内山貞和・北村美佳展終了

「夏の終わりに涼を感じながら」というには暑すぎる今夏でしたが、内山貞和、北村美佳展、無事終了となりました。

お茶会の日も暑い暑い日でしたが、山荘流の若き茶人、山田宗瑞さんは、さまざまな涼しさの演出を考えてくださり、「涼しさを感じる」という文化を教えていただいたように思います。

伝統文化から現代美術まで、表面的な形は変わっていきますが、人の心というものは、そう変わらないものなのでしょう。繋がり続いてゆく文化を心に抱きながら、これからを見つめていきたいと思いました。

人が使ったり食べたりしてきたものー木の実や石や骨や時にプラスチックまでーを使って「人新世」(人が活動期となっていた時代)の遺跡(?)を「身につける彫刻」として制作する内山貞和さん、

油絵からのスタートながら、水彩やスケッチなどの達者な平面制作にとどまらず、古材や廃材を使った立体制作で会場にたくさんの鳥たち(しかも古材や柿渋を使った渋い鳥から、夏色の軽やかな鳥までたくさん!)を飛ばせて下さった北村美佳さん。

それぞれに思うところを美の形に変え、見せてくださいました。

最終日には、近くにお住まいの村田聡さん、ひろこさん(音庭園)も来てくださり、終了前の会場で、会場作品を背景とした演奏もしてくださいました。

会場にお運び下さった方々、関心を持って下さった方々、多くの出会いをいただき、ありがとうございました。