カテゴリー別アーカイブ: 清滝テラ

古布創作人形展&キリムと絨毯展

イランのキリムでおなじみのアリアナキリム&ギャラリーのマルフィーさんがご縁をつないでくださり、国際的に活躍する古布人形作家・松本昌子さんの作品展と、キリム・絨毯のコラボレーション展が実現することになりました。

松本さんは富山で生まれ、アフリカでも 暮らした経験を持ち、創作活動を続ける国際派の作家さんです。作品は、時代も国籍も超越した 異邦人のような創作人形たち。じつは、様々な国の古布で作られているそうです。

 

異なる国のそれぞれの文化の中に、形は違えど、どこもかわらぬ衣食住の暮らしや 家族の生活があるー、そう思うと日本もアフリカもイランもぐんと近くに思えます。  今回は、時間も空間も飛び越えて、アリアナさんのキリムや絨毯と松本昌子さんの 人形作品のコラボレーションを楽しみたいと思います。

 

古き良きものは新たな創造を 生み、現代にも生きていくことでしょう。「異」も「和」も溶け合って。

会期中には、松本さんの娘さん、CHIKOさんによる弾き語りライブも予定しています。  ダイナミックでソウルフルな歌声は、あっという間に時空を飛び越えそうですよ。


ライブは10月19日午後1時半より。参加費2500円(ライブ、飲み物、軽食付き)
ライブ後には昌子さん手作りの軽食と飲み物も用意しています。ギャラリー作品をゆっくりご覧頂きながら、アフターライブも楽しみましょう。

10月21日(月)22日(火)には、ランチタイムにイランの家庭料理がギャラリー内で召し上がっていただけます。

アッシュ(イランの家庭ではおなじみの煮込みスープ)とパン、紅茶  800円
*アッシュの中身は、緑のアッシュ(ほうれんそう+鶏肉団子)赤のアッシュ(トマト+豆、チキン)など日によって材料が変わるそうです。
*予約優先、売り切れ終了となります。

皆様のお越しをお待ちしています!

 

テラ漆部の夏

今年も7,8月限定で清滝テラにて漆部やっています。

始まりは4年ほど前になります。
テラによく来てくれていた友人と漆談義で盛り上がりました。漆は素晴らしい。最強の塗料であり接着剤でもある。ハレの日だけの高価な漆ではなく、日常に使える漆を復活させたい、国産漆を暮らしの中で復活させたい。

私達は、かつて暮らしの中にあった、岩手の浄法寺菓子盆や滋賀の朽木盆といった、古き漆を紹介するの展覧会を行いました。と同時に、自分たちでもこれからの漆を考えながら、拭き漆の制作を始めたのです。漆は、友人が岩手の浄法寺で自ら漆掻きの修業をしてきた生漆を樽ごと持ち帰り、和紙で濾しながらすこしずつ使っていきました。

最初は先生のところに通いながら室を使ってやっていましたが、先生と日時を合わせて回数を重ねていくには限界もあり、そのうち、とても良いことに気がついたのです!
清滝テラは山と川に挟まれた谷あいのギャラリーで、梅雨から夏の時期にはいつも湿気に悩まされてきました。でも、漆は湿気と温度の中で硬化していきます。この時期の清滝テラをつかえば、ギャラリー全体が天然の室状態。そうだ、夏はここで漆塗りをしよう!

そんなことからテラ漆部が生まれました。
特別先生を招いて行う教室ではありませんから、名称はあくまで「テラ漆部」です。時期は7〜8月限定。暑い時期ですので、いつも汗が額から滴りますが、漆のついた手(手袋)では汗を拭うこともできません。そこで、またまた良いことを考えました。
漆塗りの前に、目の前の清滝川でひと泳ぎするのです。川の水は夏の盛りでもひんやり冷たくて、体の温度を一息に下げてくれます。
私達は、これを「河童部」と称し、こちらも夏の恒例行事となりました。

 

今年も河童部と漆部の組み合わせで、漆部は元気に部活が続いています。
塗り終えた漆は、しばらく時間をおいてしっかり乾かしてから、みなでそれを使った料理会をすべしと計画しています。

暑さ厳しい夏ですが、この楽しみがあるおかげで、今年も楽しく夏を過ごしています。

能登よろみ村への旅

今年も能登よろみ村へのテラツアーを行いました。

よろみ村は、能登半島の山中にある禅寺龍昌寺を中心とした小さな集落です。
龍昌寺のご住職、村田和樹さんは、今から40年余前、これまでの寺のあり方に疑問を覚え、金沢の代々のお寺を離れて、能登山中に居を移しました。山林を開梱するところからはじめ、寺を建て、そこで田畑を耕し、自給自足に近い暮らしをしながら、本来の禅のあり方を追求して暮らしてきました。

 
そんな和樹さんの生き方に共感する人々がすこしずつここにやってきて、5家族がともに暮らすことになりました。子どもたちが小さいときは、食事も畑も共同で、大きな家族のように暮らしていたそうです。その後子どもたちも成長、自立し、今はすべて共同ではありませんが、お風呂は共同の五右衛門風呂です。今回私達が訪ねたときは、久々に村田家の子供達4人がみな家に勢揃いしていて、かつての大家族の暮らしを思い起こさせてくれました。

みなが自然に台所に立ち、それぞれできることをして、大勢で一緒にいただく食事です。
私達のような家族もどき?の来客もしばしば訪れて、食事の後は暮らしのことから哲学的なことまで話に花が咲きます。

和樹さんの妻、啓子さんは、藍染と柿渋染をしていて、藍の栽培から伝統的なスクモづくり、染作業までを一貫して一人でやっています。私達も藍染に参加。

 

素手で藍甕に手を突っ込んだので、ゾンビの手になりました。

それぞれ個性あふれる藍染作品ができましたよ!

1日、能登の海にも行きました。
海遊びの指南役は同じよろみに住み、テラでも幾度も展覧会をしていただいていておなじみの版画家の江崎満さん。釣名人でもあります。カヤックも操ります。

今回は江崎さんの昔からのご友人家族や村田家の男子たちも一緒に行ったので、潜るは潜るは(私もちょっと参加)。

子供の頃からプールに行く機会はなく、江崎家の子供達とも競い合って10m位は潜っていたそうで、この日もサザエやアワビ、岩牡蠣までとってきましたよ。
おかげで晩御飯は海の幸を堪能しました。

お料理上手の啓子さんに加えて三男鹿くんは日本料理の料理人でもありますから、見事な料理っぷりです。

 

龍昌寺ご住職の村田和樹さんと啓子さん、秋田犬のアキ、子猫のユキ。
ありがとうございました。お世話になりました。

修行に行ったと言うよりは、お寺の暮らしの中、大きな家族の中にちょっと紛れ込ませていただいて、おいしくたのしい心身の修養させていただいたような4日間でありました。

「土の器であること。」終了

愛宕山の千日詣り前後に開催していた、暑くて熱い清滝での展覧会「土の器であること。」終了しました。

 

野焼きの土器を出し惜しみなく力いっぱい創ってくれた石田佳織さん、

遠く沖縄から今回のために来てくださり、その生き方や暮らし方から多くの人に共感や力を与えてくれた森岡尚子さん、

まだ小さい子供さんを抱えながらも、このハードな企画を楽しみながら参加してくれたwatte chaiの石原夫妻、

そして今回ご本人は来れなかったけれど、生活の道具としての沖縄の竹細工を出展してくれた竹市彩乃さん、

まったくもって、それぞれがものすごいパワーとエネルギーの持ち主で、〜「生きる」を楽しむロックな魂〜 とサブタイトルをつけたとおりの力あふれる展覧会となりました。

そしてそんなエネルギーに響き合うようにして、様々な人々が近くからも遠くからも来てくださって、いろんな多くの気が合わさって、会場はなんだかすごい熱気みなぎっていたように思います。

森岡尚子さんが沖縄で作る新米を持ってきてくれて、テラのおくどさんで薪の火で炊き上げました。蒸気の吹き上がるおくどさん越しに見るギャラリーの景色は、なんというか、たしかな現実味と生きるエネルギーにあふれていて、この展覧会にふさわしい、とてもすてきな光景だと思いました。
玄米おむすびを作り、月桃の葉でくるんで皆さんに食べていただきました。
熱くて甘いスパイスたっぷりのチャイや、20種類の野草の入った酵素ジュースも、暑さで疲れた体を癒やしてくれました。

 

千日詣りの7月31日〜8月1日までのノンストップオールナイトギャラリーも無事?乗り切り、8月1日夕方、みな寝不足ハイなままクライマックスを迎え、終了と相成りました。

参加してくださった皆様、来てくださった皆様、本当にありがとうございました。私も体は疲れたけれど、みなさんのエネルギーをがっちり受け止め、力分けてもらった気分です。
ありがとう!!

展覧会始まりました!

展覧会「土の器であること。」始まりました!
サブタイトルに〜「生きる」を楽しむロック魂の展示と販売〜とつけましたが、思ったとおり、そんな心をを持った人たちが集結しています。出展者ももちろんですが、来て下さる方々も、初日から個性的で熱い方々が、京都から、和歌山から、東京から……。会場で新たに知り合ったり、実は知り合いだったり、様々に綾をなして、アメーバーのようになにかが形を変え広がっていたりしていて、会場、まことに面白いです!

石田佳織さんの様々なツボ。50個も来ています。下に敷いてあるむしろ(ご実家から持ってきてくれました)がまたよく似合っています。貝殻やサンゴを砕いて入れて野焼きしたものの他、本焼きと野焼きを数度繰り返したものもあり、炎の力を感じます。

沖縄の竹、ホウライチクを使った、バーキやディールと呼ばれる生活道具としての竹細工。細かな部分に沖縄ならではの暮らしの知恵が詰まっています。沖縄の伝統的竹細工師・津嘉山寛喜氏のもとで学んだ若き新星、竹市彩乃さんの作品です。

 

沖縄に暮らす森岡尚子さんの写真。やんばるの鮮やかな植物や緑や海の青が、沖縄の風を伝えてくれています。そして、お料理上手な彼女の写真は彩り華やか、見ているだけで「ああ、おいしそう!ってつばを飲み込んでしまいます。31日〜1日には、御本人が在廊予定ですので、田んぼで収穫したお米をテラのおくどさんで炊いて、みなさんと一緒に食べたいと予定しています!
森岡さんが満月の日に仕込むという、20種類もの野草が入った酵素シロップと絵葉書もあります。

いつ飲んでみてもワッテチャイのチャイはうまい!どこと比べてもかなりうまい!
甘くて濃厚でスパイシーで、チャイはこうでなくっちゃと思う。
暑いインドの夏に熱いチャイを飲んだほうが体が落ち着くのは、訳あってのことなのでしょう。
やっぱり夏こそチャイだ!

2階の石田作品。ツボだけでなく、茶碗や皿類もあります。
ちゃんと成形されて、青い美しい釉薬をかけて、きちんと本焼きしたあと、それをふたたび野焼きしているのだそうです。炎に焼かれて、青い釉薬の下から、予期せぬ赤い色が出現したり、皿の表面にも思いがけない立体的な表情が現れています。
自分のイメージした形をあえて壊してまで、その先の予期せぬ世界を目指すイシダカオリの挑戦を、ぜひ、じかにご覧あれ!

 

 

いよいよ明日から!

「土の器であること。」展覧会はいよいよ明日からです。

今日は石田佳織さんと搬入作業でした。

梱包を解くたびに、様々な野焼きの土器が現れて、なんだか気分は遺跡の発掘現場のようです。
おお!これが縄文土器か?!(ではなくて)、石田佳織さんの土器か!
と思っているうちに、佳織さんの頭の中には、すでに空間構想がちゃんとできているらしく、あれよあれよという間に思いがけないコーナーが組み立てられていきました。

 

土器の中には、サンゴを砕いたものや、貝殻を砕いたものを入れていて、そうした石灰分を入れることで、焼いたときに日比や割れがでてしまう危険性も高まるのだそうですが、壊れることを恐れずに何度でもトライし、朽ち果てたもの、生き残ったもの、どちらも見せたい、とのことで、砕けた時をみていると、いろいろな感慨が湧いてきます。
そして、貝殻の粉が土器の中に星のように散りばめられた壺、ぜひ直に見ていただきたい。
美しいです!!

これははしごを二つつないでできた展示台。会場にてササッと組み立てられましたが、シンプルながら決まっています。

こうして、遺跡発掘現場と思っていたのが、いつの間にか、展示会場へと変貌を遂げていきました(と思う)。

石田佳織さんが沖縄で出会った竹市彩乃さんの生活の民具としての竹細工のこと、
自然の中で冷蔵庫を持たずに暮らす森岡尚子さんの野草の酵素シロップやたくさんの沖縄の写真のこと、
そして、ワッテチャイさんの本場インド仕込みの甘くてミルク、スパイスたっぷりのチャイのこと、

まだまだ書き足りませんが、それは追ってまたかきますね。まずは明日からの展覧会を無事オープンすることとしましょう!

石田佳織さんのこと

祇園祭の山鉾巡行も終わり、京都もいよいよ本格的な夏到来のはず、、とはいえ、今年はまだ雨が続いていてなんだか変な天気ですが、それでも自宅のこぶしの木からは、蝉の鳴き声が聞こえてきましたよ。

さて、次回の展覧会は7月末の愛宕山千日詣り前後に行われる「土の器であること。」野焼きの土器にこだわる石田佳織さんの展覧会に向けての作品制作が続いています。

少し前になりますが、大阪にある石田さんの仕事場を訪ねました。
以前は信じられないほど山奥に暮らしていた(集落の住人は、クマと格闘したこともあるという90代のお年寄りと彼女の二人きりしかいなかったし、その地はかつて南方熊楠が粘菌調査に逗留していたこともあった)石田さんですが、現在は生まれ育った大阪の街が生活の場です。
下町の風情も残した大阪の町なかで、こんな原始的な大地のエネルギーほとばしる土器の制作が行われているなんて、誰が想像できるでしょうか。

チラシに使った石田さんの写真は、実際のご本人より老けて見えるようで気になっていたので、今一度仕事場で撮った写真をアップしておきます。

手びねりで作られる壺には、沖縄のサンゴを砕いたものを入れています。それを入れ込むことで成分的に壊れやすくなる危険性もあるらしいのですが、あえてそこに挑んでいるそうです。脆さも含めて「土の器であること。」にこだわる石田佳織さんの土への思いを強く感じました。
「物が壊れていくこと」を恐れず受け入れながら、新たな創造に向かっていく。そこに、石田さんのものづくりがあるような気がします。

仕事場は大変整頓されていて、いつも目につくいちばん高いところに、今展に一緒に出展参加していただく森岡尚子さんが撮影した沖縄やんばるの森の写真が飾ってありました。この写真をみて、沖縄の大地のエネルギーを感じながら、作品を作っているそうです。

引き続き、今回の展覧会メンバーのことなども、少しずつアップしていきたいと思っています。

「愛宕山千日詣りの前後に

7月27日(土)〜8月1日(木)『土の器であること。』

「土の器」にこだわり、野焼きで土器を作る石田佳織さんと、彼女と縁を結ぶ「生きる」を楽しむロック魂の人々が、千日詣り前後の愛宕山の麓に集結します。沖縄、和歌山、大阪、京都、インドを股にかけて、大地のエネルギーをそれぞれの形で表現します。31日夜はオールナイトの予定です。登山、お詣り予定の方は、ぜひお立ち寄りください。作家や作品とじっくり向き合いたい方も歓迎します。どうぞごゆっくりお越しください。

清滝ホタルライブ終了

清滝ホタルライブ、無事終了しました。


「無事」って言っていいのかな?
というのも、ライブ前半は水辺で川の水とまわりの青もみじと空がピアノと声と溶け合って、ほんといい雰囲気だったんだけれど、

ライブが佳境に入った頃に、ポツン、と来たかなと思う間もなく、ザア〜ッとバケツをひっくり返したみたいな雨になってしまい、お客さんには予め渡してあったビニール袋をかぶってギャラリーに逃げ帰ってもらったものの、演奏者・音庭園のお二人は、楽器や機材を動かすこともできない状態となり、雨が小止みになるまで、機材を守ってずぶぬれのまま雨の中にいるしかなかったんです。

それでも、なんとかギャラリーに戻ったあとは、すばやく室内ライブの用意をしてくださり、かまどごはんの夕食後は室内ライブの第2ラウンドが実現しました。

 
でも、雨の影響で夜10時まで開いているはずだった駐車場は夜8時で閉まることとなってしまい、車組はなんとかちらりとホタルが見られたかなあ?(電車組はその後ゆっくりホタルを堪能できましたが)。

自然はなかなか私たちの思う通りにはなってくれません。それが自然っていうものなのでしょう。それもこれもそっくり受け入れていくしかないのが自然とともに生きる私たちなのでしょうね。

それにしても、あんな雨の後にも何事もなかったようにふうわりふうわり飛び交っていたホタルたち。毎年、暑かったり寒かったり、豪雨があったり日照りだったり、天候状況もいろいろですが、それでも毎年この地に飛び交って、子孫を残し、繁殖を続けているわけですよね。あんなに儚いイメージなのに、ホタルってすごいなあ。
私達はホタルにもかなわないなあ、なんて思ったりしました。

ピアノ、ボイス、ハープ、スティールパン、この日の音色が、来られた方々の心に心地よく響いていたら幸いですが。

家具とかつみさんと清滝の不思議な時間

昨日は風吹き渡る初夏の爽やかなお天気で、今日は一転一日雨模様でした。
展覧会中に雨が降ると、私はつい「こんな天気じゃあ、清滝まで来てくれる人は少ないだろうなあ」とちょっと悲しい気分になります。でも、かつみさんは、「今日は誰が来てくれるかなあ。こんな日はゆっくりお喋りができていいぞお」と楽しそうに言います。
そして今日もそのとおりの日となりました。


こんな雨の日に来てくださる方は、かつみさんやかつみさんの家具にしっかり向き合おうと思ってきてくださることが多いのです。互いに気持ちも落ち着いて、じっくりゆっくりお話できて、面白い話が聞けます。

 

いろいろなテーブルや椅子に座ってみながら、木の感触を確かめたり座り心地を試したりしつつ、お茶を飲んだり、様々なお話をしたり、木をめぐる物語を聞いたりする時間は、なかなかいいものです。時間が伸びたり縮んだりフッと消えたりするようなひとときがすぎてゆきました。

かつみさんの穏やかでポジティブな思考回路が、そんな気を育んでいるようです。「ここは桃源郷のような不思議なとこだなあ」とかつみさんが言いますが、その気を生んでいるのは、かつみさんの方だと思います。終わってみれば、おだやかで楽しい雨の1日でありました。