さて、いよいよ15日からは若州人形座の朗読公演が始まります。
水上勉先生の随想『閑話一滴』(PHP文庫刊)その3
今回の演目は ・奇妙な桜 ・竹の力 ・竹の面 ・鎮守 ・土の花 ・天気予報の悲しみ ・イカ釣り船の灯に
水上先生の随想は、ウィットに富んでいて、ちょっと皮肉なところもあるけれど、弱いものには優しく、おかしいと思ったことには断固厳しかった、水上先生の地の面影が一番感じられるように思います。書かれてから時間を置いても、まったく古さを感じず今なおみずみずしいです。
朗読を演じるお二人は、飛鳥井かゞりさんと静永鮮子さん。飛鳥井さんは若州人形座の竹人形公演ではずっと語りを担当、すべての役の「声」からナレーション部分までをすべて一人で演じる離れ業をやってのけています。
そして、静永さんは人形座の座長さん。ふだんは人形の主遣いをつとめていますが、彼女が人形を手にした瞬間から、人形は息が通い魂が宿った人になるようです。
そんなお二人が朗読しての『閑話一滴』。幸 晃彦さんの演出で、単なる朗読とは一味違う趣向に仕上がっているはず。
明日には2階が舞台に変身予定。通し稽古もあり。
いよいよです。
観覧ご希望の方、どうぞご一報お待ちしております!