「色と食と植」展終了しました

9月28日、29日には村田啓子さんの料理会がありました。
メニューは
・おくどさんで炊いたご飯
・味噌汁(煮干しだし、えのき、なす、とうふ)
・大根葉のお好み焼き(大根間引き菜、玄米餅、チーズ、オイルサーディン、三升漬け乗せ)
・きゅうりとツルムラサキの酢の物(柿酢)
・小松菜の胡麻和え(自家製胡麻)
・れんこん、じゃがいも、ナスの重ね焼き(しそ漬け乗せ)
・カボチャコロッケ

この料理を作るために材料を揃えて、ということではなく、今手元にあるものを使って、素材を生かした組み合わせや料理方法を考えていく啓子さんの料理スタイル。肉や魚もあまり使わず、かといって精進料理です、という気負いもなく、それでも十分にボリュームもあって食べ応えがあるのです。

私が気に入ったのは大根葉のお好み焼き。キャベツと豚肉がなくてはできない気がしていたけれど、あれ、こういう材料でもいけるんだ。しかもお好みソースでなく、「三升漬け」というトウガラシと醤油と麹を混ぜて漬け込んだものをちょこっとかけていただく味は、ヘルシーで飽きのこないお好み焼きでした。
カボチャコロッケも、肉類は全く入っておらず、カボチャと玉ねぎと椎茸のみが材料。それでも全然物足りないことはなく、素材の味が美味しく味わえて、ちょっとカルチャーショックの一品でした。

2日間の食事会には、飛び込みの参加者もあり、1日目にはドミニカとレバノン出身の2人の女性が参加。2日目には「お腹ぺこぺこなんだけど」と吸い寄せられるように入ってきたフランスとスウェーデンの若者2人が参加となりました。

私自身、旅に出て、地元の人や食べ物に触れ合うことは大きな楽しみでもあったので、こんなふうに家庭料理を食べられる機会って、きっと嬉しかったのではないかしら。こちらとしても楽しいサプライズでありました。

今回は、他にも海外からのお客さまが多く、インバウンド回復や、ちょっとコアでディープな旅行の楽しみ方など感じることが多かったです。

今回の展覧会はこれにて終了。
村田啓子さんは能登のよろみ村に帰っていかれました。10月5日には、よろみの稲刈りだそうです。