月別アーカイブ: 2021年8月

内山展、明日まで

ここのところ「遅れてきた夏」みたいな日が続いています。
清滝は川遊びの子供達で賑わっています。歓声や笑い声が響いています。

さて、「内山貞和展」明日までです。

今回は、たくさんの「骨」作品に囲まれました。
それでも、恐怖とか恐れとかは妙になくて、骨の隣にある「肉」を思ったり、その硬さや太さに力強さを感じたり、作品に囲まれながら、いろいろなことを感じる時間でもあったように思っています。

今回の会場には、たくさんの装身具も出品されていました。
素材は木だったり石だったり金属だったり植物の実だったり骨だったり。

ライトなものからヘビーなものまでいろいろあったけれど、古代から男女ともに装身具を身につける習慣はあって、つけたくなる理由もまたあったわけでしょう。アフリカ人も日本人も縄文人も現代人もまた。
装身具から力や元気をもらうっていうこと、あったんだろうなあ。

私自身は日頃、アクセサリーを身につける方ではなかったのだけれど、なんだかそんな原始からの心を再び感じるような、そんな展覧会でもあった気がしています。

明日はいよいよ最終日。

「内山貞和展」始まります!

明日8月23日より、いよいよ「内山貞和作品展」始まります。

今回壁面作品の中心となっているのは「Memennto Mori」、死と生がテーマとなった造形作品です。

会場には朽ちた木や自然木も配置され、そこに古代から現代に至る様々な素材の作品が所狭しと並んでいます。

内山さんは8月23日〜29日までの会期中、ギャラリー在廊予定です。

内山貞和作品展のご案内

8月23日(月)〜8月29日(日)
内山貞和作品展
〜身につける彫刻、身につけるレリーフ、なつかしい未来に向かって〜

夏の終わりの清滝で、倉敷在住の造形作家、内山貞和さんの展覧会を開催します。

内山さんは倉敷で、サロン・ド・ヴァンホーという江戸時代の古民家をリノベーションした趣あるギャラリーを営んでいます。そこには個性的な美術家、芸術家、工芸家などが多く集い、芸術を語り合う場となっていますが、一方で長年にわたり、ご自身の作家活動も続けておいでです。

時を経た石や木や出土品や骨などさまざまなものをコラージュして、立体造形やブローチや首飾りなどの造形作品を作りだします。「いにしえを現代に甦らせ未来につなぐ作品」とご紹介しましょうか。

きっと、男女を問わず、その独特の美学や世界観には引き込まれることでしょう。

内山氏はもともと岡山のご出身ですが、京都教育大のご卒業。京都は学生時代を過ごされた懐かしい地でもあり、さまざまな創作の形成もされたのではないでしょうか。

そんなわけで、夏の名残を残した京都・清滝で、少しゆっくりご一緒に、内山さんとも内山さんの作品とも向かい合いたいものと存じます。(内山さんは会期中清滝滞在のご予定です)。山から川へと吹く風、ひぐらしの鳴く声とともに、お越しをお待ちしています。

 

 

終わりから始まりへ

夏真っ盛り、暑さと蝉時雨と多くの人の熱い思いに包まれながら、愛宕山千日詣り期の展覧会「てのなるほうへ」が終了しました。

石田佳織さんのまっしぐらな溢れるエネルギー、

 

清水範康さんの命の淵からUターンしての挑戦、

支える美恵さんの芯のぶれない暖かさ、

ワッテチャイさんの破壊を恐れない創造、

そして彼らのもとを訪れてくれた多くの人々。
そんな思いや力をいっぱい感じながら、暑い夏が過ぎてゆきました。

展覧会は終わった、のですが、何か終わりというよりは、これからの始まりを予感させるような展覧会だった気がします。
ありがとうございました。
関わってくださったすべてのみなさんへエールを!
そして、私もまたここから。


(最終日搬出終了後に、酵素ジュースで乾杯)