清滝テラ」カテゴリーアーカイブ

5月の展覧会 津田昭子染織作品展

新緑の美しい季節になり、清滝は色とりどりの緑が輝いています。

5月の展覧会は、津田昭子染織作品展〜嵯峨の自然とともに〜
2024年5月11日(土)〜5月19日(日)
嵯峨鳥居本在住の染織家、津田昭子さんの展覧会です。

人間国宝の染織家、志村ふくみさんに師事し、日本工芸会で学ばれて40年 余りになります。嵯峨や愛宕山周辺にご縁が深く、嵯峨野周辺の野山を歩き、 自然から学び、自然からいただきながら、作品を創ってこられたとのことです。
そのフィールドの一角にある清滝の地で、喜寿の記念展をしていただくことに なりました。
これまで植物から糸を染め手織りしてこられた作品を、初期のものから近作 までご覧いただく予定です。帛紗や仕覆、信玄袋などの小品もあわせて展示 いたします。どうぞごゆっくりお出かけください。

山岸厚夫展始まりました。

2日ほど前、90センチ正方くらいの大きな段ボール箱が9箱送られてきて、展示品の多さと、そこに渦巻く山岸エネルギーの大きさに圧倒されました。

漆器の多さのみならず、和紙に漆を施した作品も大小100枚余り?!

ど、ど、どうしたものか!?
たくさんの作品を見せていただける嬉しさはもちろんのこと、そのエネルギーに圧倒され、立ちすくむ私でしたが、なんとかかんとか、展示初日に漕ぎ着けることができました。

そして今日2日目。嵯峨嵐山で「発酵食堂カモシカ」を営む代表の関さんご夫妻が、会場に足を運んでくださいました。

関さんはカモシカの食堂をオープンする時、「発酵」にこだわり、食だけでなく、器にも発酵を求めて、漆器を使おうと思われたそうです。
その時、思い浮かんだのが、以前から自分のために買い求めて使っていた山岸さんの漆器。
それから、山岸さんの工房を訪ね、お話を重ねて、食堂で使われる漆器を作ってもらい、定食などで使われることにされたのだそうです。


それから10年。発酵食堂はこの5月に10周年を迎えます。
カモシカさんで使われている山岸さんの漆器も10年を迎えています。

4月20日(土)には、発酵食堂カモシカで、その山岸さんの漆器を使った発酵定食をいただき、関さんからも少し漆と発酵のお話を聞き、その後、場所を清滝へ移動して、山岸さんと共に、作品を見ていただくというスペシャルコラボツアーを予定しています。
自分のやりたいと思ったことを、努力しながらまっすぐに前進し、実現に向かうお二人に会って、お話を聞いたなら、きっとちょっと元気出るよ、と思う私です。

参加費2000円です。(発酵定食、ドリンク、往路タクシー代、積算、山岸さんのお話、ギャラリー見学含む)

まだ定員に若干名余裕がありますので、ぜひ、テラまでお電話でもメッセージでもくださいますよう、お声かけお待ちしています!!

 

 

4月の催しは「山岸厚夫作品展」〜着古したジーンズのように漆を!〜

4月の展覧会をご案内します。
「山岸厚夫作品展」〜着古したジーンズのように漆を!〜
4月13日(土)〜4月21日(日)の開催です(会期中無休、展示は入場自由)

越前漆の伝統的産地に生まれ、10代から家業の漆器業を受け継ぎながら、漆本来の持つ力と未来の姿を見つめ、独自の制作に挑み続ける「山岸厚夫さん」の漆の作品展です。


昔、山岸さんが各地の展覧会場で漆器を展示していると、作品自体のことよりも、漆器の扱い方や手入れ方法にばかり質問が来たといいます。「そんなに扱い方がむずかしいと思うなら、最初から着古したジーンズのようにラフな仕上げしておけば、気楽に漆を使ってもらえるのでは?」と思い、編み出したという独自の漆器は、まず木地にたっぷりの漆を染み込ませて堅牢さを確保してから、あえて最後の仕上げはラフにすること。

伝統の技をしっかり受け継ぎつつも、そこにずっと固執せず、思い切り良くエイヤッ!と飛び出せる大胆さ。前向きな明るさ、エネルギーは、漆器を手にする人を元気にしてくれるように感じます。自分達の暮らしの中にも、そんな心意気を取り込めたら、なんだか日々を元気に過ごせそうな気がします。

数年前に脳出血に倒れられて、右半身がご不自由になられましたが、その前向きさと情熱は、衰えることなく、左手を使って制作に挑み続けておいでです。

会期中のイベント①
4/13 4/14 4/15「山岸さんとティータイム」午後2時頃〜
4月13日〜15日は、山岸さんご夫妻が在廊されています。
午後2時ごろからは、「山岸さんとティータイム」を予定。
詳しくは決めていませんが、山岸さんの漆器を何かしら使って、ご一緒にお茶の時間を設けたいと思います。
漆器の手触りや口触りを味わいつつ、山岸さんからお話もちょこっと聞けたらいいなあと思っています。
予約制にしていませんので、どうぞ気楽にご参加ください。

会期中のイベント②
4/20(土)カモシカランチとギャラリーツアー
JR嵯峨嵐山駅北口にある発酵を専門とした人気店、「発酵食堂カモシカ」で、山岸さんの漆器を使った発酵定食をいただき、その後、清滝テラに移動して、山岸さんのご案内で作品を見て回ります。
「発酵食堂カモシカ」では、オープン当初から、山岸さんの器を定食屋丼者に使っています。「なぜ漆器なのか」「発酵と漆器って?」など、代表の関さんからのお話も少し伺いましょう。

12時発酵食堂カモシカ集合。15時清滝ギャラリーテラにて解散。
参加費2000円(昼食代、ドリンク、往路タクシー代、関さん山岸さんのお話含む)
事前予約必要 10名程度
*ただいまご予約受付中です!どうぞテラまでメールでもお電話でもお声かけください!

 

自然の中で

雨が心配された1日でしたが、無事、清滝川のほとりで、早春の空気を思い切り吸い込みながら、茶会をすることができました。

お茶菓子は何にしようかなあと思っていましたが、向坂さんが「作りましょうよ」と言ってくれて、やっぱりなんでも一から作る向坂典子さんの個展だから、そやな、作るのが一番ふさわしいなと思い、いちご大福を作ることにしました。

手亡豆を煮て白餡を作るところから始め、求肥を作り、イチゴをくるんで、
はい、できました!

参加者の方には、お抹茶茶碗と柿渋のあずま袋を銘々選んでいただき、水の音や鳥の声を聞きアガら、気分はピクニック?
「野点」というのも、元は昔の人のそんなお楽しみの気分だったのでしょう。
形にはこだわらず、心は「茶の心」でまいりましょう。

いろいろなところからバラバラに集ってくださった方々も、いつの間にか打ち解けて、和やかに会は終了となりました。
やっぱり自然の中でいただくお茶とお菓子は美味しいな!
桜にはちょっと早かったですが、気持ち良い1日でした。

向坂典子展始まりました!

3月23日(土)〜3月31日(日)まで、向坂典子展始まりました。 

主役はこの二人?向坂典子さんと、愛兎の碧(そう)ちゃんです。
いやいや、主役は作品の方か。でも、多くの作品のモチーフでもありますからね。
やっぱり碧ちゃんが主役かも。

向坂さんは長年野の花のスケッチも続けていて、そこから生まれた野花の作品も多いのですが、

今年は小皿、小鉢の新作もたくさん。

自家製柿渋を塗って作った一閑張のかごも、素敵だと思うなあ!
28日には、これを持って清滝川へ茶会に行くのが楽しみです。

さあ、みなさん、お越しをお待ちしています!

3月の展覧会は「向坂典子作品展」

3月23日(土)〜3月31日(日)まで、向坂典子さんの作品展が開催されます。
サブタイトルは、〜食いしん坊のうつわ屋さん、春を楽しむ〜
本業の陶芸はもちろんのこと、柿渋染、一閑張り、はりこなど、多彩なラインナップを予定しています。

土から捏ねて陶の器を作ること、野道で植物スケッチをして花の絵を描くこと、ウサギと遊びながら動きをとらえて作品にすること、市場で何十匹もの魚を買ってきてお腹を出して干物を作ること、肉を買ってきて燻製にしてベーコンや生ハムを作ること、向坂さんにとっては、どれも同じものづくりのように思えます。そして、展覧会でも、そうした技をいろんな形で披露してくださることと思います。

そして、毎年会期中の恒例行事となっているのが、清滝川河原での茶会。

形式的な「野点」ではなく、ほとんどピクニックに近いアウトドアな茶会ですので、どなたでも気軽に参加できます。

雨の時には室内になることもありますが、
(この年は向坂焙煎によるコーヒー茶会でした)

皆さんご一緒に、向坂さんの器でいただくお茶は、美味しいですよ。
今年は3月28日(木)午後1:30〜予定。参加費4000円には、お茶とお菓子はもちろん、向坂さんの器と柿渋染布がついています。どうぞみなさまのご予約お待ちしていま〜す!

今年の桜はどうでしょうね?早くに開花するかな?ここのところ寒いから例年くらいかな?
でもいつの年もちゃんと咲くから桜はえらいなあ!とおもいます。

竹紙型染とおくどさんのご飯

3月8日の「町家の日」にちなんで清滝テラで行った「竹紙型染とおくどさんのご飯」、イベント無事終了しました。

みな思い思いの型を好きなデザインに配置し、竹紙ハガキに型染め開始。同じ型を使っても、組み合わせや配置や色が異なるので、全く異なるオリジナルハガキになるんです。

途中、おくどさんからはご飯の湯気が立ち上り、食欲をそそります。
さあ、型染めが出来上がった頃に、ご飯も炊き上がり。
それぞれの味わいや工夫があって、どれも素敵な仕上がりです!
そして、みなさんそろって、「いただきま〜す!」

来た時には、知らない人同士だった皆さんも、帰る頃にはすっかり打ち解け、車で来られたお客様の1台の車に全員が乗って、もより駅まで帰られるという、楽しい展開の1日になりました。

3月3日の竹紙ワークショップへどうぞ!

3月3日(日)に町家の日にちなんで開催する「手漉き竹紙ワークショップ」、まだ定員に余裕があります。
材料の準備もできました。

国内の竹紙の制作工程から現物まではもちろん、海外の竹紙や資料もご覧いただけます。
竹紙のことを知りたい方には、またとないチャンス!

「今からでも行ってみようかな?」と思われる方、どうぞご連絡お待ちしていま〜す!

 

3/3手漉き竹紙ワークショップ 3/8型染め竹紙とおくどさん

3月8日は「町家の日」(3月は「 march 」、そして8日で「や」、march8=マーチや=町家ということだそうです)、にちなんで、京都やいくつかの地域で、町家のイベントが行われています。

テラも町家つながりで、西陣テラと清滝テラで竹紙のイベントを行います。
3月3日(日)午後には、西陣テラで「手漉き竹紙のワークショップ」を。
西陣テラに漬け込んだ竹や煮ているところ、繊維の叩解など、長い工程の要所要所も見ていただきながら、最後は参加者の方々に、自分自身で紙を漉いていただきます。
西陣テラにある様々な竹紙もご覧いただけますし、襖や障子など、利用の方法もご覧ください。
3月3日(日)午後1:30〜3:30   参加費2000円 要予約

3月8日(金)は、清滝テラで「竹紙型染とおくどさんのご飯」のイベントを行います。
竹紙ハガキに着物の友禅染めのやり方で型染めを施し、オリジナルハガキを作ります。
ワークショップ後は、清滝テラのおくどさんで、薪でご飯を炊き上げ、みなさんご一緒に食べましょう!
3月8日(金)午前11:00〜午後1:30 参加費2000円 要予約

町家の日 https://machiyanohi.jp/2024_kyoto/
申し込み受付中です。テラまでどうぞお申し込みくださいね!

 

よろみ村報告と江崎さんからのメッセージ

2月7日、よろみ村に第3回目の義援金48,500円を送金振り込みいたしました。
これまでにテラを通して皆様からよろみ村に寄せていただいた義援金額は以下の通りになっております。
1月12日 740,000円   第1回
1月19日   85,000円   第2回
2月7日     48,500円   第3回
合計     873,500円   (2/8現在)

たくさんのお気持ちを寄せていただきましたことを、心より感謝申し上げます。
住所、氏名、金額のほか、どのような繋がりの方かのご紹介とメッセージなどをあわせて、よろみ村(窓口である龍昌寺)にメールで送りましたことをご報告させていただきます。

なお、よろみ村の最新現況については、龍昌寺現住職の村田遼雲さんが以下に投稿されています。
https://www.facebook.com/harukanatabinantena

なお、1月の投稿になりますが、江崎満さんも下記投稿されています。
https://www.facebook.com/mituru.ezaki

江崎さんからは、少し前に下記のメッセージをいただきましたので、下記に添付しておきます。(以下江崎さんのメッセージです)
改めていろんな人たちに支えられているんだなあ、ありがたいなあと実感しています。
今はまだ電気も水も復旧の見通しは立ちませんし、加えて雪も多くなるので復旧は雪解け後かと思われます。なので我々おじさん、おばさんは子供たちの提案で暫くそれぞれの子供達や親族のところへ一時避難することになりました。小生は金沢近郊の津幡の山に住む息子(麦)のところへ避難したところです。
といっても、村には鶏もいるし、各家の猫たちもいるので、寺と村を若者たち、陵雲さんと弾を中心に交代で守ってくれています。
まあ、こんなことでもなければ、息子の家に長期滞在することもなかったし、孫たちとじっくり遊んだり、付き合ったりもなかったでしょう。
また、これからの若者たち中心の与呂見村のあり方や、それぞれの新たな暮らしのこと、新たな人生を考えるいい契機になったと思います。

これまでは東日本大震災や淡路阪神大震災、熊本地震など、外から見ていましたが、今回は内側の人になっており、それも新たな体験でした。
これも非日常というか、かえってみんなの目は輝き、力も湧いてきたり、協力し合えたり、これまでの安心安定の中で眠り込んでいた何かが、蘇るような感じもしました。
ひどい状況なのですが、悪いことばかりではないと思ったことでした。

ともあれ、村やそれぞれの家、水道の復旧に向けての仕事は雪解け後です。慌てず、じっくり再生、再構築をやろうと思っています。
また、みなさん、与呂見に遊びにおいでください。

また、秋予定のテラ展覧会は予定通りやるつもりです。みなさんと会えること、楽しみにしています。
ともあれ、みなさん、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。

みつる拝