展覧会終了しました。改めて会期中の様子を振り返ってみます。
デボラの手漉き紙。基本的な紙の作り方は、日本のコウゾ紙に近いのですが、そこはやはりオーストララ出身のデボラさんならではの、感性や空や海、風土の風が感じられました。
柿渋や錆を使った作品もありましたが、渋さの中にもポップな感覚があり、デザインや紙の創意にも、新鮮な感動を覚えた次第です。
そして、寛太郎さんの作品。こちらもまた、伝統的な日本の友禅技法を学び使いながらも、その枠にはまりきれずに、自由な作品世界を展開されていった様子がよくわかりました。
そして、デボラが、そんな寛太郎さんとその作品にとても惹かれ、尊敬していた様子もまた。
デボラさんのギャラリートークは、山本佳奈子さんが通訳司会を務めてくださり、平島千晶さんが補佐してくださいました。
山口ともさんのミニライブも、のびやかな声が美しく、生前の寛太郎さんも彼女の声が好きだったと言うのも頷けました。きっと作品の背後から寛太郎さんも聞いていてくれたことでしょう。
さて、こちらは7月8日の和紙に刺繍のワークショップ。私は、とりあえずチクチク刺していったらいいかな?なんて思っていましたが、デボラはきちんと各人にデザインを考えさせ、下絵描きから開始。その分ちょっと時間不足となりましたが、和紙に刺繍って、意外といけます。ちょっとこれからあれこれと展開できそうだなあ!って、私は目から鱗の思いでした。
休憩時間にWS参加の方々にお出ししたのは、寛太郎さんのご長男が営む「タイソンタルト」の人気のケーキ。写真は「ブルーチーズのチーズケーキ」。もう一種「柚チーズのタルト」は、スイーツコンテストで賞を取った人気タルトで、私のところに来る前に皆さんのお口に入ってゆきました。でもこのブルーチーズタルトもとびっきり美味しかったですよ。
七夕の笹飾りに吊り下げていた皆さんの願い事は、最終日にご飯を炊くおくどさんの日で、お焚き上げしました。
山口ともさんが鈴を振ってくれて、「願いが叶いますように」って祈りを込めました。
暑い中でしたが、デボラとその友人たちの協力のもとに、この展覧会が実現できて、とてもよかったと思っています。ご来場くださった皆さん、ご協力いただいた皆さん、心よりありがとうございました!
これは、作品を返却に行ったときに。
デボラの家の近くで見た蓮の花。
皆を引き合わせてくれた寛太郎さんへの感謝とともに。