月別アーカイブ: 2017年11月

来年の干支はりこ「戌」

お待たせしました!毎年恒例の向坂典子さんの干支はりこが出来上がってきました。

(正確にはこの写真は見本で、明日11月30日に向坂さんが福井から西陣テラまで届けに来てくれることになっています)

来年は「戌」。右か左の2パターンあるそうですが、数は右の子の方が多そうです。明日たくさん届いたら、またアップしたいと思いますが、ひとまずお知らせまで。

いつも通り、価格は1500円+消費税で1620円。西陣テラで販売しておりますが、ご送付希望の場合は送料200円を頂戴します。ご希望の方は、メールでもお電話でもご連絡くださいませ。

染色ワークショップ報告

駆け抜けるように会期が過ぎて、小林斐子展終了しました。

会期中3回行われた染色ワークショップの様子をご報告します。

1回目はコブナグサ。

こんな雑草みたいな枯れ草から本当に色が出るの?と思うような植物ですが、

こうやって煮出していくと

綺麗な黄金色のスカーフが染め上がりました。

2回目は栗でした。

こんな材料も

時間をかけて煎じていくと

 

こんなシックなグレー茶が染め上がりました。

3回目は茜。

何回も煎じてよーく根から色を出してやり、

はい、こんな鮮やかな茜色が染め上がりました。

いずれも染め場はキッチンです。

手も動かし、たくさんおしゃべりもして、合間にお茶もしたりしながら、

それぞれの染めスカーフができたのでありました。楽しい時間でした。

 

 

小林斐子展始まりました!

今日から小林斐子草木染織展が始まりました(11月14日〜19日まで)。

今日の清滝は霧に包まれて、ちょっと幻想的な紅葉でした。いつもなら輝くような晴れた日の方が紅葉はきれい、と思っていましたが、こんなしっとりした紅葉も美しいものだなあとしばし橋の上からの風景に見とれました。

さて会場にも秋の野山がやってきたようです。

茜、コブナグサ、栗、くるみ、オリーブ、クサギ、藍など、様々な植物から色を取り出し、糸や布を染め、織、コートやチュニック、ブラウス、パンツなどに仕立てています。

会場の中央には、ガマズミ、ナンキンハゼ、カラスウリ、紫陽花、ワレモコウなど、こちらも秋がふんだんに生けられていますよ。

 

 

 

清滝の紅葉

今日11月9日の清滝の紅葉です。いよいよそろそろ見ごろ近しでしょうか。

今年は少し赤味に迫力が欠けている気がするけれど、来週の小林斐子草木染織展の頃にはもう少し深まってくるでしょうか?

毎年同じ場所から紅葉を見ていますが、毎年少しずつ色合いも異なりますね。何年かに一度、はっとするほど輝くような紅葉の年もあり。

五番町のお寺

今、京都市内の普段公開されていない寺社仏閣の文化財が特別公開されていて、その一つにすぐ近所のお寺があったのでちょっと覗いてきました。


報土寺というお寺ですが、五番町の角にあり、おばあちゃんから聞いていた名前は「投げ込み寺」。五番町が遊郭だった頃、女郎さんが亡くなるとそのお寺に放り込まれたところだとかねがね聞いていました。
勝手に暗いもの悲しいお寺を妄想していたのだけれど、そんなことはなくて、本堂とご本尊は重要文化財だそうです。ごく身近なところなのですが、足を踏み入れたことは一度もなく、ましてやこんな文化財があったなんてちっとも知りませんでした。

ご本尊の木造阿弥陀如来像はスラリとした阿弥陀如来さんで(普段は国立博物館に預けられていて今回里帰り中だそうです)、本堂の裏には軍師・黒田官兵衛の妻、照姫のお墓もありました。
やや五番町を感じさせたのは、境内にあった腹帯地蔵尊と遊女観音(遊女観音はちょっとあっけらかんとしたイメージでしたけれどね)。

水上勉先生も「五番町夕霧楼」の舞台とされ、エッセイにも多く書かれ、また私も先生とお会いした頃によくお話もしていた五番町にあるお寺。それにしても、京都にはそこここに日常の片隅に、いろんな歴史が層のように積み重なり隠されているのだなあと思いました。