ふろしき展出展紹介その3 アフリカドッグス

アフリカドッグスは若い会社です。京都生まれの中須俊治さんがトーゴを旅して、その国と人と布に出会い、日本に戻って働く中で、京都の染め工房の職人さんにも出会い、それぞれの素晴らしさや問題点につきあたりながら、トーゴと京都を布で結ぼうと会社を立ち上げました。

昨年春には、その挑戦を『Go to Togo』(烽火書房)という著書も記し、さらに去年秋に西陣の一角(西陣テラから徒歩10分の場所!)に店舗も構えられました。

店舗では生地や製品の販売もしつつ、トーゴの職人さんが、フリーハンドで裁断もし、ミシンも縫うというトーゴ式の仕立てで、服のオーダーも行われています。

そんなアフリカドッグスさんに、風呂敷の制作をお願いしました。大胆な色合いや柄のトーゴの布は、もちろん服もかっこいいけれど、誰でもがどこででも着れるとは限らない、でも、風呂敷だったら、布の良さを大いに楽しめるなあ!と思ったからです。

アフリカのバティックやアフリカンプリントも魅力的ですし、さらに、トーゴのデザインを京都の染め工房で重ね染したもの、そして、中須さんが京都で出会った染め職人、西田さんによる染め布も風呂敷に仕上げていただきました。

アフリカの染め布と京都の染め布、遠く離れたようでいて、どこかつながるところもある人の手の仕事。先進国が途上国を助ける、とか、豊かな国が貧しい国に手を差し伸べる、とかいう論理とは異なる、これまでとは違ったかたちの経済のあり方や世界の未来を中須さんは思い描いているのかな。そんな気がします。

若き起業家のプロデュースしてくれる風呂敷も楽しみにしています。

ふろしき展出展紹介その2 Shoku

Shokuは、ラオスを中心とした手紡ぎ自然染色手織りの綿布を扱う会社です。

ラオスの田舎では、棉を種から植えて栽培し、ワタをとり、手で紡いて糸を作り、さまざまな植物で染めあげ、手織りするという作業が、まだまだ生活の中で当たり前のこととして行われています。現代の日本では、そうした生産は「オーガニック」「貴重な手紡ぎ手織りの草木染め」ということになると思うし、これからはアジアでも本当に少なくなりつつあると思うけれど、Shokuさんは、そうしたラオスの暮らしの中での綿布の素晴らしさに早くから注目し、地域の人々と繋がり、制作指導もしながら、その布を日本に伝える役割を担ってきました。

アジア綿はダウンボールのように空気を多く含み、暖かく、風通しも良い、肌触り良い木綿です。

こうしたラオスの布を生地販売されるほか、服を作ったり、小物を作ったりして販売されています。

今回はそんなShokuさんに風呂敷製作を新たにお願いしました。
ラオス綿の肌触りの良さ、使い心地の良さを、「包む布ー風呂敷」という形の中で生かしてもらえたら素敵だなあ!と思ったからです。

野菜も荷物も手土産もお弁当も包める綿の布。首にも巻けるし、腰にも巻ける。子供のおくるみにだって使える優しい風呂敷を作っていただけたと思います。ぜひ手に取ってご覧ください。

よくみると、こんな可愛いアクセントがついていましたよ! かわいいビーズつき!

Shokuのギャラリートークは18日と25日の午後2時から行います。
Shokuを創業された牧さんご夫妻が来場して、ラオスの布作りとShokuのお話をしてくれる予定です。お楽しみに(25日はすでにご予約が7人となっています。密を避けるため、ご希望の方はご予約状況をお確かめください)。

ふろしき展出展紹介その1 コトノワ

コトノワは京都で伝統的にふろしきを生産販売してきた丸和商業という会社が立ち上げたブランドです。丸和商業さんは、もともと帛紗や冠婚葬祭の絹の風呂敷などを主流としてきたのですが、コトノワでは、北欧やヨーロッパのデザイナーによる新感覚の風呂敷ーフリークロスも発表しています。

これは、フィンランド人のヴィータサロ・ユホがデザインした風呂敷。伝統的な唐草模様にもどこか似ているけれど、確かに北欧のモダンさも感じられるデザインですね。フィンランドの自然や文化を象徴的に表現したデザインだそうです。同じデザインの色違いがこちら。

これも1枚の風呂敷布ですが、別売りの革のベルトで、両端を縛って使用しています。
風呂敷って包み方がイマイチ分からなくって、という方にはとっても簡単で便利。これなら、バッグ感覚で、自由に使えますよね。(革ベルトも会場内で売っていますよ)

同じくフィンランド人のヘイニ・リータフフタがデザインした風呂敷布がこちら。

テーブルウエアーやピクニックの敷物にも使えそうですし、

 

エプロンにもいいかも?!

もちろんランチボックス包みやバンダナにも可愛いな。
素材は面100%ですから、洗うことを躊躇うことなく、ジャブジャブ洗って使えるのもいいですよね。

コトノワさんには、4月20日(火)午後2時ごろからギャラリー会場にて、「風呂敷の使い方講座」をギャラリートークしていただく予定です。包み方がわかんない〜という方、ぜひ、会場にてかっこいい包み方を覚えて帰ってくださいね!

 

4月の展覧会「ふろしき展」

いつになく早い桜の開花に押されるように4月になりました。
4月17日(土)〜4月25日(日)まで、もう一度復活したい暮らしの道具展その1として、「ふろしき展」を開催します。

会期中、出展者の皆さんに、会場内で、作者紹介と作品紹介を兼ねたギャラリートークをしていただく予定です。現段階で日時決定した方々の予定をお知らせします。

17日(土) アフリカドッグス(14:00)アフリカと日本の布をつなぐ
18日(日) 辻中育子(13:30)
Shoku(14:00) ラオスの手紡ぎ手織りの布について
19日(月) sowナラサキシノブ(14:00)
20日(火) コトノワ(14:00)風呂敷の使い方実践講座
21日(水) 三柴啓子(14:00)
22日(木) 南澤洋子(14:00)
25日(日) Shoku(14:00)
*その他の出展者の方も日程が決まりましたら追記します

基本的に、会場に居合わせた方々に聞いていただく予定ですが、あまり密になることは避けたいので、人数オーバーと判断した場合には入場制限をさせていただく場合がございます。ぜひにと思う日程がありましたら、テラまでお電話、FAX、メール、メッセージなどでご予約をお願いします。
なお、会場内ではマスク着用のご協力をお願いいたします。

現在、少しずつ出来上がり作品も手元に届いたり、画像が送られてきたりしています。さまざまな個性の「包む布」が集まってきていて、織り、染め、描き、プリント、パッチワーク、古布、いろいろあり。布好きにはたまらない楽しさあふれそうです。

また少しずつ紹介していきますね。

向坂典子展終了しました

いつになく早い桜の開花に背中を押されるように、向坂典子展がズンズンと進み、28日無事終了となりました。

向坂さんもウサギのそうちゃんも元気に会期中の日々を過ごし、作品と共にお客様をお迎えしていました。

24日の野点の茶会は、お天気に恵まれ、思わずセーターを脱ぎたくなる陽気。1週間前には硬い蕾だった山の枝垂れ桜も見事に花咲いて、参加者の目を楽しませてくれました。

河原でのお茶会は、風が吹いて心地良く、ピクニック気分で野点を楽しみました。
この日はご近所で演奏活動をされている音庭園の村田聡さん(ピアノ)、ひろこさん(ボーカル)、それに龍笛を吹かれる小林青年も同行してくださり、河原でお茶会に合わせた自由な即興演奏を演じてくださったのでした。心穏やかで贅沢な時間となりました。

会期中には日々いろいろな方が訪れてくださいましたが、音の来訪者も多く、先の音庭園のお二人に加えて、踊りのSatyaさん、ディジュリドゥの古川ひでさん、ホーミーの清火さんなど、パフォーマンスを演じていただく機会もありました。

向坂典子さんは、陶芸作品はもちろん、野花のスケッチや型染め、柿渋布染、マスク制作、金継ぎ、竹細工(茶杓や箸入れなど)、それにベーコンや生ハム、へしこなど、「つくる」にかけてはなんでもござれ。
さらには、テラに宿泊中に、壊れかけた窓枠や、水漏れひどい雨樋の修理など、家の補修までしていってくれたのでした。

29日に搬出を終えて、そうちゃんとともに若狭の家に帰っていかれました。

清滝の山桜もすっかり見頃を迎えました。

向坂典子展始まりました!

向坂典子さんがウサギの碧ちゃんとともに清滝入りして、展覧会が始まりました。

作品の中にも、そして時折会場内の床にも(こちらは本物の)碧ちゃんが踊っています。

そして、2階は野花の花盛り。

種類にして百数十種類の花が描かれていますので、野花好きの方は、向坂さんと花の名前当てをしてみてくださいね!

24日には野点の茶会を予定しています。緋毛氈とお着物の茶会をイメージしては大きな間違いです。心はたしかに「茶の心」ですが、うんとアウトドアでワイルドな茶会です。
目的地は清滝テラから徒歩30分、渓流沿いに歩いた山中です。

そこには大きな枝垂れ桜の木があるんです。その花が見られるかなあ?と思い、今回はここを茶会地にしています。

街の枝垂れ桜はいまが満開ですが、山の中なので少し遅れて咲くと思います。自然のことですから、花が見られるかどうかはその日のお楽しみ。万が一花がまだ蕾でも、澄んだ水流れる自然の河原でいただくお茶は、きっと美味しいことと思います。
まだ若干名の受付可能ですので、どうぞ参加希望の方はテラまでお声掛けくださいね。

24日の茶会時のみ、展示会場は午後1時半から3時半ごろまで人が不在となります。展示をご覧になる方は、たいへん申し訳ありませんが、その時間を避けてお越しくださいますようお願い申し上げます。

もう一度復活したい暮らしの道具展 その1「ふろしき展」

会期 2021年4月17日(土)〜4月25日(日)
出展 コトノワ、Shoku、アフリカドッグス(AFURIKA DOGS)
sowナラサキシノブ、三柴啓子、友渕定代、辻中育子、Y&Y南澤、鳥巣祥子
会場 清滝ギャラリーテラ(京都市右京区佐賀清滝町11−2)

便利で使いやすく、持続可能で美しい、究極のエコバッグ「ふろしき」の復活を目指して開催します。伝統的な日本の風呂敷にこだわらず、アジアの木綿の手紬手織布やアフリカの染め布、北欧デザインの布など、フリークロスとして様々に使える「包む布」を展示販売します。

テラが「この人の風呂敷が見たい!」と思った6人の個人作家さんによる風呂敷作品も並びます。使って楽しむ布「ふろしき」の大特集です。

風呂敷の使い方講座や、ラオスを中心としたアジアの布の話(4/18日、25日)、アフリカの布と人の話(4/17日)、など、会場内でのギャラリートークも開催予定です。個人作家さんもそれぞれ在廊日にギャラリートークを予定していますのでお楽しみに!

向坂典子作品展 日々是好日

弥生の月となり、今日は「啓蟄」生き物たちが動き出す日です。
テラも、コロナ状況を見渡しながら、1月2月と冬籠していましたが、そろそろ少しずつ動き出してみようと思います。

3月20日〜3月28日 向坂典子作品展「日々是好日」開催します。

特別なハレの日ではなくても、日々過ごす日常を豊かな時間に。
今日というかけがえのない日を大切に。
そんな思いを込めた暮らしの器とものづくりの作品展です。

3月24日午後には、清滝川を散策して、山間の枝垂れ桜を見学、河原で野点を予定しています。茶会で使う茶器と柿渋布は、使用後各自お持ち帰りいただけます。参加費4000円、要予約。受付中です!

そのほか、欠けたお茶碗の金継ぎや型染め竹紙カードなど、作るひとときも、会場内でお楽しみいただけます。希望日と内容をテラまでお申し込みください。要予約。

2021年の催し予定

暦の上ではまもなく立春を迎えます。
昨年は思っても見なかったコロナウイルスの出現に世界中が揺れ動いた1年でした。今年もそれは続いていて、世界中の誰もがこのウイルスのことを考えずに暮らしていくことは、まだまだ難しそうな状況です。いつになったら肩を叩き合いながらガハハと笑い合い、大勢で一緒にご飯を食べられる日が来るのかな、自由に異国の地を彷徨い歩ける日が来るのかな、と将来への不安や閉塞感は否めませんが、今はできないことではなく、できることを考えながら、体も心も萎縮しないように心がけていこうと思っています。
今こそ、人間の想像力、創造力が問われている気もします。どんなに閉塞的な状況でも、経済的に行き詰まった状況でも、身体的に動けない状況でも、頭の中は自由ですからね。心が羽ばたくことは誰にも止められはしませんよね。

今年のテラの展覧会もまた、コロナの状況次第で展示予定が変わる可能性もないとは言えません。でも、いま展示を予定しているのは、自分の足でしっかりと立ち、自分の食べるものは自分で作り、自身の判断で歩む生き抜く力の強い方々だと思います(私の勝手な見解ですが)。そうした人の創り出すものは、使う人に力を与えてくれると思うし、こんな時だからこそ、私たちも励まされ元気になる、心がリラックスする、そんな気がします。マスクと手洗いも大切だけれど、心の免疫力アップも大事ですよね。

もうひとつ、今後シリーズとして展覧会でやっていきたい企画も考えています。題して「もう一度復活したい暮らしの道具展」。
昔から使われてきた道具の中には、使い勝手が良く、持続可能で、便利で美しい道具がいろいろありました。現代社会はそれらを効率化省力化のために切り捨てて、使い捨ての大量生産大量消費に変えてきてしまったわけですが、昔の道具には、今だからこそもう一度復活させたいものが結構あると思うのです。
レジ袋を風呂敷に、プラスチック容器を竹のざるかごに、ウレタン容器を木と漆の器に、などなど、そういう身近な暮らしまわりの小さなことを、少しでも良い方向に変えていくことが、大きな何かを変えていくことにもつながるのではないかと考えています。
あ、もちろん竹紙、和紙もその一つです!
そんなこと考えています。どうぞよろしくおつきあいください。  (テラ 小林亜里)

2021年 清滝テラの催し予定

3月20日(土)~3月28日(日) 向坂典子作品展
コロナの収束を願って、いつもより少し遅い時期に向坂典子さんの作品展を開催します。土作りから窯焼きまでひとりでおこなう陶芸をはじめ、柿渋染布、はりこ、野花のスケッチ、型染め竹紙、金継ぎなど、自然を楽しみ、工夫して、生み出される作品の数々。薪ストーブの火を眺めながら、ゆっくりものづくりの楽しさをご一緒しましょう。

4月17日(土)~4月25日(日) もう一度復活したい暮らしの道具展 その1 風呂敷
コトノワ(新感覚風呂敷)、SHOKU(アジアの手織り布)、AFURIKA DOGS(アフリカの染め布)
ナラサキシノブ、三柴啓子、南沢洋子 辻中育子、友渕定代(現在決定の方々)
東南アジアや中南米やアフリカを旅している時、手織りの布を使う人々をたくさん見ました。服や腰巻もですが、時に荷物や家財道具を包み、時に野菜やパンや肉を包み、時に子供を包み行き交う人々を見て、世界中にある風呂敷の偉大さを改めて見直しました。
日本でもレジ袋が有料化となり、買い物袋持参の人が増えましたが、軽くて嵩張らずどんな形にも包める風呂敷のよさは、もう一度見直したいと思っています。伝統の風呂敷や北欧デザインのフリークロス、アジアの手織布、アフリカの染め布などの展示販売に加え、個人作家さんからも手作り風呂敷(あくまで使うためのもの)を1枚からでも募集し展示したいと考えています。私もと思われる方、テラまでお声かけください!

5月11日(火)~5月16日(日) ペルシャキリムと革のカバン展
アリアナキリムとアトリエフィスク
イランの遊牧民の織物キリムやジャジムを扱うアリアナキリムと、革のかばんを手作りするアトリエフィスクによるコラボ展を開催します。イラン出身のマルフィーさん(アリアナ)と世界を旅してきた奥井さん(フィスク)と向き合えば、いながらにして世界を旅する気分になれるでしょう。キリムをはめ込んだ革鞄のオーダーも可。会期中には半日でできる革のトートバッグ製作のワークショップ(15000円、予約制)も予定しています。ご予約受け付けます。

6月12日(土)~6月20日(日) かつみゆきお木の仕事展
静岡のベテラン木工作家、かつみゆきおさんの家具や木の仕事の展覧会を開催します。先日いただいたお電話によれば、かつみさん、寒波の中を四国八十八箇所廻りしてこられたそうですよ。80歳にしてものをつくり、人生を謳歌する姿にいつも元気をもらいます。

7月24日(土)~8月1日(日) 石田佳織の土器&清水範康作品展
命のパワー溢れる野焼きの土器作家石田佳織さんの作品展を開催します。土をひねり、窯を作り、野焼きした土器に漆を塗る、茶碗にも壺にも命の炎が燃える作品です。その佳織さんと長年の友人なのが、京都在住のジュエリー作家の清水範康さん。昨年生死を彷徨う大病をされ、年末に退院されました。昨年予定していた展覧会は延期し、今回どの程度作品を出していただけるか未知数ですが、状況が許せば、佳織さんと共にご参加いただきます。愛宕千日参りの時期ですから、もちろんWatte chaiさんにもチャイ販売をお願いします。

9月25日(土)~10月3日(日) 村田啓子・石畑美津子・音座マリカ作品展
藍染 柿渋染(村田) / ビーズジュエリー(石畑) / 野の花の絵(音座)
能登山中のよろみ村で禅の世界を追求し、田畑を耕し、自給自足に近い暮らしを営む禅寺龍昌寺。その大黒さんとして食べ物を切盛りし、藍染や柿渋染をするのが村田啓子さんです。今回はそのつながりから、ビーズや古布で自然の生き物をジュエリーにする石畑美津子さん、野の花を独特のタッチで描く音座マリカさんと共に、3人の女性による展覧会が実現します。異なるジャンルの中にも自然や命に共通項のある展覧会となりそうです。

10月23日(土)~10月31日(日)もう一度復活したい昔の道具展 その2 木と漆の器
テラには漆部があり、数年前より国産漆を使った拭き漆や木挽きロクロに取り組んでいます。日常に使う木と漆の器の心地よさ、美しさを見直しながら、木のこと、漆のこと、森のことを考えています。各地に伝わるお弁当箱と重箱を紹介しつつランチも楽しみたいなと思っていますが、コロナとの兼ね合いもあり、詳細は検討中です。

11月16日(火)~11月21日(日)小林斐子草木染織展~2021初冬彩点~
滋賀の自然から草木の色を見つけ、手染、手織りし、シルクやウールの着心地の良いコートや服やストールに仕上げるベテラン作家、小林斐子さんの展覧会です。紅葉の清滝を楽しみながら、自然の恵みと手仕事の魅力を味わっていただこうと思います。

*いずれも現時点での予定につき、詳細はHPをご覧いただくかテラまでお尋ねください
*展覧会期以外は西陣テラにて竹紙竹筆の常設販売をしています。ご一報の上ぜひお越しください

2021年 新年の始まりに

遅ればせですが、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。

コロナに揺さぶられて先の見えないる年の始まりとなりましたが、皆様どのように新年を迎えられたでしょうか?

私は静かに自宅で年末年始を迎えました。
我が家では、毎年30日に家で餅つきをしています。いつもは親戚や友人たちを招いて賑やかに餅つきするのですが、今年は家族だけで静かにおこないました。白味噌もここ数年手作りしています(今年はここ数年で一番上手くできましたよ)。

おせち料理は、伝統的なものを少しだけ我が家風にアレンジしながら手作りします。

数の子、たたきゴボウ、ごまめ。黒豆、紅白なます、蒲鉾、卵焼き、栗きんとん、棒鱈、レンコン、有頭海老、そしてお煮しめなど、、。

毎年似たようなものを作っていますが、今年はいつもより少し気合を入れて作ったつもりです。
昔の人は、自然災害や疫病など、自分の力ではどうにもできないことも多く、折に触れて、さまざまな願いを神に祈ることも多かったのでしょう。健康長寿や子孫繁栄、疫病退散、商売繁盛、、正月料理の一つ一つにも、そうした願いが込められていると伝え聞きます。
今はコロナで人間の思い通りにはならないことも多いですから、こりゃあ、神様やご先祖さまにもよ〜くお願いするしかなかろうがと思い、正月料理にもやや力を入れたのでありました(ふだん不信心なのにこんな時だけすみません!)
でも、信心の有無やその見返りの有無ではなく、正月料理を丁寧に作ることで、自分の心に少し気合を入れて、より良い未来への祈りを込めたというのが正直な気持ちだったかもしれません。

今年もなんだか先は見通せず、その先には必ず明るい未来が待ち構えている、なんて今は気楽に言えそうにありません。それでも、今日を一生懸命生きることで明日が見えてくるのだと思うし、今日をうつむいて生きていたら、今日も明日も楽しくないでしょう。大体、暗い気分で日々を過ごしていたら、免疫力が低下し、どこかから隙間風のように病魔や疫病神が迷い込んでくるやもしれません。

今は、多くの人と気楽に出会ってガハハと笑いながら思いっきりおしゃべりしたり、大勢で一緒にご飯を食べたりすることはむずかしいけれど、できないことではなく、できることを考えて、心の免疫力も高めたいと思っています。
科学は科学でしかと受け止めながら、今本当に大切なことは何か、自分の目や頭でしっかり考え、判断力を磨き、心の自由は奪われず、今日を生き生きと暮らしていきたいです。

皆さんとも、心折れそうな時には励まし合い、互いに足りない力を合わせながら、今日と明日を生きていけたらー、テラがそんなことのほんの小さな支えにでもなれば嬉しいです。
私もまた皆さんに励まされ支えられつつおります。