土)〜6月22日(日)清滝ギャラリーテラにて開催します。


写真はギリシャ・メテオアの樹

昨年の展覧会の後、50日間に及ぶ入院生活を送られましたが、そこから見事復活され、仕事を再開、さらに今年3月から4月にかけて、イスタンブールからエーゲ海を渡りヨーロッパへと1か月にわたる一人旅をされて帰国されました。

帰国後、空港から車を運転して京都に直行され、旅の日記と写真データを渡され、それから、本の編集作業にとりかかっています。


これは帰国してそのまま我が家に到着された時の写真です!

かつみさんのメモ(日記)には、入院中の闘病とその時々の思い、そこからの退院、現役仕事復帰の様子、そして本当に実現してしまったひとり旅の様子が、日記と写真で手に取るようにわかり、時に熱く込み上げることもありました。
なんとか展覧会までに印刷、製本を仕上げて、皆様に読んでいただけるような形にしたいと作業に励んでいます。
昨日もかつみゆきおさん、静岡から車を走らせ来てくださり、打ち合わせを終えて帰られたところです。


(こんなイメージで制作中)

展覧会では、もちろん、無垢材のテーブルや椅子などあれこれ持ってきてくださる他、額や木の小物、箱ものなどもあれこれ展示予定です。去年リクエストいただいた方々の「木の仕事」もお持ちいただく予定です。

旅の写真もプリントして展示予定ですので、どうぞお楽しみに。
はい、かつみさんご本人も会期中は会場に滞在されますよ。

いろいろなことがあったこの1年の話を、ぜひ、ご本人からもお聞きいただき、作品もご覧くださいね!老いも若きも心励まされることでしょう!

第2回お茶の会

第2回目のお茶の会も無事終了となりました。

今日は少し意識して、3人の作家さんのモノづくりへの思いを語っていただく時間をとろうと考えていました。ただ、一方的なお話の場になってはいけないなあと思っていましたところ、ご来客の方々からも、そのお話を受け止めて、二重三重と膨らませてくださるようなお話がつぎつぎ登場して、みなさんのお話のキャッチボールがとても楽しい、豊かな会となりました。

 

ありがとうございました。

本日のお菓子は、聚洸(じゅこう)3の練り切りで、あやめといわねつつじでした。
お干菓子には塩芳軒さんの百とせと小合をいただきました。

展覧会の会期は5/19(月)までです。

明日は第2回目お茶の会

会期中、第2回目のお茶の会を明日5月17日に予定しています。

立礼卓は、窪田謙二さんの作品です。
意外にコンパクトに持ち運びができ、座ってお点前ができる工夫がいろいろ施されています。

お抹茶のお茶碗と水指、茶入れなどのお道具は、安藤卓美さんの作品を使わせていただいています。
安藤さんご自身も長くお茶をされているそうで、お茶碗を作りながら、いろいろ試行錯誤したり挑戦をされているそうです。

お点前は、織の吉川敦子さんにお願いしています。
会場では、毎日吉川さんのお着物姿と自作の手織りの帯を楽しませていただいています。

さて、明日はどんなみなさんとどんなお話を楽しめることでしょうか?
お越しをお待ちしております。

 

お茶の会

今日は、展覧会中に行う第1回目のお茶の会でした。

展覧会やイベントがある前は、人は来てくれるかなあ?お茶の準備に忘れ物は?進行はうまくいくかしら?などあれこれ心配になり、ともすれば不安な気持ちが先に立ちます。今朝もそんな気持ちでした。

でも、蓋を開けてみれば、思いがけない出会いがあったり、サプライズがあったり、物事はなるようになってゆくものですね。一期一会ってこういうことなのだなあ、居合わせた方々みなで集えてよかったなあと思える楽しいお茶の会となりました。

思いがけず、遠くアラスカからのお客さまもありました。旧友の故星野道夫さんのことをお話ししたり、その追悼のためにアラスカにキャンピングカーで家族旅行した時のことなどお話もしました。アラスカの方も、お母様が絵描きさんで、ご本人もクレイアートをされていて、会場に居合せた方は皆、絵画、音楽などいろいろな形のモノづくり、創造に関わる方でいらして、いつの間にかどこかで繋がり、嬉しい出会いとなりました。

最後にはおなじみ音庭園の村田さんによるピアノ演奏も少しあり、風が流れるように自然な気が流れてゆき、清流のようにスッとした気持ちになりました。

展覧会始まりました!

いよいよ今日から、安藤卓美・吉川敦子・窪田謙二、3人の作家による展覧会が始まりました。

1階の中央には、窪田さんの栗の木のテーブルと様々な広葉樹で手作りされた椅子ががバーンと配置されました。
奥の厨子には吉川さんの手織りの帯や手織りで作られたバッグ類が並びます。
サイドには、安藤さんんのスリップウェアの皿類。

2階の和室には、三人三様の作品が勢揃い。

 

お茶会のための立礼卓も配置され、準備も整いました。
15日、17日のお茶の会では、吉川さんか安藤さんがお抹茶をお点前くださる予定です。茶道具やしつらえも三人の作品がどこかに使われているはず。作品にまつわるお話も伺えるのが楽しみです。
当日のお菓子は、今、京都の和菓子界で人気の、聚洸(じゅこう)さんの季節の生菓子と、そのご実家である塩芳軒さんのお干菓子をご用意しました。
目も口も耳も五感を通して総合的に楽しんでいただける場を目指します。
まだご予約も、当日の受付も共に承りますので、どうぞお気軽にご参加くださいね。

あ、奥の小部屋もお見逃しなく。

さて、これから1週間、どんな皆様との出会いがあるか、楽しみにしております!