「しぜんをかたちに」展、後半です

10月に入りました。朝晩は少し寒さも感じる清滝です。
「しぜんをかたちに」展も終盤に差し掛かり、会期もあと2日となりました。

懐かしい方、いつもありがとうの方、初めましての方、いろいろな方が来てくださり、作家や作品との出会いを楽しんでいただいています。

石畑さんの作品は古布とアンティークビーズやボタン、ジュエリーなどを使う華やかなものです。海の生き物が多く描かれていて、ウニや貝、クラゲなど、ちょっと意外な、でも海の中の造形の豊かさを感じさせてくれる作品です。

音座マリカさんの野花の絵も植物の造形の豊かさを堪能させてくれる作品です。そして、植物なのに、どこか踊っているような動きを感じさせてくれるのも、茉莉花さんの野草画の特徴かと思います。

これはアケボノソウという植物です。白い花びらの中に緑の斑点がある、ちょっと変わった花です。マリカさんの絵で楽しんでいたところ、ちょうど清滝川の河原で、この花が咲いているのを見つけました。嬉しい出会いでした。

これは村田啓子さんののれん。左の作品は、啓子さんが住むよろみ村龍昌寺の敷地内から見る夜の景色を彷彿とさせます。暗いシルエットの山並み、霞む空、広がる満天の星。藍1色でこれを表現できるっていうのもすごいなあと思います。

これは柿渋のワンピース。一見なんでもない縞模様ですが、これ、一本ずつのラインを全て、筆でフリーハンドで書いているのです。定規の直線とは異なる柔らかさがあり、また、柿渋は描いたすぐにははっきりした色は出ないので、このラインを描くの、実はすごく難しい技なんです。そう知ると、すごく貴重な作品に思えます。

そんなことを聞いたり話したり見たり出会ったりしている間に、会期もあと2日となりました。
さあ、今日はどんな日になるでしょうか。