清滝テラでの「厨 鹿(くりや ろく)」村田 鹿君の料理会を無事終えました!
鹿君としては、テラの慣れない調理場に苦労したところもあったようですが、選りすぐった材料を最高の状態でお客様にお出しするために最大限の努力をする、と同時に、一から十までを一人でやり、かつ、来られた方との料理を通してのコミュニケーションを楽しむ鹿君の姿勢を、敬意を持って拝見しました。
メニューは下記の通りでした。
・羽釜のご飯
・鱧と松茸のお吸い物
・能登の岩もずく酢のもの
・炙りカマスと剣先イカのお造り
・大根間引き菜とジャコのあえもの
・れんこん饅頭 生湯葉あんかけ
・子持ち鮎の塩焼き
今回は、包丁、まな板はもちろん、羽釜から炭焼きの台、水、調理具、食器まで持参いただいての大移動でした。
鮎は生きたものを持ち込み、清滝川で生かしてあったので、なんらかの理由でいなくなっていたらどうしよう?!と心配でしたが、大丈夫でホッとしました。炭火で1時間かけて焼くと、皮はパリパリ、中はほくほく、骨まで食べられるのだそうです。
鱧と松茸は、この時期だけ両者が出会える貴重な一品だそうです。蓮根饅頭は柔らかに仕上げているけれど、蓮根の食感を残し、そこにとろりと生湯葉のあんかけがかかっていました。
あれこれ作る過程のご説明も楽しく、みなさんお話も弾みました。
羽釜ご飯も美味しくて、みなさん帰りによろみのお米を買って抱えて帰ってくださったのですが、その後、知らない通りすがりのお客さんが、「通りで会う人がみなさんお米を抱えてこられるのですが、ここでお米を売っているのですか?」と不思議そうに訪ねてこられたのは、ちょっと嬉しくおかしいことでした。
今回参加くださった方々も、そうでない方も、次はぜひ石川県の古民家「厨 鹿」のお店の方へもいらしてみてください(予約を取るのは、なかなか大変そうではありますが)。そして、また機会があれば、清滝での料理会も再び実現できたらいいなあ、と思いつつ、鹿君を見送りました。 ありがとうございました!