日別アーカイブ: 2019年2月7日

2019年テラの催し予定

3月2日(土)〜3月10日(日) 向坂典子作品展 〜早春の野に遊ぶ〜   清滝テラ

福井の若州一滴文庫でものづくりの日々を送る向坂典子さんの作品展です。土作りから窯焼きまでひとりでおこなう陶芸はもちろん、柿渋染め、竹紙のはりこ、野花のスケッチなど自然の中からさまざまな作品を生み出しています。3月3日のひな祭り野点は、今年は洋茶会とします。向坂さん手作りの紅茶や自家焙煎のコーヒーを自家製ランプで温める予定。3月6日はテラの手漉き竹紙に向坂さんの型染めでカードを作るワークショップを行います。薪ストーブやおくどさんに火をくべながらの美味しいお楽しみもあれこれあります。どうぞごゆっくりお越しください。

4月5日〜7日 滋賀県安曇川の古民家で陶芸と骨董と半農を営むTOUBOU YASAKA GALLERYの3周年記念イベントに参加予定です。春の滋賀に遊びに出かけてみませんか?

4月17日(水)吉田香世子さんに聞くラオスのお話 13:00〜            清滝テラ

ラオス在住の吉田香世子さんの帰京に合わせてお話を聞く会を行います。吉田さんはもともと京都大学でラオスの地域文化を研究しておられ、その後ラオス人のご夫君と結婚、現在は二人の子供さんを育てつつ、ラオスの日本大使館に勤務されています。

 テラ小林は2011年に竹紙の調査のためにラオスを訪れ、香世子さんのご夫君ニットさんに通訳を務めていただきました。少数民族の村にも気さくに入り、お年寄りをちょっと手伝いながらゆっくり話に入り込んでいくニットさんの通訳に、私達はとても助けられ、たくさんの出会いや思いがけない深い経験をすることができました。今回は吉田香世子さんお一人の来日ですが、折角の機会ですから、ラオスの今の様子や文化のことなど、最新のラオス事情を話していただこうと思います。日本に滞在するラオス留学生たちにも参加してもらい、日本のことラオスのこと語り合いたいと思います。おくどさんでたけのこご飯など炊きながら、双方向のお話を楽しみたいと考えていますので、どうぞご関心のある方はご参加ください。(なるべく予約、当日参加も可)

★4月17日(水)18日(木) テラ小林がラオス竹紙探訪の旅に出かけたときの写真も、この前後に展示予定です。少数民族の村での竹紙漉きや竹紙を使った儀式などの記録もご覧ください。

 

5月11日(土)〜5月19日(日) 髙橋弘子竹面・竹人形展 11:00〜17:00(入場無料)   清滝テラ

5月15日(水)16日(木)17日(金)18日(土)  若州人形座朗読公演  〜水上 勉を読む『閑話一滴』          

今年は水上勉先生のご生誕100年の年です。水上先生と竹紙に出会って誕生したテラも20周年ですから、水上先生ゆかりの展覧会を企画しました。水上文学の竹人形の頭を300体以上創ってこられた高橋弘子さんの竹面展と竹人形の展示、そして、竹人形文楽を演じる若州人形座による朗読公演〜水上勉を読む『閑話一滴』〜を開催します。『閑話一滴』は1991年に出版された水上先生の随想集ですが、今なおみずみずしく心に沁みる文章です。人形座の語りでおなじみの女優・飛鳥井かゞりさんと座長の静永鮮子さんが、単なる朗読ではなく芝居の趣も入れて公演してくださいます。公演後にはティータイムの幕間も設けて、演出の幸さん、飛鳥井さん、静永さんに水上先生や竹人形について語っていただきましょう。竹人形の仕組みや動かし方、芝居の作りなども少し教えて頂き、竹人形の世界にも誘っていただこうと思います。会場には、水上先生の代表作の竹人形なども展示します。竹紙の展示販売も行う予定です。

5月15日(水)16日(木)17日(金)18日(土) 若州人形座朗読公演〜水上 勉を読む『閑話一滴』

午後2時〜4時   作・水上 勉  演出・幸 晃彦  出演・飛鳥井かゞり 静永鮮子

入場料 2000円 (約1時間の朗読公演 飲み物、公演後のトークを含む)

要予約 各回先着25名 *テラの電話、Fax,メールにてお申込み受付開始しています!

 

6月 静岡のベテラン木工作家、かつみゆきおさんの展覧会をこの時期に予定しています。

重ねる年や思わぬ病など諸々ありますが、そんな中でも「今自分にできることはなにか」

と探りつづけて前を見るかつみさんと、今年も何かやろうとご相談しています。

6月上旬 竹紙のための竹の漬け込み作業           西陣テラにて

6月15日(土)16日(日)若狭の若州一滴文庫にて「越前竹人形」公演

6月下旬 清滝にゲンジボタルが飛びますよ          清滝テラにて

*詳細未定ですが、ご希望の方あればご一緒にと考えています。           

 

7月〜8月 テラ「漆部」部活します!                    清滝テラ

梅雨期の清滝は湿気が多くいつもちょっと悩みなのですが、漆塗りには湿気が大切です。そこで「マイナスをプラスに」の発想で、この時期の清滝テラを天然の室(むろ)に見立てて、毎年季節限定の漆塗りをしています。素人ですからプロのような仕事はできませんが、国産漆と漆の暮らしの中への復活を願いつつ、自家採取した国産生漆を使って(すごい贅沢です)拭き漆の作業をしています。木地からつくる人、古いものを直す人など、参加者によりいろいろな取組もしています。参加ご希望の方はテラまで詳細お尋ねください。全10回くらいおこなう予定で2回以上から受付可。清滝川での川泳ぎオプション(爽快!)もありますよ。

 

7月31日〜8月1日 愛宕山千日詣り

今年の愛宕山の千日詣りはテラをオープン予定です。この日ここに来た人だけが味わえる「何か」を計画中です。

 

8月6日(火)〜8月8日(木)あたり? 能登よろみ村龍昌寺へのテラツアー     

能登よろみ村の禅寺、龍昌寺へテラツアー。去年もとっても楽しかったので、今年も実施予定です。朝は座禅と作務から始まり、昼は畑仕事や収穫作業、藍染め作業やちくちく刺し子、書道も予定しています。食事作りは畑と相談しながらみなさんご一緒に。夜は満天の星空を眺めましょうか。宿泊はお寺の宿坊です。もちろん私(小林)もご一緒します。何もない豊かな暮らしのススメ。ご関心ある方はテラまで詳細お尋ねください。

 

9月7日(土)〜17日(月)頃 竹紙と竹紙を使った作品展&世界の竹紙探訪の旅レポート

 国内外の竹紙と竹紙を使った作品を、テラゆかりの方々とともにいろいろな形で紹介します。竹紙のワークショップも計画中です。また、小林がこれまでに竹紙探訪の旅で訪れた各地の紙漉き場の人と様子を写真とお話で紹介します。誰がどこでなんのために紙を漉くのかー、中国(福建省、浙江省、四川省)、ラオス、ミャンマーなど報告予定です。どうぞお楽しみに!

 

10月19日(土)〜27日(日) 松本昌子人形展&松本ちこライブ&アリアナキリム展 清滝テラ

イランのキリムでおなじみのアリアナさんがご縁をつないでくださり、国際的に活躍する古布人形作家・松本昌子さんの作品展と、娘さんでシンガーとして活躍中のちこさんのダイナミックなライブが実現することになりました。アリアナさんのオールドキリムと松本昌子さんのエキゾチックな古布人形の世界は、見事に調和して世界の国境の壁を飛び越えてくれることでしょう。ちこさんもまたしかり。そんな世界をみなさんとご一緒したいと思います。ライブは19日か20日

 

11月19日(火)〜11月24日(日)小林斐子草木染織展〜2019初冬彩点〜     清滝テラ 

滋賀の自然から草木の色を見つけ、手染、手織りし、シルクやウールの着心地の良いコートや服やストールに仕上げるベテラン作家、小林斐子さんの展覧会です。紅葉の清滝を楽しみながら、自然の恵みと手仕事の魅力を味わっていただこうと思います。

今年は先行して(たぶん10月はじめぐらいに)小林子さんに野山を案内していただき、染色植物を見て歩き、持ち帰った植物で染色をする日帰りミニツアーを計画しています。

 

*今年も催しをあれこれ企画中です。現時点での予定につき、まだ変更や企画増もありますので詳細はテラのHPやお知らせでご覧いただくか、テラ小林まで直接お尋ねください。それぞれお申し込みも承っております。

*清滝テラでの展示会以外は、西陣テラにて竹紙と竹筆、竹小物など常設で販売しています。  書画はもちろん、襖や障子、壁紙、照明など、暮らしの中でのご利用ご相談も承りますので、お気軽にお越しください(ただし打ち合わせその他で外出している場合もありますので、お越しの前にお電話かメールでご一報いただければ幸いです)。

テラ20周年を迎えて

2019年も立春を過ぎ、旧暦でも新年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年、テラは竹紙の店とギャラリーをはじめて20周年を迎えました。1998年夏に寺町通りで呼び止められるように一軒の古い京町家に出会いました。この家を残したいなあと願い、大家さんを探して借受け、傷んだ家に息を吹き込むように修繕し、会社を立ち上げ、竹紙の店とギャラリーを始めたのが1999年1月でした。その前よりご縁をいただいていた故・水上勉先生にご相談したところ、エールを送っていただくとともに、「竹紙は自分でも漉かなくてはだめです」と言われ、修繕中の店の間の壁紙は竹紙にしようと決心。若狭に通って竹紙を材料から作り、手漉きして自分たちで壁に貼りました。家と出会ってから半年足らず、まったく怒涛のような日々でした。

店を始めてからも、自転車全力疾走のように走り続け、多くの方々に出会いました。そして2009年に10周年をやり終えたとき、ふと「この家にしてあげられることをやり終えたなあ」という気持ちが湧いてきて、一度西陣の自宅に戻ろうと思ったのです。あんまり突っ走ってきたではないか。もう少し自然と暮らしに近くありたいと。

そう思い始めていた11月半ば、たまたま清滝に散策に出かけました。その年の紅葉は素晴らしく美しく、真紅に染まった川沿いの道を犬を連れて歩いていると、またまた一軒の家に呼び止められました。「あれ?こんなところに家が?」

12月末にはその古民家を購入することになり、また傷んだ家を修繕することになりました。柱を根接ぎし、漆喰や土壁を復活させ、湿気の強い家に風を通すことを心がけましたが、同時にどうしてもやりたいと思い始めたことがひとつありました。それは、火伏せの神・愛宕山のお膝元であるこの家に、おくどさんを復活させることでした。

これは夫が中心になって手作りで行いました。あちこちの古いかまどを調べたり、左官屋さんの教えを受けたりしつつ、試行錯誤で作り上げましたが、出来上がったおくどさんは予想以上に使い勝手が良く、ご飯もおかずもすこぶる美味しいのです。共に設置した薪ストーブと合わせて、料理に暖房に大活躍。新しいギャラリー、清滝テラの象徴的存在となりました。

自宅である西陣テラを竹紙の店に、清滝テラをギャラリーにと拠点を移してからは、人と自然と暮らしの調和を求めて活動を続けています。

 

おかげさまで、こうしてテラは20歳になりました。ようやく成人になったとも言えるのでしょうか?  多くの人に出会い、多くの人に支えられてここまで来ましたことを、皆様に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

今年は、来し方を振り返りつつ、さらに行きし方を見つめつつ、一年を過ごしていきたいと思っています。水上先生にやりますとお約束した「世界の竹紙」についてのご報告もしていきたいと思っています。自分も昔ほど若くはないのだし、家族の状況も変化してきています。でも、ここにきて、また少しやりたい目標も湧いてきました。落ち着いて、心の火は絶やさず、しっかり自分も周りも見つめながら、ゆっくり前を向いて進んでいきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくご指導ください。そして見守ってくださいますようお願い申し上げます。                     (テラ 小林亜里)