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明日から始まります!

 

「デボラと寛太郎の七夕展」展示設営でした。

日本各地で40度の最高気温が記録された7月1日、デボラ・スタウトさん、前田寛太郎さんとご縁を結んだ何人かの方々が中心となり、この展覧会の企画からこの日の展示設営までを仕上げてくださいました。

1階、2階には二人の作品が盛りだくさんに並びます。

2階小部屋には、デボラさんの暮らしを切り取った南澤洋子さんの写真が並びます。

企画、進行 平島千晶
写真撮影 南澤洋子
ギャラリートーク通訳 山本佳奈子
ライブ演奏 山口とも
制作、展示設営 河村浩子 村田ひろこ デボラと和紙ワークのみなさん
ご協力に深く感謝いたします。ありがとうございました。

展覧会は明日7月2日〜10日まで開催されます。
清滝川で涼をとりながら、どうぞお楽しみいただければ幸いです。

ライブイベントに行きました

まだ寒かった頃に、竹紙の注文を受けました。
1m×2mの大判竹紙を5枚、大仕事です。
「ライブペインティングに使います」とおっしゃられるので、紙の厚みや繊維の質感など、依頼者とご相談を重ね、実際の竹紙は今竹生さんに漉いてもらいました。
暑さを感じる頃に竹紙は出来上がり、今日がそのイベント日でした。

宮沢賢治と草野心平の詩の朗読にライブ音楽とコンテンポラリーダンスがあり、そこでライブペインティングがおこなわれるとお聞きしたのですが、それ以上の予備知識はなく、出演者も知らず、どんなライブなのか想像もつかないまま、それでもやっぱり実物を見なくちゃと、会場に出かけたのでした。

竹紙はどんなふうに使われるんだろう?
ペインティング中に絵の具の水分で、紙が破れたりしないだろうか?
染み込み具合や描き具合も他の和紙とは異なるから、絵描きさんはイメージ通りにうまく描けるだろうか?
あれやこれや心配で、ドキドキしてしまいました。

5枚の竹紙はつなげられていて、最初は大きな障子紙みたいに見えました。

でも、裏からライトが当たると、繊維が浮かび上がって、紙の表情は豹変します。
その前で、音楽演奏と二人の役者さんの朗読、コンテンポラリーダンス、そして、ライブペインティングが行われていくのです。

時に表からも描かれましたが、多くは裏から描かれています。絵描きさんは影絵のようにシルエットが浮かび、その中に色と絵柄が浮かび上がっていきます。

さまざまな民族楽器をひとりで駆使されていた音楽演奏、草野心平と宮沢賢治を朗読という形で演じていたお二人の役者さん、何の音もたてずに、時に激しく、時にコミカルに、時に悲しく踊り続けたコンテンポラリーダンス、そしてそれらの進行と呼応するように90分をかけて描かれていったライブペインティング!

終わりの一つ前の詩は、とても美しくて命に満ちていてなんだか悲しくて、私にはまるで高村光太郎と智恵子の恋愛詩みたいだなあと思って聞いていたのだけれど、それは草野心平がモリアオガエルの産卵を詠った詩でした(そういえば草野心平といえばカエルでしたっけね)。

その詩が終わった時、絵はほぼクライマックスに達していて、私、なんだか思わず涙が込み上げそうになって慌てました。
こんな舞台の大切なシーンの一端を担えて幸せなことだったなあ。


「二人のソラに詠む」ケンジの宙と シンペイの天
ライブペインティング 平野早依子
音楽演奏 Akira∞Ikeda
コンテンポラリーダンス 古川アキコ
朗読 草壁豊 七井悠
企画 沼沢忠吉(アートスペース寄す処)

「デボラと寛太郎の七夕展」準備進行中

7月2日から10日までの「デボラと寛太郎の七夕展」、あれこれ準備進行中です。
チラシ配布にご協力いただいた方々、ありがとうございます!

おかげさまで、7月7日のギャラリートークとライブにつきましては、参加者が概ね定員に達しましたので、密を避ける観点から、満員御礼とさせていただきます。
『ええっ?、行くつもりだったのに〜!」という方、もしおいででしたら、キャンセルもないとは限りませんので、テラまで直接ご相談ください。
すでに予約お申し込みの方々は、どうぞ当日をお楽しみに!
会場にはデボラさんとご縁のある参加者の方からの美味しいスイーツも登場予定ですよ。

7月8日の和紙に刺繍のワークショップは、現在参加者受付中です。
デボラさんの手漉きの和紙に、さまざまなデザインで刺繍をしていきます。
自由な刺繍もありですが、デボラさんがいくつかの図案や色糸をを用意してくれる予定です。どうぞ気楽にお申し込みください。チクチク手を動かしながら、デボラさんを囲んでお話しするのも楽しい時間と思いますよ。

ワークショップにはハーブティーとケーキがついています。
このケーキ、実は、前田寛太郎さんの息子さんが営む「タイソンタルト」というお店から、当日、寛太郎さんの息子さんが届けてくださる予定です。
この「タイソンタルト」は、口コミで広まった人気の手作りタルト店で、地元の柚子をたっぷり使った「柚子のダブルチーズタルト」は、2014年に「京都丹波スイーツ選手権」で最優秀賞を受賞した逸品だそうですよ。なかなか入手困難な一品、ぜひ、合わせてお楽しみに!

★7月8日のワークショップは、参加費3000円(講習、材料費、お茶とケーキ付き)要予約

7月の展覧会「デボラと寛太郎の七夕展」

7月2日(土) 〜10日(日)
デボラと寛太郎の七夕展 〜創作和紙と手描き友禅〜

デボラ・スタウトさんは、オーストラリア出身の和紙の作家です。

庭でコウゾを育て、紙料を作り、和紙を手漉きし、さまざまな空間、平面作品を作っています。前田寛太郎さんは手描き友禅作家として活躍され、デボラさんの良きパートナーでもありましたが、3年前惜しくも逝去されました。デボラさんの手元にのこされた多くの作品を拝見しながら、七夕の日に、お二人の作品を同じ空間に飾ってみたいと思いました。織姫と彦星が年に一度会うことができるように。

私、テラ小林は、デボラさんと交友のある友人の方々よりデボラさんを紹介されました。
昨年秋からは、時折デボラさんの家を訪れて、コウゾの刈り取りや、皮剥、叩解、紙漉き作業などもご一緒させていただいてきました。

少しは作業のお手伝いもしましたが、

四季折々に変化する庭を楽しませていただいたり、

皆で持ち寄った美味しい昼食をいただいたり、

そんな中で、デボラと寛太郎さんの作品を見せていただき、二人の作品を、七夕のシーズンにテラで一緒に展示しましょうということになったのでした。

展示にあたっては、私よりもデボラさんのことを以前から知っているご友人の方々が、ご一緒してくださいました。企画検討、写真、広報、展示補助、通訳、ライブ演奏など、いろいろな形で参加してくれています。

7月7日(木)午後2時からは、デボラさんのギャラリートークと、ご友人の一人、山口ともさんのギターと歌のミニライブを行います。通訳やお茶とお菓子など、ご友人たちの協力のもとに開催予定です。どうぞお楽しみに。(なるべくご予約ください)

7月8日(金)には、デボラさんの和紙を使って、和紙に刺繍というワークショップを予定しています。和紙は字を書くもの、という、そんな固定観念を吹き飛ばす、新鮮なワークショップです。
お茶とお菓子付き、3000円です。(テラまでご予約ください)。

そのほか、会期中に簡単にできる、和紙を使ったものづくりワークショップや願い事を書く笹飾りなど、ご用意しています。

大人の七夕をお楽しみくださいね!

 

 

かつみゆきお展終了しました

かつみゆきお木の仕事展終了しました。
おかげさまでたくさんの方に来ていただき、様々な方との出会いを楽しみました。

別々に来られた知らない方同士が、かつみテーブルを囲んでお好みの椅子に座り、いつのまにか話弾んでいる光景は楽しいものでした。

かつみ工房より送っていただいた静岡名物「黒はんぺん」もフライにして、皆さんでいただきました。

 

時間のあるときには散歩を楽しまれ、本を読み、地図を広げて、行きたい山の登山ルートをあれこれ考えておいででした。
山で知り合った方、旅先で知り合った方、家具を通して出会った方、様々な出会いが継続していらっしゃるのは、やはりお人柄というものでしょう。

今日は搬出前に家具のお届けにも行き、搬出では重い家具もひょいと担ぎ上げて荷をトラックに運び、帰り前には兵庫へのお届けにも立ち寄って、静岡に帰路につかれる予定です。

 

かつみさんが出立された後のテラの玄関には、なぜか1匹の蛍が止まっていましたよ。
そういえば、昨晩は清滝川の蛍たち、きれいに点滅していましたよ。

 

 

 

かつみトラック到着!

かつみトラックが到着し、無事展示設営が出来上がりました。
かつみさんは、今回、6月1日に静岡を出発されてから、静岡→石川→倉敷→京都と日本列島狭し!の勢いで駆け抜けて、それぞれの用を済まされて、京都に到着されました。
こちらの心配何するものぞ、という様子です。

さて、今回は、あらかじめ会場レイアウトをご相談し、「居心地の良い部屋」をイメージできるような空間づくりを、とお願いしてありました。
ご飯を美味しく食べられるダイニングキッチン、
本読みやパソコン仕事をしていてくたびれない書斎机と椅子、
食後のゆっくりした時間を過ごしたくなるテーブルとリラックスできる椅子、
などなど。

2階は和室空間の居心地良さを考えながら、いつもよりゴチャゴタせずに物を選んでみました。

写真展は、1970年代、かつみさんが未踏破の岸壁登山をしていた頃に出会った西域の人々の写真が中心です。

さて、みなさん、いかがなものでしょう?
是非会場にて空間体感して、ご感想を伺いたいものです。

会期は6月4日(土)=12日(日)までです。
かつみゆきおさんは前日会場にいらっしゃいます。お越しをお待ちしています!

かつみゆきお木の仕事と写真展

6月4日(土)〜12日(日)
かつみゆきお木の仕事と写真展

かつみさんはお元気に制作に励んでいます。冬に伊那の山から切り出してきたサワラの木で新作を作る!と意気込んでおられましたが、今回は残念ながらまだ木を乾燥中とのことで、制作はもう少し先になりそうです。

代わりにと言ってはなんですが、「居心地の良い部屋」について考えてみたいと思っています。居間、台所、書斎、和室など、ギャラリー内にコーナーを作って、かつみさんの木の仕事で、家具から小物まで合わせて、「こんな部屋だったらいいのになあ」という空間づくりを考えてみたいなあと思います。さて、所狭しと物があるかつみ工房から、家具や小物がうまく運び出せますかどうか?

併設の写真展は、ヒマラヤやカラコルムの岩壁登山をしていた頃にかつみさんが撮影された中から、西域の人に焦点を当てた写真を中心に展示を行う予定です。どうぞお楽しみに。
かつみさんは全日会場にいらっしゃる予定です。

江崎満展終了

江崎満展が終了しました。濃密な10日間でした。

 

江崎さん大変お元気で一安心。ハイエースを運転して能登に帰っていかれました。
また次の展覧会を楽しみに!

 

5月8日はDuo睡蓮のライブ

怒涛の2日目は、あじき堂そばに加えて、Duo睡蓮さんのライブ。
睡蓮のお二人は、兵庫から前日入りして、清滝テラに江崎さんと泊まられて、ライブ日を迎えました。

お二人のオリジナル曲には、江崎さんの作品にインスパイアされてできた曲がたくさんあります。
だから、この展覧会で、木版画作品に囲まれて歌うライブは特別。

まして、久美さん、シンさん、、それに今回は江崎さんも、共に大きな病気を抱え、乗り越えてこの日ここに立っていただいているので、そんなことを知って聞く「KISEKI」という歌には、歌詞にもメロディにも、思わず深く引き込まれてしまいました。
歌の始まりは、「きみは きみは 愛されている」ということばからで、誰の存在も、生きて今ここにいること自体が、祝福された存在である、それは奇跡のようなことなのだと、しみじみ心に残りました。ああ、そういうことだったのか。

十分満足した思いを抱いてライブを終えた、、と思ったにもかかわらず、江崎さんが「くみさんの声はマイクを通さない生の方がいい」と言い出して、では、生でももう一度聴いてみようということになり、なんと、その後残って居合わせた方々と、第2部の車座ライブが始まることになりました。

こちらでは、テラご近所で親しくお付き合い頂いているユニット「音庭園」の村田聡、ひろこ夫妻も加わってくださり、この日限りのセッションタイムも実現となったのでした。
長くて短い、幸せなライブタイムでありました。