カテゴリー別アーカイブ: 清滝テラ

トンネルの向こう側

清滝テラでの向坂典子展が進んでいます。

今日は野点茶会の予定でしたが、残念ながら無情の雨にてお茶は清滝テラの2階で行いました。
川原での一服はかないませんでしたが、野花の茶碗が並ぶ中、茶箱を開いて気分は野点。リラックスして皆でかわりばんこにお点前し合いました。


お菓子は3色の練りきりを手作りしました。エゴノリという海藻を使ったくずまんじゅうのようなお菓子は向坂さん作です。


異なるお抹茶を二服いただいた後は、音庭園のお二人、村田聡さんとラブシェアリングひろこさんによるピアノとボイスの演奏を楽しみました。

世の中は明るいとはいえず、だれもが気分も暗くなりがちの今日このごろでしたが、トンネルを超えた先の清滝にはちいさな別世界があり、ここでは春のひとときをささやかに楽しめる、そんな幻想をいだいてしまうような一日でした。

この日をご一緒してくださったみなさんに感謝を!

始まります、向坂典子展

いよいよ向坂典子展始まります。
無事若狭から到着、搬入開始しました。

向坂家で育てられ、先日花が開花したばかりのセツブンソウも、大皿にじっくり描かれています。

皿や鉢もずらりと揃いました。いつもの小皿サイズに加えて、動物シリーズのちっこい豆皿サイズがすごく可愛いです。

うさぎの蓋物、今回は細部にこだわり、描き込まれています、こだわりはどこに?
それは見てのお楽しみです。

2階には百花が小鉢が新サイズとともにお目見えです。

竹紙カードはまた明日のお楽しみにとっておくことにします(実はまだ最後の展示準備中なんですが、竹紙カードも百花出来上がりそうな勢いですよ。これもどんな展示になりますか、新しい試みに挑戦中です)。

展覧会は3月6日(金)〜3月15日(日)まで清滝テラにて開催中です。

3月の展覧会について

3月6日から15日までは向坂典子さんの展覧会です。

このところ新型コロナウイルスの感染者拡大で日本中が騒然としています。
たしかに未知のウイルスに不安は増すばかりで、すでに全国規模のイベントや催しは中止が相次ぎ、昨日には全国の小中高校の休校要請も出されました。

そんな中で今度の展覧会をどうするべきかーー、向坂さんとも真剣に考え話し合ってきました。
来場される方々や、作家の向坂さん、自分たちも含めて、安全性はいちばん大切なことです。
そこはどうだろうか?
清滝は山里のギャラリーですから、もともとこの辺り一帯人は少なく、古民家ですから通気性はあり(隙間風?)、会期中でも大勢の人が会場内に押しかけるといったことはほぼありません。ただ、ここまで来ていただくためには、何らかの交通手段で移動して頂く必要があり、そこには何らかのリスクがないとは言えないと思います。
一方で、向坂さんは会期中は清滝テラに宿泊予定なので移動のリスクは少なく、私も自家用車で自宅と清滝を往復しているので、そのへんの問題は少なそうです。

はて、どうしたものか、、、。
いろいろ悩み迷ったのですが、私たちは今回、展覧会を予定通り開催しようと思います。
少なくとも、私と向坂さんは会期中会場にいて、安全衛生に留意しながら、ゆっくりのんびりと展覧会を開催する予定です。

向坂さんは福井の田舎で、一から十まで手作りの暮らしを実践しながらものづくりをしています.。テラもまた、人と自然により近づきたいと、街中から拠点をここ清滝に移し、足元からの暮らしを見つめてきました。
そんな両者ですから、私たちの催しは、街の大掛かりな集客イベントとは異なり、ここならではの小さな心落ち着く催しなのではないかと思っています。

健康状態や移動その他に不安を感じる方は、どうぞ無理をなさらず、またの機会にお越しください。もし、来ようと思ってくださる方がおいででしたら、会期中、私たちは安全衛生に留意しつつ会場におりますので、お会いできる喜びを噛み締めながら、ご一緒にゆったりしたひとときを楽しみましょう。

テラにはテレビもありませんので、しばしコロナのニュースから離れ、外界の喧騒を離れた時間が過ごせるかもしれません。消毒も大切ですが、時には心の洗濯の時間も大事なのではないかと思いました。

会場には、皿や鉢や型染めの中に、一足早い野の花がいっぱいです。
会場には、私たちも来場者もできる手仕事をあれこれ持ち込んでいる予定ですので、時間の許す方はご一緒にどうぞ。

以下は最後の制作中の向坂作品より。
黒い線は絵のアタリのための炭線で、これを窯で焼くと炭は炭化して消えるのだそうです。
完成品は会場にてご披露を。

清滝は春の気配

今日の清滝はポカポカいいお天気でした。

家でテレビを見ていると、新型コロナウイルスの感染拡大のニュースが次々報じられ、これから世の中は一体どうなっていくのだろうと考え出すと、つい暗い気持ちが漂ってしまいます。
それで、ここのところ、清滝で小さな大工仕事に励んでいます。

清滝テラは山間の古民家ですから、やっぱりちょこちょこ補修が必要です。傷んでいたトイレの扉を直し、駐車場の壊れたドアノブを取り替え、みんながいつも開け方を迷うギャラリーからトイレへの出入り口に取っ手をつけました。一番の難関は湿気の多い北側の木戸の補修で、ここは四苦八苦しながら、最後の調整中です。

現在の清滝は、ほとんど人気がなく、たまにがさがさ音がするのは山のお猿さんだったりして、いい空気です。
橋の袂にはロウバイと紅梅が満開で、今日は水もキラキラしていましたよ。

3月の向坂典子さんの展覧会までには、補修を終えておこうと、小さな工夫を重ねています。

 

向坂典子作品展のご案内

2020年3月6日(金)〜3月15日(日) 〜早春の清滝を楽しむ〜
おなじみ向坂典子さんが若狭からやってきます。手を動かしてものをつくること、自然を楽しむこと、美味しいものを食べること、そんなことが好きな方は早春の清滝に集まれ〜!

会期中イベント

★ 野点の茶会 3月10日(火) 13:30〜15:30  参加費 4,000円  要予約 10人 (雨天室内)  *早春の清滝川を散策し、川原でお抹茶とお菓子を一服
茶器と柿渋小風呂敷は各自お持ち帰りいただけます

★ 竹紙型染めカード作り 3月12日(木 13:30〜    参加費 1,500円〜 予約優先
*テラの手漉き竹紙に向坂さんの野花や動物などの型紙で型染を施し、特製グリーティングカードを作りましょう

*お電話、Fax、メールでご予約お待ちしています。

★ その他、会期中時間が許せば簡易金継ぎ、はりこ、一閑張、竹紙カードなどなど制作WS可能です。ご希望の方は日時ご相談ください。
火を使って美味しいものを食べることも日々行われています。
作品モデルにも数多く登場する、向坂さんの相棒、うさぎの碧ちゃんも時々会場を走り回っていますよ、きっと。

 

 

漆部作品発表会

今年のテラ漆部の締めくくりとして、今年つくった参加者の漆作品を持ち寄り、作品発表会を開催しました。

作品発表会と言っても、私達の漆は日常の暮らしの中で使っていくことを目的としているので、各自つくった漆が生きる形を考え、似合った料理も持ち寄り盛り付けてもらうということにしています。みんながつくった漆の器と様々な料理がテーブルに並びました!

煮物、汁物、揚げ物、寿司、炊き込みご飯、サラダ、発酵食品、和菓子、デザート系など、さまざまな食物が漆の器に盛り付けられて登場しました。なんとも贅沢な気分です!美味しいものが漆の器でさらに美味しく豪華に感じられ、二乗の喜びです。

私は今年、テーブルの塗りにも挑戦しました。料理が乗っているこの台も拭き漆したものです。
かつみゆきおさんにつくってもらったこたつの天板なので、なるべく木目を活かしたいと思い、こちらは薄めの色の仕上げに。

こちらはかまどを使わないときにテーブルとして使えるようにとつくった木の台。水気のものを置いても大丈夫なように、こちらは少し濃い色に仕上げました。

皆で漆のことや木のことなど話が弾み、来年は(大胆にも?分不相応にも?)手びき足びきの轆轤にも挑戦したいと大盛り上がり。さて、どうなっていくことでしょうか?
来年の漆部をお楽しみに。

 

 

 

小林斐子展終了しました

今年は穏やかなお天気に恵まれました。
外は紅葉真っ盛り。内は染色と手織りの洋服がせいぞろい。

 
会場真ん中にはドド〜ンと柿やカラスウリ、ナンキンハゼ、ソヨゴ、椿、アジサイ、などの植物が活けられ、すっかり秋色で満たされました。

原始機のワークショップは、人気につき、日数を増やして実施され、連日会場に座り込み、体を張って機を織る方々の姿がありました。

 

 

手紡ぎ、草木染め、手織りの自分だけの絹糸のストールです。時間はかかりましたが、皆さんそれぞれに個性的で素敵な仕上がりでした。
楽しい時間でした!

今年の清滝の紅葉は、ここ数年で一番きれいだった気がします。

そろそろ紅葉見頃です!

今年は暖かいせいか、少し紅葉が遅いなあと思っていましたが、このところのお天気と朝晩の冷え込みで、紅葉の色づきが進んできました。
鳥居本の平野屋さんあたりはちょうど今が見頃、愛宕寺から清滝は、まだ少し緑がかっていますが、緑や黄色や赤の紅葉が入り乱れてさまざまに色づいている自然の景色が私は好きです。
たぶん、この1週間がこのあたりの紅葉は盛りとなりそうです。
日に日に変化していく色合いを楽しみたいと思います。

「ことばの勉強会」を終えて

11月9日、「ことばの勉強会」が終了しました。

苅谷夏子さんと金水敏先生、お二人のお話を聞き、ご参加いただいたみなさんともいろいろなお話をしながら、ことばの海に学び遊んだ一日でした。あらためて、日本語は豊かな言語なのだなあと思いました。

日常的なコミュニケーションの中でことばが大切なのはもちろんのこと、医学でも技術でも契約でも取扱説明書でも、ことばを理解していなければ大変困ります。また、人は話すことばを通じて、相手がどういう人かを知り、その人の立場を知り、役割を演じることもできる。さらに、ことばの端々からは、その心の奥に潜む小さな思いまでを汲み取ることもできるのだと感じました。

苅谷さんの授業(大村はま先生の中学生向けの単元学習をそのまま参加者の皆さんとやるのです)は、隅田川の花火大会の新聞記事を4紙見比べて表現の違いを比べる学習でした。大人でも漠然と考えると難しい学習と思いましたが、そこは大村先生のてびきの技が光ります。ちょっとした「観点」を持って考えていくと、不思議なほど具体的に違いが浮かび上がってくるのに驚きました。ちょっとしたマジックショーのような授業でした。

金水先生は、話し言葉の研究がご専門で、その代表とも言えるのが「役割語」の研究です。「役割語かるた」はとてもわかり易くおもしろい!老人や子供やお嬢様やおっちゃんや奥さんの絵札と話しことば札の組み合わせがピッタリはまったりずれたりすると「な〜るほど!」と膝を叩くようで、ことばと役割の関係が明らかになっていくのでした。

後半は、村上春樹の小説と方言の関係を紐解く講演で、実は関西出身である村上春樹が関西弁を封印して標準語で小説を書いていったこと、そして再び関西弁の封印を解いていくさまを、その精神的な背景とことばの関係から明らかにしていくという、ちょっと心理学的な推理小説のようなことばの世界へのアプローチでした。(そこには金水先生ご自身の若き日の大阪ー東京体験もオーバーラップされていたのです)

あっという間に時間は過ぎて、質疑応答から懇親会へとみなの会話は途切れることがなく、みなさんのことばを巡る話題もその振れ幅の広かったこと!

贅沢な会をさせていただきました。ありがとうございました。