日別アーカイブ: 2022年8月23日

始まりました、内山貞和、藤井勘圿展

展覧会、始まりました。

内山さんは、昨日、スーツケース何箱かの作品とともに倉敷より到着。テキパキとレイアウトを決め、大量の作品を飾り付けていきました。


その作品は、彫金作品あり、石や骨あり、木や植物の実あり、はたまたプラスチックや謎の物質も?


作業の合間に、作品テーマについて伺いました。今回は、「古代・石器時代から現代、そして人新世までの『人の遺跡、遺産』をテーマとした作品」とのこと。んんん?と思われる方もおいでかもしれませんが、私、お話聞いて、いくつかの謎が解けました。
作品の物語を知りたい方は、どうぞ会場にて内山さんにお尋ねください。ストーリーテラーがたくさんの物語を語ってくれることでしょう。作品群も物語の流れとともに展示構成されていますよ。


一方の藤井勘圿さんの作品は、1階には額作品を展示。
メインは大きなネギです。そして日野菜、大根。蓮。
ごく日常的な野菜をこんなに非日常な作品とする作家は、あまり知らないのではないでしょうか。独特の世界です。


1階左手の壁面には嵐山・岩田山のサル(日本の古語で「マシラ」と言います)の作品を展示。野生のニホンザルを1頭1頭を個体識別して描かれています。


そして、2階には、岩田山で写生された作品が、額装も表層もされていない描かれたままの絵巻の状態で展示されています。
これをどう展示するか、おおいに悩んだのですが、和室の三方を取り囲むように展示することで、猿に囲まれて写生をする藤井さんのライブ感を味わっていただけたら、、と思います。