日別アーカイブ: 2019年3月23日

催し物のお知らせ 3

水上勉生誕100年記念 テラ20周年記念
髙橋弘子竹面展と若州人形座朗読公演〜水上勉を読む『閑話一滴』

展示会期   2019年5月11日(土)〜5月19日(日) 11:00〜17:00 入場無料
展示内容   若州人形座の面師・髙橋弘子さんの竹面展、竹人形の展示、竹紙の展示販売

会期中の催し
若州人形座朗読公演〜水上 勉を読む 随想『閑話一滴』その3
作・水上 勉  演出・幸 晃彦  出演・飛鳥井かゞり 静永鮮子
日時 5月15日(水)、16日(木)、17日(金)、18日(土) 午後2時〜4時 入場料 2000円 (約1時間の朗読公演 茶菓、公演後のトークを含む) 要予約 各回先着25人

*公演ご予約承っておりますので、テラのお問い合わせフォームからメールかFAXでお申し込みください。

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今年は、作家として広く知られ、竹紙や竹人形文楽の育ての親でもあった故水上勉先生のご生誕100年を迎えます。竹紙の店とギャラリーを営むテラも今年20周年を迎えています。私は水上勉先生と出会って竹紙の魅力に引き込まれ、テラを始めました。竹人形のかしらを三百体あまりも作り続けてきた面師の髙橋弘子さんも、若州人形座座長を長年務めてきた静永鮮子さんもまた、水上先生との出会いをきっかけに今の道を進んで来られました。水上先生はこれぞと思った人にやる気のかけらを埋め込み、その道を突き進ませてしまう不思議な力を持った人だったように思います。

 

5月の展覧会では、そんな水上先生を偲びつつ、高橋弘子さんの竹面展と竹人形の展示をおこないます。この竹人形は、ボディーや手足、顔などすべて竹で作られた文楽人形で、かしらもまた竹紙と同じく竹を煮て潰した材料で造形されています。竹面もかしらと同様に竹を煮潰した竹餅が素材です。独特のマテリアルによる高橋さんの作品世界をお楽しみいただきたいと思います。会場には、水上先生の代表作の一つ『越前竹人形』や『竹取物語』なども展示します。間近でゆっくり竹人形をご覧いただけますことも、今回ならではの大きな魅力です。

また、会期中の4日間は、竹人文楽を演じる若州人形座による朗読公演〜水上勉を読む『閑話一滴』〜を開催します。

『閑話一滴』は1991年に出版された水上先生の随想集ですが、竹紙や竹人形のことも書かれていますし、25年以上前に書かれたとは思えない、今なおみずみずしさが感じられる心に沁みる文章です。

この『閑話一滴』から選ばれたいくつかのお話を、若州人形座の語りでおなじみの女優・飛鳥井かゞりさんと座長の静永鮮子さんが、単なる朗読ではなく芝居の趣も入れて朗読公演してくださいます。ふと水上先生の言葉を先生の傍らで生で聞いているような、そんな錯覚にとらわれる素敵な公演です。
公演後にはティータイムの幕間も設けて、演出の幸さん、飛鳥井さん、静永鮮子さんに再登場いただき、水上先生や竹人形について語っていただきましょう。竹人形の仕組みや動かし方、芝居の作りなども少しだけ教えて頂き、竹人形の世界にも誘っていただけるといいなと期待しています。

申し込み、お問い合わせ先
*公演はご予約承っておりますので、テラのお問い合わせフォームからメールかFAXでお申し込みください。

 

催し物のお知らせ 2

ラオスのお話とラオス料理を楽しむ会
〜「日本から見たラオス、ラオスから見た日本」〜

日時 4月17日(水)12時〜15時過ぎ?(最終16時半まで)
内容
☆お話
吉田香世子さん(ラオス在住)「ラオスの暮らしと子育てなど」
アミット・ペッサダーさん(京大留学生)「ラオス人の日本暮らし」
☆立食 タマサート thammasart 小松聖児さんのラオス料理
会費  1500円(おはなし会と立食ラオス料理含む)
会場 清滝ギャラリーテラ(京都市右京区嵯峨清滝町11-2)
アクセス *阪急嵐山から京都バス15分(ただし1時間に1本)
JR嵯峨嵐山、京福嵐山からも可
タクシー1,000円強
*車の方は清滝の有料駐車場に停めてください
要予約(事前にテラまでお問い合わせフォームからメールいただくか、お電話、FAXでご一報ください。)

*お話を聞いて拍手して帰る講演会形式ではなく、それぞれにとってのラオスとの関わりや思うところを語りあい(行ったことのある人もそうでない人も)、みんなで話のキャッチボールができるような交流型の会にしたいと思っています。
お料理のサーブや片付けなどもどうぞご協力くださいね。

【詳細】
吉田香世子さんは、現在ラオスのビエンチャン在住、ラオスの日本大使館に現地職員として勤務されています。もともと京都大学大学院でラオス地域文化を研究され、結婚されてラオス人のご夫君とラオスで暮らし始めてはや十数年。二人の子どもさんもラオスで成長されています。

ちなみにテラ(小林亜里)は、京大大学院時代の吉田さんと友人の紹介で知り合い、その後2011年に自身のライフワークでもある竹紙の調査研究のためラオスに行く際、吉田さんのご夫君ニットさんに通訳をしていただきました(初めは香世子さんに通訳をお願いしていましたが、その頃ちょうど大使館勤務が決まられたため、代わりにニットさんが来てくれたのでした)。
少数民族の村に入りこんでの調査では、村人たちを手助けしながら気さくに皆に溶け込み話をリードしてくれるニットさんのおかげで、私達は思いがけない出会いや村人たちとの深いつながりを持つことができ、すばらしい旅をすることができました。


私はラオスが大好きになり、ラオスで学んだ彼らの生き方は、その後の自分の生き方にも大きな影響を受けたと感じています。

今回は香世子さんお一人の帰国ですが、久々の帰京に合わせて香世子さんを囲んでラオスの「今」のお話を聞こうと、ラオスつながりの友人たちとこの会を計画しました。せっかくですから(ラオスに行ったことがある人もない人もふくめて)ラオスに関わり合う方々とこの機会を分かち合いたいと思います。

当日は香世子さんにラオスのお話(今のラオスの様子、田舎と街の暮らし、家族のあり方やラオスの子育てについてなど)を聞くだけでなく、日本に留学するラオス人留学生の方にもお話に加わっていただき、「日本から見たラオス、ラオスから見た日本」双方の視点からの日本ーラオス談義を予定しています。会場にいる方々も話の輪に加わっていただき、ともに熱くラオスを語り合いましょう!ラオスのことも日本のことももっとクリアーに見えてきそうです。

更に、吉田さんに紹介していただき、大学院時代の後輩研究者でもあり(実はラオスの淡水魚がご専門だそうです!)、イベントやケータリングで出張ラオス料理もしていらっしゃる「タマサート thammasart」(ラオス語で「天然のもの・自然のもの」という意味)の小松聖児さんにも腕をふるっていただき、会場にて美味しいラオス料理もつくっていただけることになりました。

ラオス料理を食べながら、ラオスの話を聞き、みなさんと語り合えるなんて最高!と思い、場所を提供します。
時間の許す限り楽しく過ごしたいと思います。

*当日は、テラ小林がラオスに行ったときの竹紙探訪の旅の写真も少し展示予定ですで、どうぞご覧くださいね。

催し物のお知らせ 1

向坂展も終了し、桜前線も近づいてきました(スギ花粉前線も真っ盛りですが)。
これからの催し物のご案内をいくつかさせていただきます。

4月5日(金)〜4月7日(日)
滋賀県高島市安曇川町で行われる陶房彌榮ギャラリーの3周年記念展に出店させていただきます。
外の展覧会に出店することは大変少ないテラですが、ご縁あり、竹紙、竹筆、竹紙作品、照明などをもって、春の安曇川にお邪魔します。

陶芸家宮崎彌栄さんの工房ギャラリーでありますが、骨董古道具も残る古民家で、今回は古本や豆本、手作り小物、コーヒー、パン、ワイン、いちごやジャムなども合わせて展示販売されるそうです。
私も4月5日、6日の日中は会場を楽しませていただきたいと思っていますので、お時間許す方はどうぞお越しください。