甲谷さんと由良部さんの「一畳百色展」が終了しました。
バリアフリーでもない山裾の古民家に、たくさんの方がお越しくださいました。展覧会のことをまとめて報告しようと思うのですが、会期中の多くの光景や思いが押し寄せてきて、なんだか簡単にまとめられません。
特に会期後半には、甲谷さんはじめ、重度障害者の方々が4組も車椅子で来てくださり、会場で皆さんと集うことができました。
会場で甲谷さんに久々に会われた看護師さんが声をかけられた時、甲谷さんの目がパッと輝いた瞬間は忘れられません。車椅子の方が、2階の作品も見たいと言ってくださり、皆で2階の作品を下に持って降りたことも印象深いことでした。ここまで来る時間や労力も大変だったはずなのに、会場を楽しんでくださったご家族の前向きさにも打たれました。帰り際には、ALSのご家族の方同士がライン交換し合う場面も見られて嬉しかったです。
場や状況がきちんと整っていなくとも、それ無理でしょ、できないでしょ、と決めつけず、できる形を探せば良いのだ、と気付かされました。
この企画展をきっかけに、いろいろな人がつながりあい、理解、協力し合い、明るく、風通し良く、少しでもより良く生きてゆけたらと願います。
この展覧会に来て、甲谷さんの絵と由良部さんの踊りを見て、話も聞いてくれた友人が、感想に「なんだかエネルギー温泉に入ったみたい」と言ってくれました。上手いこと言うなあ!まさに今、そんな感じです!