年別アーカイブ: 2016年

手描きジャワ更紗展 

2016年8月3日(水)~8月7日(日)11時から17時まで

インドネシアと日本を行き来しながら、手描きのジャワ更紗制作を続ける工房「くらくら」の展覧会です。

「くらくら」の塚本幸子さんとジャワ島の現地職人さんが協力しながら、伝統的な南洋のろうけつ染めを手間ひまかけてて仕事しています。

 

産地ごとに色や模様の異なる更紗布様々をご覧いただける他、丁寧に仕立てたブラウス、ワンピース、スカート、パンツなども制作展示します。テラでも展覧会をしていただいているナラサキシノブさんが、くらくらの更紗布をデザイン縫製したものもあります。

会場では、会場内のデザインで布地を選んでいただいて服を制作する簡易オーダーも承ります。

 

初日のみですが、夫の達彦さんが作る「くらくら特製麺」のスペシャルメニューもあります。化学調味料を使用しない無添加スープに鶏又は豚の特製チャーシューなどトッピングを選んでいただけます。全国に隠れファンのいる「くらくら麺」。こちらもお楽しみに(予約優先、売り切れ御免)。

7月3日は命を紡ぐ「出会いの会」

江崎展も終わり、一息ついたところですが、7月3日に法然院で会を催します。

 

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去年、この会では、小出裕章さんをお招きし、福島原発の現状についてお話を伺いました。今年は「つ・む・ぐ~織り人は風の道をゆく~」というドキュメンタリー映画を観て、その中心的な登場人物のひとりである医師、船戸崇史先生のお話を伺います。

優秀な外科医だった船戸先生が、メスで病気を消し去る医療から、「自分らしく生き、自分らしく死んで行く」サポートとしての医療に方向を変え、末期のガン患者と向き合っていく様は、ここのところ家族の医療に向き合う機会の多かった私には、惹き付けられずにいられません。病院で「医療とはなんだろう」と考えてしまうことも多かったので、この機会に皆さんとともに「命」について考えてみたい、と切に思います。
織物のこと、農と生のこと、医療のことなどが縦横に紡がれていきますが、去年のお話とも本質的につながる「命」のあり方、「生きるとは何か」を問う映画であり、会になるかと思っています。
吉岡敏朗監督の舞台挨拶もあり、映画の挿入曲にも使われている山本公成さんほしこさんの月ゆめライブもあります。

 

そして、今回の会の収益金は、テラの竹紙作家としてもおなじみで、去年の出会いの会の実行委員でもあった菅野今竹生(菅野明彦)さんが主催する、福島の子供たち(子供と保護者20人位)を和歌山に招いておこなう今夏の「保養キャンプ」に寄付されます。

福島出身で、2011年以来、福島のことを考え続けて来た菅野さんが、大きな組織をもたずに、志ある個人メンバーで立ち上げた会で、資金も乏しい中、今年7月末の実施に向けて、力と知恵を絞って準備中です。(*保養キャンプは、福島の放射能汚染地域での生活を余儀なくされる低年齢層のデトックスと心身のリフレッシュ、さらには出かける側と迎える側の互いの理解と共有をめざしておこなわれます)

私は、今回の会が、たくさんの人に見聞きしていただきよい会になるのを願うのはもちろんのこと、保養キャンプ実施に向けての後方支援にもなればいいなと思っています。
今年の「出会いの会」にたくさんの参加者があれば、福島の子供たちの「保養キャンプ」にも、より応援カンパできます。それは、去年小出裕章さんからお話しいただいた福島を風化させないということにもつながってゆき、みなができる形で小出さんから学んだことを繋げていければ、小さな波はひろがっていくだろうと思うのです。

 

今回の収益金は、和歌山の保養キャンプのほか、堺でおこなわれる幼い子供さんを持つ親子の保養キャンプにも使われます。小さな地域での足元からの活動が、あちこちで起こり、どこかで緩やかにつながり、いつしか大きくうねっていくことを願っています。
夏のはじめの法然院、方丈の間で、お庭を眺め、風を感じながらの「出会いの会」。

間際のご案内ではありますが、もしお時間ある方お出かけ下さい。

お電話でお申し込みも可ですし、当日受付もしています。

江崎満展の濃密な日々

江崎満展(6月18日から26日まで)、会期も半ばにさしかかってまいりました。

 

展示作品は、1階だけで50点あまり、2階にはな、なんと120点以上が飾られています!

 

 

圧倒的パワーで命のエネルギー炸裂する江崎さんの作品に加え、今回は初日から3晩続いてホタルライブをおこなったので、毎日、それはそれは濃密な時間です。

 

18日は、山本公成さんほしこさんの月ゆめライブ。

江崎さんとは20数年ぶりの再会とか、やんちゃだった若かりし頃がよみがえるようでした。

 

19日は村田聡さんのピアノライブ。

北畠弘子さんとのヴォイスとピアノのコラボレーションもすごく新鮮なセッションでした。

 

20日はデュオ睡蓮のおふたり。アコースティックギターと澄んだボーカルが会場に響きました。

 

いずれも、それぞれの形での江崎作品を受け止め、それぞれの形で表現する、すごいコラボレーションになったなあと思います。

 

展覧会は26日まで続きます。

連日、様々な方が来られて、禅問答のようだったり、人生談義だったり、創作への意気込みだったり、とにかく江崎さんと共に、濃くて熱い日々が続いています!

明日から江崎満展開際します!

江崎さん、ハイエースに作品満載して到着。
車から降ろした作品は、これでもか!ってくらいのすごい量で、とても全部は飾りきれないと思ったけれど、いやはやこんなにテラに飾るところがあったなんて。


1階も2階も江崎作品炸裂してます!

 

 

そうそう、昨夜確かめましたが、ちゃんとホタルも飛んでいますよ。

今日はいいお天気だから、夜にはホタルが見られるでしょう。

ライブまであと数時間。

不思議な1日

昨日はとても不思議な1日でした。

我が家では、この時期、毎年奈良の山中に新茶を買いに行きます。
そこは、山と畑、茶畑が広がる静かな気持ちのよい山里で、私達はその場所もお茶の味も大好きなので、もう30年以上も、そこに1年分のお茶を買いに出かけています。
まわりは、春日大社の神山として狩りや伐採を禁じられて来た原始林がひろがり、古い歴史の趣残る地域でもあります。また、カンヌ映画祭でグランプリを取った河瀬直美監督の「殯の森」の舞台になった地域でもあります。

さて、今年も頼んであった新茶を農家で分けていただき、その帰りのことです。夫がふとなぜか、いつもとは違う道に行こうと言い出しました。その道を進んで行くと、山道はどんどん狭くなり、木や草がうっそうと生い茂り、車一台通るのもやっとこさっとこという状況になりました。しかも、山はかなり深く、行けども行けども抜けられません。しかも天気は雨。もちろん車一台、人っ子一人出会いません。

ひどい道に来てしまったと、なんだか心細くなり、姥捨て山に来たような怪しい気分に陥りながら道を進んでいると、突然、信じられない光景と出くわしてしまいました。

その細い山道のカーブで、トラックが一台、道の端の溝に落ちて傾き動けなくなっているのです。しかも、そのトラックをよけようとしたのでしょうか、反対側の溝には、もう一台別の乗用車が、こちらも溝にはまって、これまた動けなくなっています。

トラックの人は、助けを求めにどこかに行ったのか、姿が見えません。乗用車の人は、雨の中、ひとり、どうしたものかと途方に暮れています。こちらも2台が道を塞いでいるので、進むことも戻ることもできませんから、なんとかすべしとお手伝いすることになりました。

病み上がりの夫は力仕事はできませんが、これまたなんという偶然か、昨日は、たまたま息子が京都にいたので、めったにないことですが同乗していました。それで、木や石を探してタイヤの下に挟んだり、皆で車を持ち上げようとしたり、、。最後に、車に積んであった折りたたみの金属椅子を溝に敷いて、エンジンをかけ、ついになんとかタイヤを溝から出すことに成功しました!

乗用車は、アンテナが折れたり車体がへこんだりはしていましたが、運転に支障はないようで、そのまま進行して行きました。そうこうするうち、トラックの方も、若い運転手さんが、麓の村から助けの人を呼んで来られたようで、こちらも何とかなりそうでしたので、私達は、なんとかそこを抜けて、それから15分ほど走り、山道を抜けることができました。

いつもの道を走っていれば、こんな山道に来ることはなく、こんな事故現場に出会うこともなかったでしょう。でも、なぜかその日そのとき、この道に来たおかげで、あんな山中で動かない車を抱えて困っている人を手助けすることになりました。

私達はいったい運が良かったのか悪かったのか、人はどこでどんな偶然とともに生きているのか、必然と生きているのか。
なんだかとても不思議な感覚となった1日でありました。

清滝テラ・ホタルライブのご案内 

6月18日(土)~6月26日(日)に開催する江崎満木版画と陶展
http://blog.terra2010.com/?eid=543
ご案内していますが、今日は、会期中に実施する清滝テラ・ホタルライブのご案内をします。

6月18日(土)夜 山本公成・ほしこ ライブ (世界の笛と東欧の琴)
竹笛からサックスまで世界の笛を吹く公成さんと、リトアニアの琴カンクレスを奏でるほしこさんの演奏。息継ぎなしの独特の奏法、倍音の不思議な音色、世界の旅から生まれた曲の数々に、いつのまにか心身がときほぐれていくようです。
実は、お二人が江崎さんとは昔からの友人だったということを、私はそれぞれと知り合ってずいぶん経ってから聞いて驚きました。
どちらも相当に個性濃い江崎さんと公成さんが一緒に出会ったら、どんな空間となるのか?ちょっと興味あり。

6月19日(日)夜 村田聡 ライブ (ピアノ)
村田さんと最初に出会ったのは、清滝に来て間もなくの江崎展の時でした。清滝と高雄の間にある空也の滝(平安時代から続く修行場)で滝に打たれ、曲を創りピアノ演奏する村田さんのCDを聴いて、江崎さんと共にハッとした日をよく覚えています。作品との響きあいも楽しみです。

6月20日(月)夜 デュオ睡蓮 ライブ (ツインギターとボーカル)
デュオ睡蓮のお二人、井原伸二さん久美さんも、江崎さんの古くからの友人です。ツインギターとボーカルで幅広いジャンルの曲を演奏されますが、今回は、江崎さんの作品にインスパイアされて作曲された「春の太陽」等、オリジナル曲を中心にライブ予定だそうですよ。

*いずれもライブは18:30~20:00ごろまで(雨天決行です)
予約受付中、当日参加、途中参加も受付けます
出演者には投げ銭カンパをよろしくお願いします
時間の前後に展覧会もご覧いただけます
ホタルは20時頃からよく飛びますので、ライブ後にちょうどお楽しみいただけます

天神さんに行きました

久しぶりに自由な時間ができたので、朝起きて天神さんに出かけたところ、いけない、ものは極力増やすまいと心に誓っていたはずなのに、思わず買い物をしてしまった。
ひとつはこれ。

以前にも天神さんでひとつ見つけて、今も清滝テラの1階の照明に使っているのだが、

http://blog.terra2010.com/?month=201110

ほら、こんなかんじで、電気をつけると気泡が入っていてとてもきれい。

またあったらなあとずっと思っていたのだが、
たまたま今日見つけたので、思わず6個まとめて買ってしまった。
6個4000円にしてもらったので、ちょっと「やったあ!」という気分なんだけれど、どうだろう?

そして、もうひとつ、あかりつながりでおもわず。

まず、この『燈芯押さえ』なるものが目に留まり(10個ぐらい袋に入って300円、陶製)、これ何?と思ったのがきっかけで、その用途を聞くと、燈明の芯を立てるものとのこと。それの横にあった黄瀬戸の小皿と燈明芯(い草の芯を使うそうです)を合わせて、こんな風に使うらしい。

皿に油を入れ、燈明押さえに燈明芯を通して、油にしみ込ませて火を付ける。
なかなか趣があっていい雰囲気。
調子に乗って10個買おうとしたら、一緒にいた娘に『そんなに買ってどうすんの?』と戒められ、心残りながら5個にしておく。

今日は灯りにちなんだ買い物で、ちょっと日々の憂さを解消してしまった私でした。

江崎満展とホタルライブ

6月18日(土)~6月26日(日)江崎満展とホタルライブ開催します。
北陸能登よろみ村山中で、木版画を作り、土をこねて焼き、魚を釣り、野花や虫鳥、自然とともに生きる江崎さんの作品展。
今年は清滝にホタルが舞い飛ぶ季節ですので、3日間の夜間開催もあり。
江崎さんと親交あるミュージシャン3組にご登場いただき、ライブとホタルも会わせて楽しめるスペシャル企画です。
ライブは
6月18日(土)山本公成さんほしこさん 世界の笛(竹笛からサックスまで)と東欧の琴(カンクレス)
6月19日(日)村田 聡さん ピアノ(滝に打たれて作曲演奏)
6月20日(月)デュオ睡蓮 ツインギターとボーカル
18:30~20:00頃の間 20:00頃からホタル見頃ですよ。
途中入退場可ですが、投げ銭カンパをお願いします。

江崎満展とホタルライブ 表 江崎満展とホタルライブ 裏

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かつみさんの本が新聞で紹介されました

恥ずかしながら、本日5月21日の朝日新聞京都版に、かつみさんとご一緒に作った新刊本『遊びが仕事で仕事が遊び』のことを、記事としてご紹介いただいています。
京都で朝日新聞をご購読の方は、読んでみて下さい。

ただ、ちょっと書き添えておきたいのは、本はあくまでもかつみさんが望んで著者として書かれたもので、私は編集面からお手伝いしただけなのですが、なんだかちょっと版元よりの記事になっているようで、すこし気が引けてしまいます。
(たぶん京都版の紹介記事だったので、静岡在住のかつみさんより京都在住のテラ小林に記事が寄ったのだと思いますが)。

それでも、本のことを知ってくださった方が、一人でも多く興味を持って本を手に取って下さるなら、おおいに望むところではあります。

5月21日の朝日新聞京都版

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キリム展開催中です

5月10日から15日まで、アリアナキリム展開催中です。
昨日は雨で、ちょっと静かでした。なぜか清滝にはカラスが大集結。
上空を数百羽も飛び交っていて、「カラスサミット」みたいでした。
アリアナさんは古いキリムをほどいたり、端の始末をしたり、針を持って作業中。

今日はよいお天気になり、新緑が気持ちよいです。
いろいろなキリムを見て、話を聞いています。

これはキリムと皮を組み合わせたかばん。ちょっとしたお出かけ用から、2泊くらいの旅行用までありますよ。
これからはよいお天気が続きそうですから、どうぞお出かけ下さいね!