カテゴリー別アーカイブ: 清滝テラ

小林斐子草木染織展のご案内

毎年紅葉の時期に開催している滋賀のベテラン作家・小林斐子さんの草木染織展〜2019初冬彩点〜を開催します。今年は11月19日(火)〜24日(日)までの会期です。

会期中の水、土、日の3日間、原始機でミニストールを織るワークショップを開催します。ごくごく単純な手作りの原始機で、腰で糸を張って支えながら織っていくやり方ですが、小林さんが草木染めしたシルクの糸を使って、自由な色の組み合わせで、自分だけのオリジナルストールを編むことができます。(時間は仕上げまでに3〜4時間かかります)

 

「ことばの勉強会」やります

日時 11月9日(土) 13:00~16:30
場所 清滝ギャラリーテラ(京都市右京区嵯峨清滝町11−2
参加費2000円 予約優先(当日も可)

私(テラ代表=小林)の中学校の国語の先生だった「大村はま先生」(今なお国語教育会ではその名を知られる伝説教師です)の教えに学びつつ、小さなギャラリーには贅沢すぎるお二人の講師(苅谷夏子さん 金水敏さん)をお招きして、ことばについて学び考える会を開催します。

内容
13:00〜14:30
講演1.苅谷夏子さん「大村はま先生に学ぶ」(大村はま記念国語教育の会事務局長)
大村はま先生の教え子であり、後年の大村先生を支えながら国語教育研究会や講演活動をおこない、いくつもの著書も記されている苅谷さんに、大村はま先生とその国語教育についてお話いただきます。後半は大村はま先生の模擬授業を、苅谷さんと会場のみなさんと共に実際にやってみましょう!

14:30~15:00  小休憩 ティータイム

15:00〜16:00
講演2. 金水 敏さんによる「ことばの力を語る」  (大阪大学文学部教授・言語学者)
大阪大学文学部長として卒業式で読まれた式辞は多くの人の共感を呼びました。「文学部ってなんの役に立つの?」「ことばってなんの役に立つの?」言語学者として、古典から現代カルチャーまでを幅広く見渡し、ユニークな観点から研究していらっしゃる金水さんに「ことばの力」について語っていただきます。

16:00〜16:30 会場との質疑応答

「ことばではなく心だ」と言う人もいるけれど、私にとって、ことばは心を伝えるための一番の表現手段です。
自分の思いを確かなことばに乗せて伝えたいと思うし、誰かの思いもまちがえることなくしっかり汲み取りたい。そのためには、もっともっとことばを理解し吟味し大切に伝えたい。
今、それがきちんとできていないから、多くの様々な行き違いや問題がおきるのではないかー。そんな思いも抱いています。

ことばについて考える1日をご一緒しませんか?
お申込みはテラまでお電話・FAX・メールでどうぞ。

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「古布創作人形&キリムと絨毯」展終了しました

途中報告する間なく、展覧会が終了しました。

19日のライブの様子。

CHIKOさんの歌声、素晴らしかったです!
アフリカの言葉で歌ったオープニングの歌も、コンゴ出身のお父さんがCHIKOさんんのために作ったという子守唄も、英語の歌も、日本の歌も、どれも圧倒的な迫力で、胸の奥から出てくる歌声は深く心に響きました。

この日はCHIKOさんのお誕生日。歌の合間には、これまでのご自身の歩みを振り返りながらのトークもたくさん語ってくれて、そのお話もまた心に響いたのでした。
そして、「ちこのお誕生日は、私を生んでくれたお母さんの日でもある」そんなことばがサラッと出てくるCHIKOさんを育てたお母さんもまた、すごいエネルギーとポジティブな精神の持ち主だと感じました。

テラのご近所で日頃からお付き合いのあるピアニストの村田聡さんに音響機器を借りたご縁で、CHIKOさんのボーカルと村田さんのピアノのセッションも2曲実現しましたよ。

歌とピアノが響き合いトークするようなセッションは、その場にいた人だけが味わえる臨場感で、演じる人も観客も皆が充実した楽しさを味わいました。

展覧会の後半には、イランのキリムを紹介するアリアナのマルフィーさんが、イランのランチを作ってくれましたよ。

キリムに座って、古布の人形を眺めながらいただくランチは、まさに時間も空間も飛び越えて、自由な異邦人になった気分でしたよ。

またいつか、こんな濃密なひとときを皆さんとともに味わいたいと思っています。

ありがとうございました。

 

搬入完了

キリムと古布創作人形、無事搬入しまして、大体のところ飾り付けも出来上がりました。

それぞれかなり個性的かつ独特の存在感を放つイランのオールドキリムと無国籍な創作人形たちが、互いに引き立てあい、古民家のテラ空間にしっくり溶け込んでいるのは不思議です。

ワタシ的にははじめましての空間にもかかわらず、すっかりくつろいだポーズで寝そべる陶人形たちも、なかなかお気に入りです。「いらっしゃい!」と手を挙げる招き猫たちもいろいろ来ていますよ。

明日10月18日(金)〜23日(水)の会期です。

10月19日のCHIKO弾き語りライブ

さて、来週後半18日からは、清滝で古布を使った創作人形とキリムの展覧会が始まります。
19日午後には、CHIKOさんのライブを開催予定です。
今日はそのご紹介も少ししますね。

CHIKOさんは人形作家の松本昌子さんの娘さんで、お父さんはB.B.モフランさんという著名なコンゴ人のキーボード・パーカッション奏者です。

CHIKOさんは、去年のキリム展のとき、お母さんとともに清滝に遊びに来てくれて、会場でちょっとだけ生声を聴かせてくれたのですが、そのダイナミックな歌声に圧倒されました。
そして、すぐにライブをお願いしたんです。
ジャズ、ポップス、ゴスペル、アフリカ音楽から民謡までなんでもござれ。ジャンルを飛び越えていくというか繋いでいくというか、とにかくすごく魅力的なシンガーです!

子供の頃には、みんなと同じではない自分に悩んだ時期もあったとお聞きしたCHIKOさんですが、今ではみなと同じでないことが自分のスペシャルな個性となって、全国的に大活躍しておいでです(大活躍すぎて、少し前に喉を痛めてしまったとのことで心配ですが、キーボードの弾き語りでゆったりしたギャラリーライブを皆さんとともに楽しみましょうとお願いしています)。

そんなライブ、ぜひ多くの方に聴いていただきたく、「どうぞ、みなさん、来てくださ〜い!」とお誘い申し上げます。
私も9月は義母のことで皆さんへのお声掛けが細やかにできていなかったこともあり、ちょっと焦りながら予約受付中。

10月19日(土)午後1時半〜 料金2500円(飲物と松本昌子さんお手製のスナック付)
「おっ、ちょっとおもしろそうじゃん、行ってみようかな?」という方、テラの小林まで、どうぞメールでも電話でもご一報くださ〜い!!

展覧会は10月18日(金)〜23日(水)まで。
詳しくは下記をご覧くださいね!

安全を願いながら

台風19号が迫る日本列島です。
今の所、近畿は雨だけでさほど風などありませんが、過去に例を見ないほどの規模になるかも、との報道ですし、新幹線や飛行機なども殆ど運休状態になる模様ですから、今日はできるだけ動かないほうがよいでしょう。私もしばらくサボっていたブログの更新などしようと思います。

さて、まず、先日小林斐子さんとご一緒に行ったくつきの草木染め野外教室のご報告を。
「くつきの森」は広大な自然の森の中に、野外学習ができる施設がいくつかあり、私達は屋外に作られた本格ピザ窯の横に草木染めの道具一式を持ち込んで、ワークショップをしました。

この日の染織植物はクルミとウワミズザクラ。木を削り、葉をザクザク切って、材料とします。

ロケットストーブに焚き木を突っ込みながら煮出していきます。

色を十分に引き出してから、いよいよ布や糸を煮染め。

煮る作業のあとは、媒染をして、さらに煮込みます。
茶色はクルミ、赤はウワミズザクラです。

どちらもなかなかいい色に染まりましたよ〜。
シルク、ウール、綿と、素材によって染まり具合や色も異なりますが、それもまた面白いです。

「くつきの森」では、小林斐子さんや森の運営事務をされる海老澤さんに植物ガイドをしていただ来ながら森を散策したり、

みなさんご一緒にピザ作りをしてピザ窯で焼いて食べたり、森の1日を堪能しましたよ。

 

これは私が染めたシルクTシャツとストール。草木染らしい雰囲気あるいい色合いです。
さらにこの日は竹紙作家の菅野今竹生さんもご一緒だったので、竹の繊維も染めました(写真は後日繊維を紙に漉いたものです)。

また機会があれば実施したいですね。やっぱり「森の生活」は自然の恵みがいっぱいあって心楽しいです。

古布創作人形展&キリムと絨毯展

イランのキリムでおなじみのアリアナキリム&ギャラリーのマルフィーさんがご縁をつないでくださり、国際的に活躍する古布人形作家・松本昌子さんの作品展と、キリム・絨毯のコラボレーション展が実現することになりました。

松本さんは富山で生まれ、アフリカでも 暮らした経験を持ち、創作活動を続ける国際派の作家さんです。作品は、時代も国籍も超越した 異邦人のような創作人形たち。じつは、様々な国の古布で作られているそうです。

 

異なる国のそれぞれの文化の中に、形は違えど、どこもかわらぬ衣食住の暮らしや 家族の生活があるー、そう思うと日本もアフリカもイランもぐんと近くに思えます。  今回は、時間も空間も飛び越えて、アリアナさんのキリムや絨毯と松本昌子さんの 人形作品のコラボレーションを楽しみたいと思います。

 

古き良きものは新たな創造を 生み、現代にも生きていくことでしょう。「異」も「和」も溶け合って。

会期中には、松本さんの娘さん、CHIKOさんによる弾き語りライブも予定しています。  ダイナミックでソウルフルな歌声は、あっという間に時空を飛び越えそうですよ。


ライブは10月19日午後1時半より。参加費2500円(ライブ、飲み物、軽食付き)
ライブ後には昌子さん手作りの軽食と飲み物も用意しています。ギャラリー作品をゆっくりご覧頂きながら、アフターライブも楽しみましょう。

10月21日(月)22日(火)には、ランチタイムにイランの家庭料理がギャラリー内で召し上がっていただけます。

アッシュ(イランの家庭ではおなじみの煮込みスープ)とパン、紅茶  800円
*アッシュの中身は、緑のアッシュ(ほうれんそう+鶏肉団子)赤のアッシュ(トマト+豆、チキン)など日によって材料が変わるそうです。
*予約優先、売り切れ終了となります。

皆様のお越しをお待ちしています!

 

テラ漆部の夏

今年も7,8月限定で清滝テラにて漆部やっています。

始まりは4年ほど前になります。
テラによく来てくれていた友人と漆談義で盛り上がりました。漆は素晴らしい。最強の塗料であり接着剤でもある。ハレの日だけの高価な漆ではなく、日常に使える漆を復活させたい、国産漆を暮らしの中で復活させたい。

私達は、かつて暮らしの中にあった、岩手の浄法寺菓子盆や滋賀の朽木盆といった、古き漆を紹介するの展覧会を行いました。と同時に、自分たちでもこれからの漆を考えながら、拭き漆の制作を始めたのです。漆は、友人が岩手の浄法寺で自ら漆掻きの修業をしてきた生漆を樽ごと持ち帰り、和紙で濾しながらすこしずつ使っていきました。

最初は先生のところに通いながら室を使ってやっていましたが、先生と日時を合わせて回数を重ねていくには限界もあり、そのうち、とても良いことに気がついたのです!
清滝テラは山と川に挟まれた谷あいのギャラリーで、梅雨から夏の時期にはいつも湿気に悩まされてきました。でも、漆は湿気と温度の中で硬化していきます。この時期の清滝テラをつかえば、ギャラリー全体が天然の室状態。そうだ、夏はここで漆塗りをしよう!

そんなことからテラ漆部が生まれました。
特別先生を招いて行う教室ではありませんから、名称はあくまで「テラ漆部」です。時期は7〜8月限定。暑い時期ですので、いつも汗が額から滴りますが、漆のついた手(手袋)では汗を拭うこともできません。そこで、またまた良いことを考えました。
漆塗りの前に、目の前の清滝川でひと泳ぎするのです。川の水は夏の盛りでもひんやり冷たくて、体の温度を一息に下げてくれます。
私達は、これを「河童部」と称し、こちらも夏の恒例行事となりました。

 

今年も河童部と漆部の組み合わせで、漆部は元気に部活が続いています。
塗り終えた漆は、しばらく時間をおいてしっかり乾かしてから、みなでそれを使った料理会をすべしと計画しています。

暑さ厳しい夏ですが、この楽しみがあるおかげで、今年も楽しく夏を過ごしています。

能登よろみ村への旅

今年も能登よろみ村へのテラツアーを行いました。

よろみ村は、能登半島の山中にある禅寺龍昌寺を中心とした小さな集落です。
龍昌寺のご住職、村田和樹さんは、今から40年余前、これまでの寺のあり方に疑問を覚え、金沢の代々のお寺を離れて、能登山中に居を移しました。山林を開梱するところからはじめ、寺を建て、そこで田畑を耕し、自給自足に近い暮らしをしながら、本来の禅のあり方を追求して暮らしてきました。

 
そんな和樹さんの生き方に共感する人々がすこしずつここにやってきて、5家族がともに暮らすことになりました。子どもたちが小さいときは、食事も畑も共同で、大きな家族のように暮らしていたそうです。その後子どもたちも成長、自立し、今はすべて共同ではありませんが、お風呂は共同の五右衛門風呂です。今回私達が訪ねたときは、久々に村田家の子供達4人がみな家に勢揃いしていて、かつての大家族の暮らしを思い起こさせてくれました。

みなが自然に台所に立ち、それぞれできることをして、大勢で一緒にいただく食事です。
私達のような家族もどき?の来客もしばしば訪れて、食事の後は暮らしのことから哲学的なことまで話に花が咲きます。

和樹さんの妻、啓子さんは、藍染と柿渋染をしていて、藍の栽培から伝統的なスクモづくり、染作業までを一貫して一人でやっています。私達も藍染に参加。

 

素手で藍甕に手を突っ込んだので、ゾンビの手になりました。

それぞれ個性あふれる藍染作品ができましたよ!

1日、能登の海にも行きました。
海遊びの指南役は同じよろみに住み、テラでも幾度も展覧会をしていただいていておなじみの版画家の江崎満さん。釣名人でもあります。カヤックも操ります。

今回は江崎さんの昔からのご友人家族や村田家の男子たちも一緒に行ったので、潜るは潜るは(私もちょっと参加)。

子供の頃からプールに行く機会はなく、江崎家の子供達とも競い合って10m位は潜っていたそうで、この日もサザエやアワビ、岩牡蠣までとってきましたよ。
おかげで晩御飯は海の幸を堪能しました。

お料理上手の啓子さんに加えて三男鹿くんは日本料理の料理人でもありますから、見事な料理っぷりです。

 

龍昌寺ご住職の村田和樹さんと啓子さん、秋田犬のアキ、子猫のユキ。
ありがとうございました。お世話になりました。

修行に行ったと言うよりは、お寺の暮らしの中、大きな家族の中にちょっと紛れ込ませていただいて、おいしくたのしい心身の修養させていただいたような4日間でありました。