小林斐子草木染織展

11月もまもなく終わりです。
紅葉と小林斐子展があっという間に過ぎてゆきました。
報告が遅くなってしまいましたが、会期の様子をご紹介しておきますね。

DMでは手織りしたままの状態だった藍染のシルクの織物は、コートに変身して登場していました。
生葉から深い藍色までの藍のさまざまな濃淡が織り込まれていて、軽くて暖かな包み込まれるようなコートでした。

会場中央には、斐子さんが湖西の河原や野山から持って来られた植物がドド〜ンと生け込まれていました。ガマズミ、サルトリイバラ、カラスウリ、カキ、センダン、ナンキンハゼ、アジサイなどなど、秋の自然がやってきた!っと言う感じ。どれも染色材料としても使われていましたよ。

会期中には草木染めの講習会も行いました。
水曜日はウワミズザクラを材料に赤系統の色を染めました。この日は写真を撮り忘れてしまったのが残念ですが、優しいピンク系統の色が染め上がりました。

土曜日の材料はカルカヤ。全然目立たない、なんでもない空き地の雑草みたいな植物なのに、染め上がった色は鮮やかな黄色でした。

 

会場の外では、1週間の間に紅葉がみるみる進み、会場の中でも外でも、ふんだんに植物の色を楽しませてもらいました。

晴れている日の紅葉も美しかったですが、こんな霧の立つ日の清滝もまた、幻想的でありました。

最終日、清滝を訪れたディジュリドゥ奏者の古川英正さんが会場に立ち寄ってくれて、居合わせた方々が、肩に担いだ不思議な楽器に興味を持ち、少しだけディジュリドゥの音色を聴かせてくれました。

自然や神とも深く響き合うような音色にしばし時を忘れました。

会期が終わる頃には、落ち葉が積もり、道は紅葉の絨毯となっていました。